Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
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さよならエンドゲイナー

2014-04-24 12:58:26 | 心身一如な日々
Tグループを終え、身体の好転が感じられるようになって、ここ数年ずっと願ってきた「感じられる、受け取れる身体」になっていることを感じる訳ですが、
自分ってつくづくついているなぁと感じたのがこの本との出会い。



アレクサンダー・テクニークについては、書店で関心のあるコーナーに並んでいるのは前から知っていたのですが、いざ手に取ってみると買わずにはいられないことになり、一気に読みたい衝動を抑え、精読。

まず読んだのは、右側の本。

実践アレクサンダー・テクニーク――自分を生かす技術
クリエーター情報なし
春秋社


この本には、なぜ身体の痛みが改善しないのか、なぜ練習してもパフォーマンスが向上しないのか、その原因が医学や生理学の知識を全く必要としないで理解できるように書かれていて、なんだかとっても文芸書的風情な本。

そこで、まざまざと突きつけられたのが
・「成果至上主義(endgainning)である自分。
・刺激に対して、反射的、反応的になり、行き過ぎたり、無駄が多かった自分。
・誤った心身の姿勢・手段・過程(means whereby)より多くのことを獲得しようとしてきた自分。

それが、いかに身体に負担になっていたかということ。

そして、身体の痛みを決定的に好転させたのは、「間違った緊張は正しい緊張が欠けていること」という考え方。

実は、私は大学での専攻上、解剖学の知識を備えていて、身体を理解するのはとても好きなんだけど、筋肉を「間違った緊張」「正しい緊張」という表現で理解することはこれまでなかった。

そして、「止めること(No-Doing)」で、正しいことが自然と起きること.

そこで、まず実践してみたことは、間違った緩み方をしている身体の左側の筋肉全体へと意識を向け続けたこと。

これが、とても効果的で、いつもやっている背骨コンディショニングの体操の苦痛がかなり緩和したことから、身体の変化がさざ波のように押し寄せてくるのでした・・・

特に僧帽筋のゆるみ。
日頃どれだけ、肩が重力に逆らって僧帽筋が緊張していたんだって話。
両肩の位置が全然違う位置になったのか、最初は痛みがあったこと。

じゃ、なぜ僧帽筋がこんなに緊張するのかってのは、あきらかにこれまでの身体の間違った使い方だし、もっと深く掘れば、常に不安や恐怖を解消するために、行動しつづけなければいけないと無意識に信じてしまっている自分以外の何者でもないっしょ。。。

私は、いろんなワークショップで自分を「車」に例えがちなんですが、絶句するメタファーが紹介されていました。

身体を車に車に例えるとして、
故障があったら、どこか一部に欠陥があるから故障している訳ではない。
運転が下手だから、自らが教習所に戻らなければならない


このメタファーにノックアウトでした。。。。

そして、
抑制(No-Doing)とは、タイミングが早すぎたり、強すぎたり、弱すぎたり、熱心すぎたりする反応、言い換えるなら知的でない反応を保留する能力である。

禅的なこの表現には、屈辱を隠し、平伏す。。。

など、もう反論できない内容をじっくり味わいました。

後で、友人の一人が「アレクサンダー・テクニーク」の教師に付いていただき自己の修正を進めていると聞いて、

一瞬、私も・・・と思ったけど、これを抑制することがあなたの課題でしょっ。
(この手のことのチェックを日常的に繰り返しているところです)

実際には、様々な動作を通して、自己の正しい使い方を学ぶことになるのだろうけど、私にとっては、実はここまでで成果には十分満足していて、日頃からの姿勢への意識(正しい位置を心がける・何気なくとっている姿勢に気づく)を高め、ここから先は、継続している背骨コンディショニング体操を地道に続けること。

強いて言えばロルフメソッドによる改善も検討していきたいと思ってもいますが、反応的にならず、整形外科的ではない方面から身体をどう理解していくか。
もう何かを貪ることはなしにして、これまでに得た知恵をじっくり深めてみたいなと思います。
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Tグループの中の私(4)

2014-04-24 11:32:47 | 組織開発のこと
1ヶ月以上経っても、まだリフレクション(振り返り)が続くTグループ。
その間に、2回、同じグループだった仲間と個別に食事をすることがあり、なかなか忘れさせてくれないこともあって。

その後の私は、これまで通り、
日常的に会議に出席したり、臨席したり、ファシリテーションをしたり、アクションラーニングのセッションをやったりということは続いており、グループプロセスの中での自分と他者、他者と他者との関係には以前より繊細に関わりたいと思うようにもなったわけだけど、

痛感するのは、皆、意見や助言好きだということ。

Tグループの中でも、基本的には、意見に意見を重ねることが多く、日頃意識しているダイアログ的な、探求の場面にはなりにくかったと思う。

会議なんかでもそうで、「心理ゲーム」が展開される可能性を秘めていて、そんな時に、いかにファシリテーターやコーチなどの調整役的立場の方が、成人(A)で交差交流的に介入するかなんだと思う。

心理ゲームについては、わかりやすくまとまっているページがあったので、リンク貼らせていただきます→コチラ

あと、交流分析士ならばおなじみのこれらの本もありですよね。

ゲーム分析 (Transactional analysis series (4))
クリエーター情報なし
チーム医療


あなたが演じるゲームと脚本―交流分析で探る心のうら・おもて
クリエーター情報なし
チーム医療


実際に、セッション中には、
「はい、でも」「大騒ぎ」「決裂」「あなたのため」なんかは起きていたと思うし、上手く行っていない会議の中でも実際に起きていると思う。

セッションや会議中にコンテンツに集中している時は、本当気づききにくいものと、今回は全くいつもの社会的な役割を捨てて臨んで痛感しました。

仕掛けられたゲームに乗りかけても、自分からゲームを止めることができたのは一つの成果だったかなと思うのですが、

この心理ゲームが行き過ぎた時に止めること。

これって、これまでマンツーマンの関わりの中では意識できていたけど、これからはグループプロセスの中で、もっと精緻にやっていかなくてはならんなぁ。。。

読ませていただいています→「Tグループにおけるトレーナーのファシリテーション、学習観・トレーニング観に関する質的研究

というのが、1ヶ月経って、Tグループが、自分にとってのトレーニングの場だったと言える印象深い体験の一つだったかなと思うのですが、それよりも、10年前に交流分析という学問に出会い、今も深耕していることが、自分にとって本当に揺るぎない土台になっているんだとなと改めて思う日々です。
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