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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

☆『家族はつらいよ』(山田洋次監督)を観ました♪

2016-10-02 | 映画の話題
久しぶりに映画の話題です♪

映画館での上映からかなり遅れて、奈良にある「秋篠音楽堂」で山田洋次監督の『家族はつらいよ』を観ました。

いつだったか映画の最中に突然に「パニック症状」!?になって以来、映画館に行けなくなってしまったのです。

「秋篠音楽堂」はうっとりするぐらいステキな教会風の建物で、近鉄デパートの中にあります。

ここだと、うるさい予告編も無く、周囲の雑音も無くて、観客もほとんどがシニアばかりなので、安心して本編映画に集中出来るのです。

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ほんとによく出来た映画で場内では特に女性観客の笑い声が絶えませんでした。

が、私はあまり笑えませんでした。

「予定調和」というか、意外性が少なくて、ストーリーの先が読めてしまうので、面白いことは面白いけれど、いかにも優等生的に思えてしまい、作品としてはとてもうまく作られてはいるけれど、、はっきり言って「感動」が無かったです。

ただ、私は吉行和子さんのファンなので、彼女が出ている映画というだけでも、今回観る価値を感じたのです。

が、映画のストリーの最後が期待外れというか、あまりにも平凡でガックリ!!の結末だったので、そこがとっても残念でした!!!

結局「女性の我慢」で終わってしまい、現状は何も変わらないままですから・・・甘過ぎます。

男性視点で作られていて、これがもし女性監督なら、もっとユニークな結論があったのではと感じました。

吉行和子演ずるヒロインには、もっともっと暴れて欲しかった!!!

何かみんな大人し過ぎるというか、、「もっと枠をはみ出てもいいんじゃない!?」と感じました。


もちろん、出演者はみんな見事にそれぞれの役を楽しんで演じていて、芸達者揃いで演技も文句無くウマイのですが、、、。

そしていかにも「山田洋次一家」というか、以前に観た『東京家族』と同じく、このチームワークの雰囲気の好さは抜群に素晴らしいとは思うのですが、、、。

ぜいたくを言うようですが、私にはなぜか「心に残るもの」が何も無かったです。


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この同じ会場で、8月に観た『クララ・シューマン 愛の協奏曲』の方は、何も期待していなかったせいか、あるいは外国映画で、ストーリーを知らずに観たせいかもしれませんが、

ほんとうに圧倒されました!!!

2008年制作/ドイツ・フランス・ハンガリー合作映画です。

すでにビデオになっているのかどうか?は知らないのですが、もしどこかで観る機会があれば、ぜひともお薦めです!!!



映画のチラシに書かれていたあらすじなど、下記に転載紹介します。

以下、転載はじめ。
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「子供の情景」「トロイメライ」など後世に残る名曲を輩出した天才作曲家ロベルト・シューマンの妻クララは、ピアニストとしてヨーロッパツアーを回りながら、妻として、7人もの子供の母として、多忙な日々を送っていた。

そんなとき、彼女の前に若き新進作曲家ヨハネス・ブラームスが現れる。
クララに永遠の敬愛と賛美を捧げる陽気なヨハネスは、日常生活の苦労の絶えない彼女にとって大陽のような存在となる。

同時に体調不良に悩めるロベルトにとっては唯一の芸術的理解者となり、自身の後継者としてヨハネスを世に送り出そうとするが——。


これまでクララ・シューマンの生涯はさまざまな形で劇化され、中でも映画では、
キャサリン・ヘプバーンやナスターシャ・キンスキーと、実力と人気を兼ね備えた大女優が演じてきた。

本作でこの難役に挑むのは、アカデミー賞外国語映画賞受賞作『善き人のためのソナタ』で世界から絶賛されたマルティナ・ゲデック。
運命的な愛の出逢いと別れを、まろやかな大人の円熟と馥郁たる美しさで官能的に演じた。

ロベルト・シューマンには、『エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜』の名優パスカル・グレゴリー。
ヨハネスと緊密なクララに嫉妬する反面、最大の理解者ヨハネスを妻に奪われる焦燥を、澄み切った瞳に天才の狂気を宿して熱演する。

対する、ヨハネス・ブラームスには、フランソワ・オゾンの『焼け石に水』で女性のみならず男性をも魅了した美声年、マリック・ジディ。
奔放な軽やかさを振りまきつつ、「一日中ずっと、昼も夜も、あなたを想います」とクララへ捧げる愛をひたむきに演じた。

監督はドイツを代表する名匠ヘルマ・サンダース=ブラームス。

彼女はその名からも判るとおり正統なブラームス家の末裔に当たり、これまでタブーとされていたクララとヨハネスとの関係にも深く切り込み、本国ドイツで大きな反響を巻き起こした。

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以上、転載終わり。

いやぁ〜、ほんとにこれは「死ぬまでに一度は観ておきたい映画」だと思いました。

「三角関係の重さ」なんて簡単に言えない、深い、それでいて愛に満ちていて、決して単なる嫉妬やどろどろの関係性で終わることなく、どこかにさわやかさというか、純粋なものを感じさせられました。

それはきっと全編に流れるピアノ曲の美しさも助けになっているのかもしれませんが、それ以上にこれが実際にあった話(史実)に基づいて作られていて、全部とは言えないにしても、どこかに「真実」が秘められていることが、その魅力をより一層深めているのではないでしょうか。

女性監督がブラームスの正統な末裔であることにも驚かされましたが、私は、クラシック音楽には疎くて、これまでシューマンと言えば男性とだけ思い込んでいて、その妻が有名なピアニストであることなど、全く知りませんでした。
(映画の中では彼女は指揮もするし、若い頃には作曲もしていました!!)

しかも芸術家であり続けながら、何人もの子供を産んで育てていて、、氣難しい夫にもよく仕え、、おまけにこんな心震える恋もして!?

まるで与謝野晶子のようだと感じ、そのバイタリティに圧倒されてしまいました。


また、映画とはいえ、ブラームスを演じる男性がとっても魅力的で忘れられません。
特に目がステキでした。
ずっといつまでも見つめていたいぐらい、、もしもこんな目に見つめられたら!?



また、シューマンを演じだ男性の鬼気迫る名演技にもふるえあがるぐらいの怖じ気を感じ、映画を観終わった後も長く印象に残りました。

最後の場面近く、クララとヨハネス(ブラームス)が遂に結ばれようとする場面で、彼が彼女に向かって、『僕は君とは寝ないよ!』と突然に言い放ち、観客は思わずドキッとする場面があるのですが、

その後彼は『けれども僕は永遠に君を愛するよ』と静かに心を込めて彼女に告げるのです。

そして、その通りに彼はシューマンが亡くなった後も、クララをずっと支え守り通して、終生の友情を示したのです。


私はこんなにスゴイ愛のかたちがあるなんて!?と心底感動しました。

女と男の間に、このような「友情」!?が成り立つなんて、、しかもそんな古い時代に、、、。

それはやっぱり「芸術」(音楽)が間に入っているからなのでしょうか、、。


否、それもあるかもしれませんが、やっぱり「魂の約束」というか、二人の間にはスピリチュアルな深い心の交流があったからこそではないかと、私は思うのですが、果たしてどうでしょうか。


さて、さて、皆さまはどう感じられるでしょうか??

この映画、ぜひとも、どこかでご覧になっていただきたいです。

またすでにご覧になられた方も、もしよかったらご感想をお聞かせくださいね〜♪

心から楽しみにお待ちしています。




長文を最後まで読んでいただきありがとうございました♡


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