品種によって違うようだが,あじさいのガクの中心にあるポッチは,花になる。
ご承知のように,ガクアジサイタイプのあじさいは,花のように周囲を飾るのはガク(装飾花)であって,花ではない。
中心部にある粒々が,真の花(しんのはな)になる。
小さくて,可憐な,真の花。
手毬のようなタイプのあじさいも,手毬を構成する花のようなものは,ガクで,真の花は,手毬の中にある。
ちなみに,各地地方気象台が開花を判断するのは,ガクでなく,真の花の方。
それは良いのだが,当初に書いたガクの中心に咲く花はなんなのだろう。
下の写真では,真の花が上に見えているが,それとは別に,ガク(装飾花)の中心に,同じような花がある。
ネットで調べた範囲内では,めしべやおしべがないものもある,ということ。
とすると,これは,真の花でないこともあるから,真の花とは,呼べない。
もしかして,ガクだけではなく,このちっぽけな花も含めて,装飾花,と呼ぶのだろうか?
だったら,このちっぽけな花だけを,なんて呼べばいいのだろう?
植物に関しては,無知なのだが,呼称さえ定かではない,てことは,この花って,一人前の花として扱われていないのだろうか。
それでは可哀想なので,ここでは,仮に,「芯の花」と呼ぶことにする。
詳しい人には,叱られるかもしれないけど。
真の花と同様,芯の花の方も,ちっぽけで,可憐で,きれい。
加えて,ガクの色とのコラボレーションも楽しめる。
色の組み合わせを探すのも楽しい。
ガクの盛期が過ぎ,茶色に色が変わってしまっても,芯の花がきれいに咲いているものも多いので,楽しめる期間が長くなる。
特に,あじさいの後期には,芯の花に着目してのあじさい鑑賞も,それなりに良いと思う。
(2024/07/06-07 みちのくあじさい園,山神社)
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