あやめな日々 in OSAKA

広島女学院同窓会大阪支部の活動をゆる~く報告&プライベートを気ままにひとりごと

「神々の島、国境の島、はじめての壱岐・対馬」のツアーへ行ってきました~4,上見坂公園、椎根の石屋根、小茂田浜神社、対玄

2023-04-22 18:36:12 | 旅行

まだ寒さが残る早春の頃、対馬と壱岐へ行ってきました、の続きです。

 

2日目 午後

島の中央の方まで行ったのですが、ランチ後はまた南へとツアーバスは走ります。

最初に島に到着した対馬一の繫華街、厳原の近くへと戻ってきました。

 

上見坂公園(堡塁跡)

白嶽や浅茅湾を一望できる公園と、

奥には、明治時代に日露戦争に備えて建造された堡塁跡があります。

 

展望台から

 

白嶽

遠くからでもひと際雄姿が目に留まるこの山は、九州百名山の一つだそうです。

 

遊歩道を奥へと進んで行きましょう。

堡塁跡が現れます。

砲兵詰所跡

明治時代中頃、対馬の山々には日本艦隊の砲台が築かれたそうです。

ここ一帯は、元寇の古戦場小茂田浜からのロシア兵侵入を想定しての堡塁。

しかし、詰所と言われても想像がつかなくて、ここでいったいどのように詰めていたのでしょう?

 

 

兵舎跡

まるでジブリの世界です。

軍事遺産は見たいのですが、覗いてみましたが少し怖い。

 

砲台跡

 

練兵場跡

 

大陸に近く、侵略があればまず最初に対馬にやってきます。

太古の昔からずっと国防最前線なんだと実感できた場所でした。

 

もう少し明治期のお話を聞きました。

東郷平八郎がいわゆる『東郷ターン』で世界最強のバルチック艦隊を破った有名な戦い、

日本海海戦ですね、知っています。

でも、英語表記だと Battle of Tsushima  なのだそうです。

そうですか、対馬沖で行われた海戦だったのですか。 あ~、知らないことだらけ

 

次に向かったのは、明治からさかのぼること数百年、

鎌倉末期の元寇が襲来した海岸線です。

元寇?…「神風」が吹いて撃退できたはずでは?

対馬にも壱岐にも「神風」は吹かなくて、吹いたのは九州本土、太宰府だけだったそうです。

知りませんでした

今まで知らなくて、ほんとうに申し訳ない気がしました。

案内してくださった方曰く、

「元寇によってまず対馬がぼっこぼこ、次に壱岐がまたぼっこぼこにされ、

そして次に向かった九州でやっと神風が吹いたのです。

きっと皆さまは『元寇は神風が吹いて退散した』としか習われてないでしょう?」

そうです、その通りです。

「ぼっこぼこ」という言葉が胸に突き刺さってきました。

 

やっと知った歴史の真実を思いながら、その古戦場へと行きました。

 

小茂田浜神社 一の鳥居

この神社は、1274年の蒙古襲来の時に戦死した宗助国(そうすけくに)と将兵が祀られています。

 

守護代 宗助国公

蒙古軍3万、軍船900艘。

対して宗助国は将兵わずか80余騎。

なんと惨い…

 

小茂田浜神社

 

 

元寇700年の碑がありました。

島民にとって、何百年経っても忘れることはできないでしょう。

 

小茂田浜海浜公園

今は静かで穏やかな浜辺ですが、

ここの海に、900艘もの蒙古船が押し寄せて来たと想像するだけで恐ろしい。

 

ツアーバスに戻り、次に向かったのは、椎根の石屋根倉庫。

対馬でしか見られない板状の石で屋根を葺いた高床式の建物です。

 

石屋根倉庫

石屋根は倉庫にだけ使い、人が住む主屋にはこの石屋根は用いられていません。

大切な米や麦、食料などを火災の火の粉から守るためではないか言われています。

対馬は人口に対して平野が少なく、食料を確保するのが難しかったようです。

これも先人の知恵からでしょうね。

 

石屋根

ほんと、石ですね。

 

2日目 夕食

連泊ですので、厳原の東横インに帰ってきました。

歩いていけるところに、たくさん居酒屋や料理屋さんがありました。

 

対玄(たいげん)

ご主人自らが釣った魚を提供されるお店のようです。

フラッと寄ってみたら、観光客だけでなく地元の人もいっぱいで満席でした。

帰ろうとしたら、お席のある同じツアーの方のご厚意で同席させていただきました。

 

お刺身舟盛り

プリプリ、新鮮、とっても美味しいです

 

他のお料理も美味しかったのですが、同席の方がいらしたので写真は遠慮しました。

 

昨日今日と対馬の歴史を教えていただき、

なんて知らないことが多かったのかと反省しつつ、もう一度思い出していました。

古に思いを馳せながら眠りにつきます。

 

次回へ続く

それではまた~

コメント
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