ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

生産指数と幸福指数

2009-02-07 11:48:48 | 世の中
ヒマラヤ山脈の「ブータン」は、その響きから小学校の授業でみんな笑って口にしたことが第一印象の国。70年代ころか「みんなが世界一豊かに暮らしている国」というレポートを読んで、行ってみたいと思っていた国だが、最近わりとマスコミに登場する。高級リゾートのアマングループが5か所にホテルを建てたせいだろうか。

立憲君主制でも、王様が治めている。
国にひとつだけあった道路の信号は、「醜い」と王様が述べた感想で、撤去されたというほどで、日本から見たら絶対王政ともいえるような国である。

しかし、幸せに住めるか豊かに暮らせるかということが、
民主主義だとか、社会主義だとかいう、国の体制で決まるのだろうかと、
ブータンを知ってつくづく疑問になった。
キューバと同じく、教育と医療は無料で受けられる。

ブータンの王様の発言
「われわれが基にするのはGNPではなく、GNHだ。
Hとはhappiness。つまり国民総生産ではなく、国民総幸福である。」
は、キューバの「国民一人一人が120歳まで健康に生きる国」
という目標と共通している。

独裁国家であっても、ひとりひとりが大切にされる国家なら、
どんな<民主主義>国家にもまさると思う。

勝手な推論だが、もしチベットが独立していたら、ブータンのような国家になっていたかもしれない。
信仰と祭りごと(政治)と生活が、いっさいの虚構なく、一致していることが鍵のように思う。
韓国の人が評した「虚構の国、日本」ということばを思い出す。




上海のちょっといい人たち(3)

2009-02-07 11:48:30 | できごと
<勝手につけた名前は武術小路:道場ありショップあり風呂屋ありの里弄です>

上海へ行った時の楽しみは朝の太極拳。平日は近くにある公園で、休日は地下鉄で人民広場まで教わりに出かけます。
ばらばらと集まってくる方たちはさまざまですが、だんだん顔なじみになってきました。
帰り道が同じ方向だったおじ様が初めて話しかけてくださいました。
「どこに泊まっているのか」
「■■です、地下鉄で帰ります」
「そこならバスが行くよ、地下鉄は50円だけど、バスなら30円だ」
「はあ・・・でもぅ」
「△番のバスで、●●で降りるんだ」
「えぇ・・・」(●●が聴き取れないわたし)
「あそこがバス停」
と手を取って引っ張って停留所まで連れていってくださいます。
「来た来た、何本もとおっているから便利だよ」
そして、バスの運転手さんに「●●で降ろしてやって」と叫んでくれました。
女性の運転手さんから「この次ですよ」と教えられて降りたところは、
見覚えのない通りです。
京都のように道路は直角に交差していますから、
方角が定まればまちがわずに歩いていけるので、
道を聞きながらアパートの方向めざして歩きました。
歩くといろいろ発見があります。
30分ほど歩いたところでサンジェルマンみたいなパン屋さんを見つけ、
おいしいコーヒーで思いがけない朝食もできました。
けっきょく、あと40分は歩かなければならないことがわかり、
タクシーで帰りました。

喫茶店で:暖かな日差しにベンチでくつろぎたいところですが外は零下3度です

去年の秋ですが朝食の一例。近所の果物やさんで買った竜眼とみかん、豆乳と粥と揚げパン