今年も残り2日になりました。
このブログは、書き始めた頃に比べれば、本当にペースは緩やかになりましたが、12年目に入りながらも
まだ続いているのが、本当に不思議なことです。
以前の私は「ねばならない」が強かったので、月に記事の本数を決めて「達成」しなければならないと思って、
仕事で疲れている時も頑張って書いてました。
ああ、若かったんだ、今は無理です、
というか、そういう気持ちもどこへ行ってしまったのか。。。
さて、今年を少し振り返ってみます。
今年は金沢に戻って2年目でした。
前半は思うようにいかないことや、地元で仕事をするのが初めてだったこともあり、戸惑いや葛藤の時期が続いていましたし、
3月には、自分がどんな領域で仕事をしていくのかが、かなり明確になる事件があり、割り切ることもできたのですが、
ブチ切れたり、マジで腑に落ちないこともあって若干イライラした時期もありました。
それでも、マインドフルネスのトレーナーとして活動しているわけですから、この不快感情の出どころもわかっていたし、
それなりに鎮まっていったのだと思います。
で、
そのままでもやれる感もあったのですが、大胆にも、
6ヶ月間、自分の直感に従い、この段階ではまだ折り合いをつけることができない
「
不本意な仕事をやめてみる」
と、いう決断をしました。
お金にはなるけど、下請けがゆえに、充実していると感じられる時間(実稼働時間)をどうにも増やせない仕事をやめて、
この半年間は、継続している仕事の中でもうまくいっていることだけに焦点を絞ろうと決意しました。
1番の理由は、
実は、年明けから、ずっと肩の前あたりに鈍痛があり、4月にはぎっくり腰になり、
フェルデンクライスをやっていながら、ありえないコンディションが続いていたのでした。
それが、1年目に不本意ながらやり続けた仕事の中での葛藤が追い打ちをかけたかのように、
からだと調和がとれない日々を3ヶ月送っていて、日々のマインドフルネスの実践だけでは、この状態は抜け出せないだろう
と、いう直感がありました。
「えっ、今年の売上はどうすんだい?」「本当にいいのか?」というエゴの声を振るい落としながらも、
「求められる仕事をする」「自分で新しく作る仕事をする」と決め、これまでは売上のためと思って受けていた仕事を
一旦、切り離すことを決めたのです。
「古い習慣」に戻ることを可能な限り絶とうと思ったのです。
これは、私には、かなり勇気がいることでした。
6ヶ月間はと決めたものの、もしかしたら長引くことも考えられるし、易きに流れれば、短くすることもできる。
その期間は自分で決めることもできたのですが、結果的には5ヶ月弱で終わりました。
というのは、夏ぐらいから「マインドフルネス」が本格的に広がっていく兆候が見られ、企業からの問い合わせと個人セッションの
クライアントが増えたからなのです。
初めての研修が重なり、内容をプレテストしたり、スライドを作り込むこと、パンフレット作りに思い存分
エネルギーを向けることができました。
もともと「ツキ」はある方なのですが、またもや時期に助けられたのだと思います。
それともう1つは、
加賀一の宮「白山比咩神社」に参った時にいただいた言葉が、とても支えになりました。
今月の言葉『鎡基(じき)ありといえども時を待つに如かず』
どんな道具でも季節の到来に合わせて農作業しなければ良い収穫はできない。
ことを成す時は、実力と共に、我慢強く、時が来るのを待つべきである、という孟子の言葉です。
しかし、この我慢強くというところに、どれだけ未来への恐れが口出しをしてくるか、そしてそれを忘れることができるかは
日頃、マインドフルネスのトレーニングをしていてもそう簡単にはいかなかったです。
で、
そのトレーニングの中で、大きく役立つであろう部分を集中強化するキャンペーンとすることにしました。
そこで実践をしたのは
「結果が出にくい時ほど人に貢献する・奉仕する」ということです。
それは、
「自分を滅する」とか「利他の実践」ということなのだと思います。
機も熟しておらず、正直、行く手ふさがりの中で、自分ばかりを見ていても、自分の馬力を自分のために使っても疲れるんですもん。
だから、チャンスがあるのにうまくいっていない人に、
自分の貢献できることで貢献することの方が「力の腐敗臭」が充満しなくていいんだって
その方が、すごく気持ちいいんだってということが、身をもってわかったということです。
まだまだ、恐れが動機だから、自分ありきのコメントですが(汗)
で、
どんな環境を選んでいくかというと、
それは
「自然と関わること」
自然の中で、その有機性の中で、自分の有機性を取り戻し、自分の存在の小ささ、あらためて畏敬と謙虚であることの意味を知り、
宇宙や大自然の中の一要素に過ぎない自分の身勝手な万能感を手放していくそんな瞬間を、
何度か写真のひとコマのように切り取ることができたように思うのです。
そして、この期間に2回・4週間にわたるフェルデンクライス・メソッドのトレーニングがあり、
体からも大きな変化を引き出すことができ、さらに、そのプロセスから、本業につながる素晴らしい経験、
さらには新しいプログラムに反映させることができるパワフルな学びがありました。
この5ヶ月に、自分に起きたことは、想定以上、想定外のことの体感でした。
そして、見る角度を変えれば、様々な学びがあったのですが、それは、この期間のために用意されていたものではなく、
これまでの経験という点と点がつながり、模様のように浮上してきたようなものでした。
これらの体験と結びついた知識が、新しい研修コンテンツになって動き出しています。
年明けからは、幾つかの独自性を発揮できそうな仕事が決まっており、楽しみにしています。
そのうち1つは、自分の中で切りはなさざるを得なかった仕事が、形を変えて戻ってきます。
手放せば入ってくるという経験をまた積み重ねました。
後半は、驚きと喜びが多かったなぁと振り返ります。
来年に連れて行きます。