ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

キューバその2: 経済封鎖の<効果>

2008-06-04 22:12:01 | できごと
キューバからアメリカの最南端キィウェストまでは、わずか145キロ。
そのアメリカによる経済封鎖が50年も続いていて、おかげで50年代のアメ車が随所で見られます。
ボディは50年代のアメリカ製でも、修理する部品が入手できず、内部は旧ソ連のものやほかの機械部品の応用だったりするそうです。

後ろは中国から輸入した新しい観光バスです。
40人弱定員の快適なつくりですが、街を見学してバスに乗り込んだ男性が「あぁ、文明世界にもどってきた!」と漏らしたのには笑ってしまいました。


郊外では馬車が交通手段のひとつになっていて、バスと競走(できるわけないです)、乗客が手を振ってくれましたが撮影失敗。


ほかの交通手段は・・・相乗りヒッチハイクです。
大きな交差点では、通りかかる車を待つ人が集まっています。
手配する人がいて、車を停車させては方向別に整理して乗車させるとのこと。
キューバでは、車のナンバープレートの色で所属がわかるようになっています。
青は政府機関、茶色は会社幹部、黄色は個人、緑は軍、オレンジは外国人、赤がレンタカー、黒が外交官で、白が大臣。(観光バスも国営の旅行社だから青のプレート)
ヒッチハイクの<マネージャー>が停まるように合図したら、特に青プレートの車は必ず応じなければならず、停まらなかったら罰せられるそうです。

経済封鎖がもたらす困難は想像以上にきついものでした。
アメリカ以外の国の船も寄港できません。
たとえば日本の船でもキューバに寄港したら、そのあと半年はアメリカに寄港できないのです。
しかし経済封鎖はキューバに物資の不足をもたらす一方で、生活を工夫する力を強め、人々の絆を強めているような印象をもちました。
それは指導者の方針と力によるものではないかと思いました。
帰ってから読んだ 『カストロ 銅像なき権力者』 で、その印象はひとりよがりの主観ではないと知りました。

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