メインディっシュの「ロースト鴨肉」を頂いた後は、場所を変え、この日のランチを締めくくる「ティータイム」となる。
なにを隠そう! いまだ喫煙を続ける我輩は、いよいよこの段階になるとどうしてもシガレットを一服したくなる。 でもって、今日的全席禁煙レストランのテーブルを離れ、隣接するバーコーナーに移動した次第なり、、、。
ムム、、、
ウエイトレスがすばらしい!!!
彼女のさりげない立ち居振る舞いから醸し出される彼女独自の自然体からは、もてなしの「心」を感じさせ、顧客の心をなごませて止まない「笑み」からは、満遍なく客をもてなすウエルカム精神に満ち溢れているではないか!
さすがであるぞ!
レストランサービスに従事する人材とは、まったく自然体で「おもてなしの心」を感じさせる人間なのだ。
磨き上げられた「サービス精神」。
板についた「一連の動き」。
我輩が話しかければ、直ちに満面の笑みを浮かべて、タイミング良く、さりげなく、たおやかに返ってくる「的確なる返事」は、これまた美声……
何処を?如何?切って観ても、これは流麗な「カタチ」になっているのだ。
「……?」
「いやなに、びっくりするほどの美人ではない」
さりとて不快感を催すようなシコメではない。
いや、むしろ、きわめて清楚な美人に見えてくるから不思議である。
とか何とか、てめえの娘よりも年下の女性を目の当たりにして、各フィールドにまたがる夢想妄想、形而下且つ形而上的な創造と想像を脳裏に燻らしつつ、残った赤ワインをたしなみつつ、ワインとバッティングしない紅茶を注文し、おもむろにタバコに火をつけ、ゆらゆらと立ち上がる紫煙を眺めつつ、今から出てくるデザートと紅茶をひたすら待つエセ男爵なのであった、、、。
かくして馥郁なる時空とは、まさに「このスペース」における「この時間」を云っているに違いない……
嗚呼! また酔いが回ってきた……
<…続く……>