<添付画像>:(軽井沢長逗留中のたわごと、某山荘のプロ仕様厨房内にて撮影)
ご覧あれ!
昨年の晩秋から今年1月下旬まで、軽井沢滞在中に「自分流まかない料理」をやっていた頃の「画像」。すなわち極貧生活中の手料理紹介記事のリバイバルである。
ある晴れた日、冬の軽井沢の山奥の出来事、天気晴朗なれど極寒の午後の話。圧雪からアイスバーンと化した八風の郷(別荘地特有)迷路の中、野生鹿や野兎に野生猿を斜に眺め且つ無視しつつ超高級車を駆って平気の平左でハンドル操作&アクセルワーク軽快に操り、いとも容易にふらりと訪れた例の上田市の友人S氏から頂いた手土産は「マグロ」のブロックなのだ。
「・・・?」
「いや、違います。いくらなんでも、これ、長野県産のマグロではありませんぞ!」
ゆえあって、わざわざ静岡まで出向いて買付けしたサンプルのおすそ分けをしてもらったもの。頂いた当初は、約3キロ(それ以上か?)のブロックであった。コチコチに凍った冷凍マグロを、そのまま厨房の冷凍室(零下25度に設定)に放り込んでおいた。その日の午後の気分によって、気が向けば夕刻から冷蔵室にブロックを移動させる。数時間経つとブロックの表面は少し解凍気味となり、解凍しかかった個所をペティーナイフで削ぎ落とし、ワサビを適宜加えた刺身醤油と僅か数滴の味醂(ミリン)をブレンドした「付けタレ」に、半解凍状態すなわちルイベ状態のまま「酒の肴」とする。ぐいぐいとビールは進み、これ、最高なのだ!
それから約10日間ばかり連続的に毎日、毎夕、毎晩、気分は快調、勇み進んで「ルイベ状態風マグロ」の切り落としを「肴&つまみ」として晩酌を楽しむ。
冷凍~半解凍、また冷凍。そして半解凍からまた冷凍。この繰り返しを続けて「半解凍ルイベ風マグロ」を楽しんでいると、おおよそ頂いた時のマグロブロック直径は日々その身を細め、(画像撮影時点に於いては)約3分の2以下?の大きさになってしまった。
撮影を試みた日の昼時間、今日は早めにルイベ状態マグロを食そうと、早めに冷凍室から冷蔵室に移動しておいた。そんな時、急に、軽井沢駅迄出向かなければならぬ所用発生す。まあ、午後になって山荘を降りたら最後、ダウンタウンにそのまま居残り、旧軽井沢界隈のレストランにて早い時間から酒宴の始まるは、常である。山荘に帰り着いたのは、たぶん午後10時過ぎ。冷凍マグロ解凍の件、全て忘れて眠ってしまった。
翌朝、気が付いたら、冷凍マグロは見事に全解凍されているではないか!
参った!うっかりしていた、、、。
「こうなったら削ぎ落しルイベ風な食し方は、できなくなった・・・」
てなことで、全解凍してしまったマグロのブロックを切り分けた。
まず、「10数切れ」の刺身にした。小ネギ(あさつき)を細切りにして、ビールの肴にして食した。全解凍してみると、このマグロはどうやら「カジキマグロ」か?我輩の目は確かに色を識別できる。決して赤身のマグロには見えない。
「・・・?」
「美味かどうか!ですって?」
本当は、難しい質問です。
しかし、この時の「我輩の味覚」にとって、絶対的に美味であった!と、自信をもってお答えしたい。
人間の味覚とは、いい加減なものである。相対的判断は可能であるけれど、絶対的判断は不可能である。と、いつも思うのである。
画像撮影当日の朝一番に、またまた軽井沢駅に出向く用事あり、挿入画像にてご紹介の通り、ご承知「峠の釜めし」を購入。遅い昼食として「我輩好みではない釜飯」を食すにあたり、小ネギ(あさつき)と特製醤油タレを少々加えた「このマグロの刺身」と共に、釜飯を頂く。
な、何と! かくして山海の珍味を取り混ぜ合わせた「超豪華チラシ寿司」風味に変身した、、、。
《以下、『峠の釜めし』関連記事ご参照願いたい!》
A.07年02月19日投稿記事
B.06年12月19日投稿記事
C.06年12月18日投稿記事
D.06年12月17日投稿記事
よく晴れ渡ったこの日の早い夜、冬の軽井沢での「車の走らせ方」を知り尽くした友人のI氏に連絡した。いつもVIPの送迎をお願いしている仕事仲間の一人である。I氏に、わざわざ山荘に出向いていただき、残りのマグロブロックを進呈した。
翌日、ふたたびI氏にお会いした。
「味の程は如何?・・」
と、お尋ねしたところ、
「家内と二人で相談し、結局、醤油と味醂に漬け込んで、『ズケ』にして食しました!たいへん美味でした・・・」
との「ご感想」を頂き、我輩は満足した。
結局のところ、こういうマグロは「モロ!刺身として」食すのもさることながら、少し事前調理するか若干の工夫なり手を加えて食せば、絶品に変身すること、あらためて認識した・・・
てな訳で、山奥に長逗留していると、毎日とは云わないまでも月に一度くらい?時として、猛烈に海の幸を口にしたくなるは「我輩の本能」か?
あれこれと思い出す、、、。
これと同じ経験、ハンガリーに長期滞在している頃にも、あったような気がする・・・
<・完・・>
ご覧あれ!
