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第56回光陽展広島展鑑賞雑感(3)

2008-06-18 11:45:45 | 怒素人的美術蘊蓄録
<添付画像>: 『こもれ日のメロディー』


【作品紹介メモ】
No. 60
資  格:  光陽会 会員 
題  名: 『こもれ日のメロディー』
作者氏名: 花 岡 寿 一 (広島)
主  催: 『光陽会



 光陽展の鑑賞は、今年で3年目。 今年も広島県立美術館の展覧会場に入ると、直ぐ探したくなる作品あり。

 それは、花岡寿一氏独特の絵画表現による清廉耽美な作品なり…

 そして、この作品が今年の出展作なのだ……

 作品から感ずるもの、先ずは草花の香り漂ってきて、同時にフルートの音色も聞こえてくる、、、。

 ムム?…

 花岡寿一氏好みの少女のタイプは、もう十二分に理解できる。 だから今年も同じタイプの美少女である。 さて、今年の少女は、この面持ちは、一度出会ったような気がする。

 解った!
 
 (我輩の大好きな)特に晩年の『藤田嗣治画伯』が好んで描かれた少女の面持ちに良く似ているのではないか!?! (若し似ていても別段構わないけれど…)

 否、花岡寿一先生の描かれる少女は美しく、ほのかに幼なさの残る美少女の面持ちから漂ってくるものは、処女なる乙女独特の穢れ無き香りに加えて小悪魔的な芳香か。 

 否、すでに各種甘美な芳香は昇華し尽くしてしまい、聖処女的でもなく誘惑的な小悪魔のモノもなく、甘みも酸味もほろ苦さもなく、ただ残っているのは幽玄か。

 ならば、
 是。 空間に残って漂うのは、唯一、少女の奏でるフルートの音色であるか、、、。


          <…続く…>

 (連載中前回掲載記事は、こちらから入れます…)

     -------------------------------------------

* 花岡寿一氏昨年度(平成19年)作品は、こちらから参照できます。是非比較鑑賞して下さい。


<参考資料>:藤田 嗣治(ふじた つぐはる, Leonard FoujitaまたはFujita, 男性, 1886年11月27日 - 1968年1月29日)
 東京都出身の画家・彫刻家。
 現在も尚、フランスにおいて最も有名な日本人画家であり、明治以降の日本人芸術家で藤田嗣治ほどの成功を海外で収めたものは他にない。 猫と女の画題を得意として日本画の技法を油彩画に取り入れつつ独自の「乳白色の肌」とよばれた裸婦像などは西洋画壇の絶賛を浴びた。 エコール・ド・パリ(パリ派)の代表的な画家である。 (詳しくは、ウイキペディア百科事典へ、こちらから入れます……)


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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
リンクありがとうございます。 (悠々)
2008-06-23 11:17:28
私の管理している光陽展HPへさりげなくリンク入れて下さりありがとうございます。
貴兄の絵画に対する感性の鋭さは並の評論家裸足ですね。感服しています。
続編が楽しみです。
返信する
>悠々さん・・ (エセ男爵)
2008-06-24 07:05:49
コメントありがとうございます。
手前勝手に「リンク」しましたこと、お許し下さい。
また、悠々さんの「お手」に掛かったHPであること、再確認した次第です。
そして、
ますます充実する光陽会のホームページです。
あらためて悠々さんのご尽力に敬意を表し、加えて悠々さんの静寂にして尊大且つ壮大なエネルギーをひしひしと感じつつ、私自身もたいへんな勇気を頂戴しておりますこと、ご報告します。
そして、HPへの勝手リンクのこと、
少しでも広く、絵画に興味をお持ちのインターネット愛好者に訪問されるよう、少しでもお役に立てれば幸いです。
ところで、
本年度の鑑賞感想文はブログに載せるべきか否か?少し悩みました。その理由はいたって単純。つまり、拙小説「黄昏のポジョニ・ウッチャ」を発表したことが一つの転換期となって、やたら他人様の芸術創作にとやかく論評する気分が失せてしまいました。つまり、創作活動の難しさを自分自身であらためてかみ締めている状態です。噛み締めれば噛み締めるほどに、創作活動をする人々に対して尊大なる敬意を表さねばならんと思っている次第です。
また、「論評」と「小説創作」では、同じカキモノでも、使うエネルギーが違う。論評文章を書いていると、小説が書けなくなるような妄想も抱いている始末。屁理屈言っていますが、なんだかこのところ、自分自身の行為として、書くことに対しバランスを欠き、何だか精神構造的に具合が悪くなっている今日この頃です。
しかし(これで3年目となる)光陽展鑑賞感想文は書かなければならぬ!
と、
何だか「ヘンな使命感?」と「気分転換の目的!」で書いています。
 ……お許し下さい。
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