私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

後楽園  序

2009-10-09 13:07:19 | Weblog
 後楽園について、先人の思いは如何にか、その概要の前に触れてみたいと思います。
 「後楽園真景及詳誌」には、まず、当時の侍従長徳大寺実則氏の歌を載せています。
     つくりけん こころも見えて 国民の
              後に楽しむ 園そゆかしき 
 と。

 また、後楽園の美しさを備中の人三島中洲も、山陽一の名園だと、次のように詩に詠っています。
 
 「園中の花木の燦爛、泉水の清冽、巖石の雄抜、三櫂山(?)の巍峨(高く険しいさま)など、目に触れる物、悠遠の楽の窮る所を知らず」
 と。

 


 その他、和歌にも漢詩にも、沢山詠われています。その内の一首を挙げておきます。戸田則素と言う人の歌です。

   世のうさに さきたつひとの 後れきて
              ともにたのしむ そのはこの園