昨年の晩秋から今年1月下旬まで、軽井沢滞在中に「自分流まかない料理」をやっていた頃の「画像」。すなわち極貧生活中の手料理紹介記事のリバイバルである。
ある晴れた日、冬の軽井沢の山奥の出来事、天気晴朗なれど極寒の午後の話。圧雪からアイスバーンと化した八風の郷(別荘地特有)迷路の中、野生鹿や野兎に野生猿を斜に眺め且つ無視しつつ超高級車を駆って平気の平左でハンドル操作&アクセルワーク軽快に操り、いとも容易にふらりと訪れた例の上田市の友人S氏から頂いた手土産は「マグロ」のブロックなのだ。
「・・・?」
「いや、違います。いくらなんでも、これ、長野県産のマグロではありませんぞ!」
ゆえあって、わざわざ静岡まで出向いて買付けしたサンプルのおすそ分けをしてもらったもの。頂いた当初は、約3キロ(それ以上か?)のブロックであった。コチコチに凍った冷凍マグロを、そのまま厨房の冷凍室(零下25度に設定)に放り込んでおいた。その日の午後の気分によって、気が向けば夕刻から冷蔵室にブロックを移動させる。数時間経つとブロックの表面は少し解凍気味となり、解凍しかかった個所をペティーナイフで削ぎ落とし、ワサビを適宜加えた刺身醤油と僅か数滴の味醂(ミリン)をブレンドした「付けタレ」に、半解凍状態すなわちルイベ状態のまま「酒の肴」とする。ぐいぐいとビールは進み、これ、最高なのだ!
それから約10日間ばかり連続的に毎日、毎夕、毎晩、気分は快調、勇み進んで「ルイベ状態風マグロ」の切り落としを「肴&つまみ」として晩酌を楽しむ。
冷凍~半解凍、また冷凍。そして半解凍からまた冷凍。この繰り返しを続けて「半解凍ルイベ風マグロ」を楽しんでいると、おおよそ頂いた時のマグロブロック直径は日々その身を細め、(画像撮影時点に於いては)約3分の2以下?の大きさになってしまった。
撮影を試みた日の昼時間、今日は早めにルイベ状態マグロを食そうと、早めに冷凍室から冷蔵室に移動しておいた。そんな時、急に、軽井沢駅迄出向かなければならぬ所用発生す。まあ、午後になって山荘を降りたら最後、ダウンタウンにそのまま居残り、旧軽井沢界隈のレストランにて早い時間から酒宴の始まるは、常である。山荘に帰り着いたのは、たぶん午後10時過ぎ。冷凍マグロ解凍の件、全て忘れて眠ってしまった。
翌朝、気が付いたら、冷凍マグロは見事に全解凍されているではないか!
参った!うっかりしていた、、、。
「こうなったら削ぎ落しルイベ風な食し方は、できなくなった・・・」
てなことで、全解凍してしまったマグロのブロックを切り分けた。
まず、「10数切れ」の刺身にした。小ネギ(あさつき)を細切りにして、ビールの肴にして食した。全解凍してみると、このマグロはどうやら「カジキマグロ」か?我輩の目は確かに色を識別できる。決して赤身のマグロには見えない。
「・・・?」
「美味かどうか!ですって?」
本当は、難しい質問です。
しかし、この時の「我輩の味覚」にとって、絶対的に美味であった!と、自信をもってお答えしたい。
人間の味覚とは、いい加減なものである。相対的判断は可能であるけれど、絶対的判断は不可能である。と、いつも思うのである。
画像撮影当日の朝一番に、またまた軽井沢駅に出向く用事あり、挿入画像にてご紹介の通り、ご承知「峠の釜めし」を購入。遅い昼食として「我輩好みではない釜飯」を食すにあたり、小ネギ(あさつき)と特製醤油タレを少々加えた「このマグロの刺身」と共に、釜飯を頂く。
な、何と! かくして山海の珍味を取り混ぜ合わせた「超豪華チラシ寿司」風味に変身した、、、。
《以下、『峠の釜めし』関連記事ご参照願いたい!》
A.07年02月19日投稿記事
B.06年12月19日投稿記事
C.06年12月18日投稿記事
D.06年12月17日投稿記事
よく晴れ渡ったこの日の早い夜、冬の軽井沢での「車の走らせ方」を知り尽くした友人のI氏に連絡した。いつもVIPの送迎をお願いしている仕事仲間の一人である。I氏に、わざわざ山荘に出向いていただき、残りのマグロブロックを進呈した。
翌日、ふたたびI氏にお会いした。
「味の程は如何?・・」
と、お尋ねしたところ、
「家内と二人で相談し、結局、醤油と味醂に漬け込んで、『ズケ』にして食しました!たいへん美味でした・・・」
との「ご感想」を頂き、我輩は満足した。
結局のところ、こういうマグロは「モロ!刺身として」食すのもさることながら、少し事前調理するか若干の工夫なり手を加えて食せば、絶品に変身すること、あらためて認識した・・・
てな訳で、山奥に長逗留していると、毎日とは云わないまでも月に一度くらい?時として、猛烈に海の幸を口にしたくなるは「我輩の本能」か?
あれこれと思い出す、、、。
これと同じ経験、ハンガリーに長期滞在している頃にも、あったような気がする・・・
<・完・・>