西島秀俊という俳優が航空会社の雑誌に書いていたこと。
「旅は自分の価値観を壊してくれるもの。
いつのまにか刷り込まれている先入観や偏見から解き放ってくれるもの。
自分が思っていたことがまったく通用しない場所へ行くと、
自分の価値観が壊される・・・そういう体験がしたくて旅に出る」
キューバで壊れた私の先入観は、アジアやアフリカ・中南米を旅する人のタイプ。「豊かな先進国である日本」の幻想を確かめ、その国に暮らす「幸せ」を誇示するために行く人もいるのだということ。
化粧品や洗剤の試供品をトイレチップ替わりに渡す人。「こっちのほうが喜ぶのよ。**へ行ったときは、お婆さんが口紅を喜んでつけてたわ」そうかなあ、礼儀として喜んでみせてくれただけじゃないかなあ。<現物給与>しかも使い方もよくわからないものをもらったって迷惑なだけではないか。いくつか入れた小さな袋をたくさん用意していて、空港のトイレでまで・・・後ろに並んじゃった私は、苦笑いの職員に二人分のチップを渡してしまった。
現地ガイドが、キューバの海外援助(中南米諸国に医療や教育面で)は「余っているものをあげる援助ではなく、もっているものを分つ援助」と力説していたのは聞こえただろうか。
歳をとると文句が多くなるなぁ
日本から梅干やらなんやらを持参するのはいいけれど、現地料理を楽しんでいるテーブルに出して人にすすめるのはやめてほしい。せっかくの食事が台無し。
飲み物や料理をさかんにカメラにおさめる趣味もいいけれど、撮影のためにテーブルの同席者を待たせるのはいいかげんにしてほしい。「おあずけ」状態は10秒でもいらいらするのに、毎回5分近くを待たされる。乾杯をしてから「お先にどうぞ」と声をかけてからカメラを出してくれないだろうか。
あらためて発見したのは、味覚も育てられるものだということ。トロントに帰ってホテルの朝食時。冷たいメロンやイチゴを食べながら「やっぱり果物はつめたいのがおいしい。キューバでの果物はどれもおいしくなかった、なまぬるくて」と言う若い人。なんだかかわいそうになった。冷蔵庫に入れておいしくなる果物ってあるのかなあ。マンゴやその他名前のわからない果物どれも、新鮮なおいしさがあったのに。
強まった価値観がある。物は修理して使い続けると粋になる。50年代から止まったような風景のなかで、古い自動車のほうが、新しい中国から輸入した最新型バスよりも、美しく見えた。
陶芸家チチさん(右)の自動車。1930年代ものか?まだ現役で道を走っている。
* 上の写真で左の男性は金属製。中央は博物館の学芸員(20歳だって)、右も同年齢で工芸家めざして修行中。
「旅は自分の価値観を壊してくれるもの。
いつのまにか刷り込まれている先入観や偏見から解き放ってくれるもの。
自分が思っていたことがまったく通用しない場所へ行くと、
自分の価値観が壊される・・・そういう体験がしたくて旅に出る」
キューバで壊れた私の先入観は、アジアやアフリカ・中南米を旅する人のタイプ。「豊かな先進国である日本」の幻想を確かめ、その国に暮らす「幸せ」を誇示するために行く人もいるのだということ。
化粧品や洗剤の試供品をトイレチップ替わりに渡す人。「こっちのほうが喜ぶのよ。**へ行ったときは、お婆さんが口紅を喜んでつけてたわ」そうかなあ、礼儀として喜んでみせてくれただけじゃないかなあ。<現物給与>しかも使い方もよくわからないものをもらったって迷惑なだけではないか。いくつか入れた小さな袋をたくさん用意していて、空港のトイレでまで・・・後ろに並んじゃった私は、苦笑いの職員に二人分のチップを渡してしまった。
現地ガイドが、キューバの海外援助(中南米諸国に医療や教育面で)は「余っているものをあげる援助ではなく、もっているものを分つ援助」と力説していたのは聞こえただろうか。
歳をとると文句が多くなるなぁ
日本から梅干やらなんやらを持参するのはいいけれど、現地料理を楽しんでいるテーブルに出して人にすすめるのはやめてほしい。せっかくの食事が台無し。
飲み物や料理をさかんにカメラにおさめる趣味もいいけれど、撮影のためにテーブルの同席者を待たせるのはいいかげんにしてほしい。「おあずけ」状態は10秒でもいらいらするのに、毎回5分近くを待たされる。乾杯をしてから「お先にどうぞ」と声をかけてからカメラを出してくれないだろうか。
あらためて発見したのは、味覚も育てられるものだということ。トロントに帰ってホテルの朝食時。冷たいメロンやイチゴを食べながら「やっぱり果物はつめたいのがおいしい。キューバでの果物はどれもおいしくなかった、なまぬるくて」と言う若い人。なんだかかわいそうになった。冷蔵庫に入れておいしくなる果物ってあるのかなあ。マンゴやその他名前のわからない果物どれも、新鮮なおいしさがあったのに。
強まった価値観がある。物は修理して使い続けると粋になる。50年代から止まったような風景のなかで、古い自動車のほうが、新しい中国から輸入した最新型バスよりも、美しく見えた。
陶芸家チチさん(右)の自動車。1930年代ものか?まだ現役で道を走っている。
* 上の写真で左の男性は金属製。中央は博物館の学芸員(20歳だって)、右も同年齢で工芸家めざして修行中。
チェのお土産をもっと買ってきて欲しかった。。。
しかし、経済封鎖がもたらした影響はある意味逆に
凄いエコな生活を生み出しているね。
人が環境に負荷を与えずに暮らしていける生活レベルを
実践しているのがキューバなのかもしれないね。
高度経済成長を経て、物質的社会に染まり
道徳的なものを置き去りにしてしまった日本人ツアー客に
同情します。。。。
俺もキューバ行ってみたい!
理想に向かっての苦労は、並大抵じゃないと思う。
苦労からすこしでも逃げたら、理想は崩れていく。
キューバもいつ変わってしまうかわからない。
苦労をせずに楽しようとすること自体がおかしいのかもしれない・・・道具をもったときに人間の運命がきまったのかなあ。
インド旅してる時に聞かされたキューバの素晴らしさをおじさんに話したら大喜びでいろんな事教えてくれて。
ちょうど子供出来ちまったからおじさんと一緒には行けなかったけど、今では有機農業の先進国なんだってね、今からスペイン語気合入れて覚えてウロウロしたいな~。
子育てもあと数年でかたずきそうだし。
「おじさん」といっしょでないのが残念ですけど、いらっしゃるときは島でツアーを組んでみませんか。
スペイン語を使える赤松さんがコンダクターになって・・・