ちょっと待って!

見たこと聞いたこと、すんなり納得できません。あ、それ、ちょっと待って。ヘンじゃありません?  ヘンです。

見る効用

2013-09-19 00:49:27 | Weblog

 乾燥蕎麦の箱を開けたら、虫が棲んでいました。

 虫をアリにやったらどうするかな? と庭へ持って行きました。虫が沢山穴を開けている3本をアリの歩いているところへ置くと、麺から這い出した虫が急いで逃げ出しました。早いこと早いこと。家の壁へささささと行って、難なく登るではありませんか。紙箱の中で生まれてソバと自分たちの仲間しか見たこともないし、歩き方も知らないような3ミリ弱の虫

なのに。でも丸っこいからアリの倍の大きさです。

(こらまて)と軽く指で押さえて下へ落としました。アリが寄って来て、頭でちょんちょんとつ突いていましたが、ゲットしませんでした。クモの抜け殻や死んだバッタよりは美味しいだろうと思ったんですけどね。

 麺の虫には興味を示さなかったアリは、穴開きソバの粉を担いで運んで行きました。で、穴ソバを小さく折ったり砕いたりしてやりました。蕎麦3本という量は、2ミリの蟻には大量でした。なかなか片付きそうにありません。

 夕方、雨が降りました。

 翌日、雨は上がって、ソバは泥状になっていました。昼過ぎに乾いたら、またアリが集まっていました。(こんなにでっかい塊り、どうやって運ぶ?)と相談していました。棒で突き崩してやったら、喜んでエッサカホイホイ運搬再開です。

 穴ソバは2束あるので、撒く場所を増やしました。

 樋のそば。散水栓のそば。納屋の前。門柱の下。

 それぞれのグループに、頭脳や生活習慣の違いがあることが判りました。

 門柱の下のアリたちは決断と行動が早いです。樋のそばのは(あ。見慣れないものがある。運びますかどうしましょうか)と長老にお伺いを立ててから運搬を始めます。散水栓のそばのは、まず一匹が極小さいのを持って帰って、そのあと数匹ずつ出て来て同じ道筋を通って小さいのから順番に運びます。納屋の前のは、ウワウワーと出て来て、真っ先に行き当たったのから持って行きます。門柱の下のグループが、一番賢いようです。

 小さなアリを見るのは、視力回復訓練になります。宮本武蔵は、暗闇の中にじっと座って、見る訓練をしたそうです。



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