ちょっと待って!

見たこと聞いたこと、すんなり納得できません。あ、それ、ちょっと待って。ヘンじゃありません?  ヘンです。

simatu

2018-05-19 20:49:13 | 聞いて聞いて
 中学の頃から服はたいてい自分で縫っていた。少ない生地を断ち合わせて見返しや襟裏を接ぎ、外から見て完璧な服にするのが面白かった。  世界中で自分だけしか着ていない服というのが大満足だった。  自分だけの服は絶対に捨てない。小さくなったら二枚を接ぎ合わせて新しい一枚を作った。断捨離なんてもっての外だ。  私と年齢が近い近所の奥さんは、「いい洋服、沢山持ってはるけど、いつも何処で買われるんですか?」と羨ましそうに言ってくれる。   先日、丈が短くて身幅がきつくなったワンピースやブラウスを直そうと衣装箱から出した。肩綿を外して肩幅を3センチほど詰める。脇に 別布を入れる。配色がマッチする別布を使って丈を20センチほど長くする。一つすれば順に着られるのに、一度にしようと思ったら、なんだ かんだと用事があってなかなかミシンを出すヒマがない。買い物に行ったり、ショーのお医者さんに付いて行ったり、家の片づけをしたり、 畑の世話をしに行ったりで、ほどいた服が仕事台代りのコタツのまわりに置いたままになっている。暑くなったり寒くなったりで助かっている。 「片付けろ。見苦しい」とショーが言う。「仕立て直すねん」「ほかせ!」「ほかせへん」  ショーは、なんでも捨てるのが好きだ。肌着でも靴下でも本でも食べきっていないお菓子でも、残り少なくなったトイレットペ-パーも、2 回分ぐらい残ったインスタントコーヒーの瓶、チューブ歯磨き……なんでも屑籠へポイだ。昨日もお茶のパックが14個も残っている箱が捨てて あった。 「ゴミ、分別せんならんから、なんでも一緒くたに放かしたらあかんよ」 「人がほったもん、拾うな!」 「なんでも大きいまま放ったらゴミ袋何枚も要るわ。一枚30円もするのに」  ショーが捨てた歯磨きは、私が半月使える。  で、50円とか100円とか、貯金箱へ入れる。1年に一度、郵便局へ持って行くと、5000円から8000円ぐらいある。100万円貯金して利子は8円 だった。それが「満期です」とはがきが来る。ゴミ袋一枚も買えない利子から税金とるヤツがいる。  私の祖母は、「しまつ(倹約)するより始末(整理)しよう」と言ったけど、私は倹約の方が好きだ。    

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