ものすごく久しぶりに更新します。
いろいろ発信する媒体が増えると、ついついこのブログの更新がおろそかになってしまいます。
更新しなくても、過去の記事を閲覧していただいているようで、さすが10年以上継続していると
それなりにアクセスがあって自分でも驚きます。
さて、このブログを更新していない間に、金沢の方で昨年立ち上げた「
北陸マインドフルネスセンター」では、
回復者の方が、少しづつ体験談を書き進めてくださっています。
10ヶ月の自己洞察瞑想療法のセッションは、本当に、クライアントさんもサポートする私も地道な取り組みです。
そんな中、終了者の方のうちお2人が、体験談を寄せてくださいました。
随時追加予定→
回復者の皆様からの体験談
開始時は、藁をもすがる思いで、お出向きいただいたかと思うのですが、
終了時には「同じ境遇の方に、自分の体験を生かしてほしい」という自分を手放し
「世のため人のためモード」の心境になるのですから、もう見た目も別人の風貌と言えるかもしれません。
私には最近気になることがあります。
それは、
マインドフルネスは少しづつ認知され、ブームになりつつあるようです(金沢ではそんな感じはしないのです)が、
書籍を読んで自己流でやっている、付属のCDのガイドでマインドフルネス瞑想をやっているのに、
一向によくならない、それどころか、
どんどん悪化しているように感じられるというお知らせを当センターだけではなく、別の方からも伝え聞くのです。
このようなことが起きうることは、マインドフルネス瞑想療法士の養成講座でも
大田健次郎先生からうかがっていて当時はピンときていませんでしたが、
今は「そりゃそうだよね」と思えます。
それはなぜか?
私が思うに、呼吸に注意を向ける「マインドフルネス瞑想」だけでは、症状を減らすには不十分だからです。
支援してみて、
症状の程度にもよりますが、めまい、吐き気、動悸、鉛のように体が重いほかの身体症状に
深刻な不調がある場合、その他の実践を組み合わせることが、さらに回復の可能性、
スピードを高めていると確信します。
例えば、自己洞察瞑想療法は、マインドフルネス心理療法ですが、
マインドフルネス瞑想(呼吸法)以外に運動や日常生活でのこれまでやってこなかったような活動を通して、
行動を活性化したり、
行動時に自己洞察を入れ、自分の「今ここ」に気づく訓練を何度も筋トレのように行ったりします。
気づけば、不快な症状を生む、思考や行動、感情、感覚の織り成すパターンを変えることができる糸口を
見つけることができます。
マインドフルネス瞑想(呼吸法)はうつ・不安障害を治すごく1部のソリューションでしかありません。
ですから、
瞑想してるけど、よくならない、むしろひどくなっているということは、やり方の精度はもとより
悪化のスピードが、改善のスピードがより早いということが考えられます。
ですから、クリニックに行かなくてはならないと思いつつも、瞑想で何とかなるかもと踏みとどまっている方、
薬を飲みながらも自己流で回復を試みながらも、半年続けてよくなっている実感がない方は、
瞑想のやり方が、あってる間違っているという以前に、「治す」ためには、呼吸に注意を向ける
マインドフルネス瞑想だけでは不十分なのだという点を理解する必要があるのではないかと思うのです。
本当に症状を減らして元気を取り戻したいという願いがあるなら、
自己流でやっている人のマインドフルネス瞑想が、果たして大脳辺縁系(扁桃体、帯状回、海馬など)の亢進の抑制や、
背外側前頭前野を中心にしたワーキングメモリの活性にどれだけ影響しているのかという視点がないと
ただ、テレビで紹介されているからやっているうちになんとかなるだろうというのは、
人によってはちょっと楽観的すぎて注意が必要だと思えるのです。
テレビや書籍、雑誌で紹介されているマインドフルネス瞑想は、深刻な心身の症状を減らすことにコミットしていません。
ですから、治したい人は治すマインドフルネスを実践する必要があります。
マインドフルネスが広く紹介されるのはいいことですが、「治す」ことを目指している訳ではないということを
周知しなければいけないのではないかと真剣に思ってしまいます。
症状は十人十色であり、回復プロセスもまた十人十色なのだと思います。
この記事が「そんなことはないよ、ちゃんと効果出ていますよ」という方は、読み流していただければと思うのですが、
開始した後も、一向によくならない心身症状を抱えながらも「これでいいのかな」と迷いながらやっている方には、
少しこの記事が立ち止まるきっかけになることを願っています。
マインドフルネスについて記事更新中。
こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
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自己洞察瞑想療法でよくなった方の体験談もぜひご覧ください→
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