一人レッスンは考えもの。

2006年02月11日 | ゴスペルレッスン
昨日はゴスペルのレッスンの日。
曲は「明日に架ける橋」まだまだ終わりません。難しい!

難しいんだけど、一人テナーだし歌えないとまずいなーと思って、前回のレッスンを録音したのを聞きながら出勤した。
おじさんの前に立ってイヤホンを耳に突っ込む。
再生すると、ピアノで弾いたガイドメロディーとかレッスンの様子が流れてくる。
もちろん自分が歌っている声とかも流れてくるわけで・・・。
「あーもうヘタクソ!音はずれてんじゃん・・・。」とか「あ、ここの音とリズム分からないんだよね。」とか「先生へんなことばっか言って。むちゃくちゃじゃん」とかいろんな事思いながら聞いてたら、たぶんすごい顔になってたんでしょうね・・・。目をぎゅっと閉じて眉間にしわ寄せてさ。たまに口もぱくぱくしてるし。そしたら前に座ってたおじさんがたまりかねて「あのー、具合悪いんですか?座りますか?」と聞いてきた 
私はもちろんそんなんじゃないからびっくりして思わず「え!全然そんなんじゃないですから!!」と答えたのですが。
それからまたしばらく私はレッスン音に聞き入っていたら、私がどうしても歌えないフレーズが出てきた。「あ、ここはちゃんと聞いておかなくちゃ」と手すりを持った腕に顔を埋めて集中して聞いていたら、途中の駅に止まったのに気がつかなかった。
前に座っていたおじさん、その駅で降りるのに私が前に立ちはだかったまま動かない、気づかない、顔も上げないだったから「あのぉ、すみません・・・」と申し訳なさそうに言うじゃないか!
はっ!!として「あ!どうもすみません。おじゃましまして」ととっさに言ったが、おじさんはすごーく心配そうな顔して「どうぞゆっくり座っていってください・・・」と言い残し降りて行った・・・。
きっとおじさんは私がいつ倒れるかと気が気じゃなかったんだろうな
集中して下手な自分の声聞くのも考えものだ。でもそのおかげでレッスンでは前より上手く歌えた気がするけど・・・。自己満足かな?
しかし、ラッシュの波の中を降りていくのに心優しい声をかけていけるおじさん。なんてゆとりのある人なんだろう。妙に感動した。