石森則和のSEA SIDE RADIO

ラジオマンの
石森則和がお届けするブログです!

秘密の花園。

2006-02-07 | Weblog
小型の鳥の一種やカエル20種、
4種のチョウなど
25もの新種の動物を含む貴重な生物がすむ
「未知の生物の楽園」が
インドネシア・パプア州(ニューギニア島西部)のフォジャ山脈で発見された。

わくわくしちゃう。
まだ「秘境」って残っていたんだ。



子供のころ、
図鑑を開くのって恐かった。

もちろん見慣れた動物や植物も
載っているんだけど
陽だまりで腹ばいになり
ページを開くたび、
ほぼ見開きで載っている
毒々しい色の蝶や
信じられないかたちの生物たちが飛び出してきて
時々、声をあげそうになってた。
顔を覆った指の間からそっと見たりして。

今から思えば自然への
畏敬の念も入っていたのかも。

いまでこそ、外国のカブトムシが
ムシキングの流行で
ダイエーで売ってたりするけど
僕の子供のころは
「ヘラクレスオオカブト」
「アトラス・・」なんて
「本当にいるのかにゃー?
脅かすために描いてんじゃないの?」と
ちょっとちびりそうになりながら見ていた。

今は
とんでもない事件や出来事が毎日のようにおきて
ドギツイ企画のテレビや雑誌の企画も増えて
「驚く・・・」ということに慣れちゃった。

バラエティ番組の
精一杯煽ったあとのCM明けは
ぜんぜん大したことなくて
「どうせこんなもんだろ?」と
思うことに慣れてしまった。

そうだな、驚きがあったとしても
「猟奇的な事件」などについてのもので
悲しみや絶望を伴うものが多い。

幸せな驚きってのがいいね。

でもまあ、
先日、四谷の交差点で
信号待ちで止まった観光バスの車内を見たら
裸の女の人が踊っているのが見えたときは
たまげたけどな。(本当)

最近、早川いくおさんの著書、
「へんないきもの」の続編「またまたへんないきもの」が発売された。
前作の「オオグチボヤ」も最高でしたが
今回の「バッドフィッシュ」って魚ったら、もう!

あの図鑑を見てドキドキしたころの自分が
帰ってきたようだ。
神様に聞いてみたい。
なんでこんなん作ったの?って。
あとダーウィンにも絶句させてみたい。

本当は今回の秘境ってのは
政情不安定のため
研究チームが入れなかった地域。

もし入れるようになれば、
さらに新種が見つかる可能性が高いんだって。

でもね。
ちょっと、まだ見ぬ生物たちを、
そっとしておいてあげたい気もする。

別に教えてくれなくてもいいや。
それこそが
本当の楽園なんじゃないかなあ?



もっとも、秘境といっても
原住民は昔からいらっしゃって
「いるのは知ってたけど新種かどうか、興味なし」
・・・だったらしい。

ねえ、
もしかして
あしもとの見慣れたその虫や花が
「新種」なのかもしれないよ。