パスタ ～恋が出来るまで～ 20話

ニューシェフ大会で優勝し、イタリア留学を獲得した４人。
ラ・スフェラには大勢のお客様が来店し、大忙しです。

さて、恋人を残してイタリアへ行くことになったユギョンですが……。
行かせたくないシェフと、
引き留めてほしいユギョン。
お互いの想いを知ってか知らずか、
今日は行きたい、明日は行きたくないかも、と揺れる女心。

調理場は信じられないくらいいい雰囲気で、
拗ねまくっていた元社長も見習い君とうまくやっているようです。

怪我をしたホナムは、２ヶ月もすればよくなるようで一安心。
戻ってきたらパスタ担当だ、と伝えるシェフですが、
ホナムはこのまま店を辞めるつもりでした。

ユギョンを取り巻くいろいろが小さな変化をとげ、
彼女の気持ちもゆらゆらとゆらめいて。

シェフとアボジを会わせたユギョン。
父を置いていくわけにはいかないと、考え込むユギョン。
「シェフは君を行かせたくないんだよ」とサン社長。
イタリアに行く？行かない？

今日はとうとう、最後の営業日。
明日から大会出場組はイタリア留学に邁進するのです。
店が終わった後、みんなで作った料理で壮行会。

お祝いに来たホナムは、びっくりすることを聞かされます。
「実力はお前のほうが上なんだ。
実行委員会にかけあってやったから、留学のための面接を受けて来い」
最初から、ユギョンを行かせる気はなかった、とうそぶくシェフ。

独立していたオンニ３人組をあらたに調理場に迎え、
新しく出発するラ・スフェラ。
誰もいなくなった厨房で、ユギョンはシェフに尋ねます。
「私のコンロはどこ？パスタ担当だよね？」

はっきり約束してくれず、意地悪をするシェフに怒り心頭のユギョン。
怒って飛び出していくユギョンを追いかけるシェフ。
「待て！金魚！」
ふたりは因縁の横断歩道で、キスをするのでした。

（終）

恋の始まった横断歩道で、物語のエンディング。
いい感じでまとまりましたね。
めでたし、めでたし、だ。

そもそも本気で行く気だったのかわからないユギョンでしたが、
恋人はほっていけても、アボジは置いていけない、という父親孝行な娘。
お父さんと似たようなタイプを好きになっちゃったんですね。

あわびのちゃんぽんを出されて、ちくちくとアボジに
いじめられるシェフを見るのが快感でしたわ。
「もう1回か？」
「なぜうまいと言わない？」
娘への仕打ちの仕返しと、娘を奪っていく男への意地悪ですね、アボニム。
ナイスです。

もともと16話だったのが、なかなか好評だったので2話延長したようですね。
どこをどう伸ばしたのかなぁ。
ドラマの間が好きだったけれど、間延びしてる、という指摘もうなずけるテンポだったかもね。

最終的にホナムも一緒に留学できてよかったけど、
彼はわりと早いうちから将来は結婚して小さな料理店を、と望んでいたし、
今回は自分に自信をもってそういう夢を語れるようになっていたので、
逆に留学せずに独立する、という結末でもよかったかも。
コックとしていろんな生き方があるんだ、みたいなさ。
シェフとユギョンが一緒のかわりに、ホナムたちは離れ離れだモンね。

サジャンニムとオ・セヨンは、姉さんの介入で
うまくいくような予感を残しておりましたね。
もともとサンはセヨンに心寄せていたわけだし、
おさまるところにおさまればいいんでないかな？
イタリアの就職先、譲ってもらったのにセヨンは行かないの？
そのうち行くのかなぁ？

スーシェフ、ドクにスカーフ？渡していましたねー。
もちろん、今後のナンバーツーはドクになるでしょう。
マンネのパーマ君もいつまでもマンネではいられませんよ。
てか、お前たちも彼女くらい作れ！



どうも最後まで生きていた模様の金魚ちゃん。
よかったですね。
そしてラストのユギョンの衣装は、ほんとの金魚みたい。
ひらひらと赤いスカートをゆらして走っていく後姿、よかったです。

最後も、子犬がじゃれあうようなキスシーンでエンドマーク。
本当に軽やかな楽しいドラマでした。

好きなドラマを観終わるのってさびしいですね。
そのわりになんか淡々としたテンションで感想を書いてしまいましたが、
そもそも、ぐおぉぉぉぉぉぉっと熱くなるようなお話ではなかったので、
ああ、楽しかったな、また最初の頃のお話を見返したいな、という気分です。
隠していた恋愛がばれてしまう！どうしよう！
というあたりが盛り上がりどころだったよね。
余韻を残しつつ、まわりの人々のその後についても丁寧に描いて
終わることが出来て、ああよかったな、と思いました。
前社長も憎たらしかったけど……。
ウンスのお手伝いしてくれてたし、もう許せるよ！

ユギョンの「イェー、シェフ！」が好きだったな。
「お前から降りなければ、絶対に置いていかない」と言ってくれたシェフ。
車のことだけじゃないですよね？
お幸せに！