3月16日(水)は定例の読書会でした。
定例といっても会場や日程は決まっていず、会の終了時に次の予定を決めます。
次に読む本もその時にみんなで相談して決めます。
そういうわけで、先日はあったかい好天だったので、明石城公園に集合♪
公園内の「カフェテラス」よりも四阿(あずまや)の方が半日陰で好いということで、
その縁側に並んで
宮澤賢治の『猫の事務所』を読みました。
(みんなで順番に朗読します♪)
メンバーの一人が図書館で絵本を3冊も借りて来てくれたので、
同じ物語でもそれぞれ違う絵を眺めることが出来て、とっても愉しかったです。
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「読書会」は他に特にルールや会費なども無く、それぞれの近況を話したり、
その時々のニュースが話題になったり、また自分の読んだ本の感想や紹介など。
主にみんなの「交流の場」ともなっている自由で楽しい、月一回の読書会です。
この日はメンバーの一人が手作りの「ウクライナ国旗」を持って来られたので
記念に写真を撮らせてもらいました。
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まだ全部は縫い上がって無かったので、その場で「和」の文字の「口」の部分の
仕上げをしているところです♪
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(今日は欠席されていますが、この他にもメンバーがいます♪)
ウクライナ国旗の青は空の色、黄色はひまわりの花をイメージしているそうで?
私は初めて意味を知りましたが、この色の取り合わせはシンプルで好きです♡
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読書会の仲間は皆さんとても活動的で、個性的&素敵なメンバーばかりです。。
ただし「スピリチュアル」には全く関心が無く、(宮澤賢治のことは好きなのに?)
「輪廻転生」やUFOなどは信じ無い人たちばかりなのが不思議です(笑)。
私はこの日は「宮沢賢治詩集」(岩波文庫)の中から、
大好きな『曠原淑女』という詩を紹介しました♪
(「高」という字は旧字です)
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曠原淑女(作品第九三番) 宮沢賢治
日ざしがほのかに降ってくれば
またうらぶれの風も吹く
にはとこやぶのうしろから
二人のをんながのぼって来る
けらを着 粗い縄をまとひ
萱草の花のやうにわらひながら
ゆっくりふたりがすゝんでくる
その蓋のついた小さな手桶は
今日は はたけへ のみ水を入れて来たのだ
今日でない日は青いつるつるの蓴菜を入れ
缺けた朱塗の椀をうかべて
朝の爽やかなうちに町へ賣りにも来たりする
鍬を二挺ただしくけらにしばりつけてゐるので
曠原の淑女よ
あなたがたはウクライナの
舞手のやうに見える
・・・・風よたのしいおまへのことばを
もっとはっきり
この人たちにきこえるやうに云ってくれ・・・・
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本日も「光のチャレンジ」をご覧くださって
ありがとうございます。
高校の国語の授業で宮沢賢治の詩を知って以来、
ずっと印象に残っていた「ウクライナ」の舞手の「農婦」たち。。
「曠原淑女」と名付けた賢治のセンスに感服!
どうか高原に平和の風が吹き渡っていきますように。。