ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

登録商標「千の風」

2007-06-12 09:08:34 | 世の中
前に書いた『1000の風』(南風椎訳)について、続の続  (たぶん最終回)

新井満という人が、南風椎さん宅を訪ねて、道義に外れていたことを認めて謝ったんだって。

「あやまっちゃえ!」というのは 立川談志さま が、もめごとを相談されたときによくおっしゃっていたことだけど・・・


・新井満は南風椎さんと古くからの知り合いだった
・詞だけでなく表紙の写真までが『1000の風』からイメージを盗んでいた
・自分を「生みの親」と公言していた
・「千の風」を商標登録して、お香や日本酒なんて商品もだした
わたしにはコムスンの社長のほうがビジネスマンとしてよっぽど「道義的」にみえてしまう。

どういうかたちであれ、原詩にこめられた祈りが現代に伝えられていくことはうれしいから、こういう事実を喧伝して「1000の風」が伝わっていく道を閉ざしたくはないけれど、やっぱり目に映るたび耳に聞くたび業腹だから書いている。

新井満は「1000の風」とまったく異なる心で「成功」をおさめたわけで、その成功にだけ目を奪われる人もいるだろう。
「勝ち組・負け組」ってこういうこと、
「勝ち組」をめざしたとたんに失われるもののほうがほんとうはたいせつにしなければならないこと、
と子どもたちに伝えたくて書いている。

「千の風ブーム」が、古謡の再発見・発掘につながっていくことを・・・どこかのメディアが取り組んでくれないかなあ。