《あらすじ》
「計画的にわたしに近づいてきたのね?なぜよ?」
「話したくない。自分で調べろ」
イヌの態度はかたくなで、冷たいものだった。
ヘリは、弁解もしないイヌに腹を立て、
イヌは自分のミスを激しく後悔した。
「あなた、自分のたてた計画を自分で台無しにするつもり?」
ヘリとの関係が悪くなってしまっては元も子もない。
計画のパートナー、ジェニーアンの非難ももっともだった。
しかし友人は、ヘリの心配を笑い飛ばす。
「それって彼があなたに片思いしてたってことじゃないの?」
(そうなのかなぁ)
ヘリの心は揺れた。
「わたしのことが好きだったんでしょ?
言ってくれればよかったのに……」
ヘリの勘違いで、イヌは窮地を脱出する。
「僕の方から友人になるって言ったんだよ。気にすることはない」
けじめをつけるために引っ越してほしいという
ヘリの要望を素直に受け入れるイヌ。
その素直さが、逆に気になるヘリだった。
交通事故案件は、夫が愛人と仕組んだ保険金殺人の疑いが濃厚になった。
しかし、証拠がない。
徹底した捜査が必要だと、ユン検事は浮かれるヘリに釘をさした。
「先輩……スーパーマン利用権、使っていいですか?」
ヘリはユン検事を食事に誘った。
フェアにいきたいから、チン検事にも事前に報告しておいた。
お花見に誘ったり、船上レストランで、恋愛経験豊富なふりをしてみたり。
ヘリのがんばりはずっと空回りだったけれど、
最後はユン検事もほだされてしまった。
そして美しい夜桜を眺めながら、ほんの少しだけ手をつないで歩いたのだった。
さて実は、数日前からヘリの生活には変化があった。
なんだか部屋の様子がおかしいのだ。
いつまでも浴室が乾いていなかったり、置いたものがズレてたり。
ちょっとした違和感が重なって、この夜にとうとう気づいた。
(この部屋、私以外に誰かが居る?!)
怖くなったヘリはイヌを電話で呼び出した。
駆けつけたイヌは、不法侵入の男を捕まえた。
「富の再分配ですよ」と勝手な理屈を話す男は、警察にご用となった。
またしてもイヌに助けてもらって、ヘリの心は揺れる。
「引っ越し、しなくてもいいわよ」
とうとうイヌに言ってしまった。
「そのかわり、また好きにならないでね」
「どうして許してくれるの?」
「片思いだけでもつらいのに、引っ越しまでしろなんてひどいかなって……」
ヘリは人を疑うことを知らないようだ。
心根は純粋で、優しい。
「彼女は父親のマ・サンテとは違うわね」
「いや、同じさ。違うように見えてもね。
彼女は、マ・サンテの娘なんだ」
交通事故を装った保険金殺人の立証は難しかった。
ヘリの手元にはなにひとつ物証がないのだ。
夫も愛人も、容疑を認めるわけがなかった。
義憤に燃えたヘリは、証拠を探そうと不眠不休の努力をする。
しかしなかなかしっぽはつかめなかった。
疲れ切ってマンションへ帰ってきたヘリは、
心配してつきそってくれたイヌと一緒に部屋へ戻る。
そこには、食事を届けに来た母がいた。
ふたりの関係を疑う母は、さっそくイヌの身の上を根掘り葉掘り聞き出すが……。
イヌの印象は思った以上に良かったようだ。
お見合いを回避するために、
ヘリもイヌを気に入っているとアピールしたせいもある。
「彼はスーパーマンみたいに、いきなり現れて私を助けてくれるの。
はじめて会った時からよ。不思議ね。
少し生意気で自意識過剰だけど、すごく気楽なの。良い人だと思うわ」
イヌは、その賞賛にいたたまれない気分になったのだけれど。
ジョンランの夫、コ・マンチョルが姿を消した。
彼は、ユン検事が調べている不動産欠陥工事に関与した人間だ。
マンチョルが姿を隠した背景には、マ・ヘリの父、マ・サンテの指示があった。
なぜ、イヌは執拗に彼らを利用しようとするのか?
ヘリに事件を担当させようとする意図は?
イヌはその夜、パートナーであるジェニー・アンと酒を飲んだ。
急ピッチで杯を重ねるイヌを心配するジェニー。
「あなたどうかしたの?何があったの?」
「もうやめたい……
僕は彼女を騙しているのに、彼女は僕を信じているんだ。
僕がほんの一瞬もらした本音を受け止めてる。
心を見透かされているみたいで、怖いんだ」
イヌは苦しそうにそう言った。
ジェニーの顔が、怒りで赤くなる。
「はっきり言いなさいよ!あなたどうしたいの?
ヘリと何がしたいのよ!」
「何も……したくない……」
目から、涙がこぼれた。
(つづく)
うんうんうんうん、ややこしいですね。
ジョンランさんは、自分の家を勝手に売りに出された件で、
夫のコ・マンチョルを訴えたわけですが、
その訴えを取り下げようとしています。
それは、家を買った時のお金について追求されると困るから。
「バレたらお前も生きてはいられないぞ」とおそろしいことを言われておりますが……。
おそらく、マンチョルが関係した、欠陥工事の賄賂か口止め料なのではないか、と。
そして不正な下請け工事をやらせてたのは、
たぶんヘリのお父さん、マ・サンテなんでしょうなぁ。
イヌはすべてをわかった上で、
ヘリを通じてマ・サンテに復讐しようとしているようです。
どう考えても、お母さんの交通事故死はマ・サンテのせいなんでしょう。
ジェニー・アンはどういう役回りなんでしょうね?
「今さら降りるなんて許さないわよっ」と言えるほどの共犯者なのか?
それとも、
「あなたがやめるならそれでいいわよ」と言ってくれるくらいの
協力者なのか?
イヌの目的ははっきり復讐だとわかりましたが、
それを計画した本人がやめたいといっていて、
特にやめられないような縛りもないので、
このままやめちゃってもいいんじゃないのー。
別に誰が損するってわけでもないしー。
まだ人死んでないしー。
「魔王」の後戻りできない感に比べれば、なんてことないですよね。
それとも次回、今まで優しかったジェニーアンが牙をむくのかなぁ。
お父さんのマ・サンテは、ある程度今の状況を予測していた模様。
そのためにヘリを法大へやり、
人脈を作るための政略結婚も考えていたみたい。
自分を守るために、娘を防波堤として育てるつもりだったのね。
こんなあくどい人なのに、
なんで人のよさそうなお母さんと結婚したかな。
彼女が資産家だったのかな。
スーパーマン券、ヘリってばあっさり使っちゃいましたねー。
大事に取っておいた方がいいと思うんだけどな。
たぶん、本当に困った時はいつもシフさんが助けてくれるので、
感覚が麻痺しちゃってるんですね。
う~ん、大事な展開にかかわる券だと思っていたけど、
そうでもなさそうで肩すかしですよ。
でもお花見のシーンはなかなかステキでしたね。
この人たち、だいぶん年の差がある感じなので、
なかなかドキドキした恋愛になりません。
ユン検事、いつも固いし。
ふたりがお花見に行ったんだな、と察したチン検事も
オシャレしてひとりでお花見スポットにお出かけしておりました。
これは正直、どう……解釈したらいいのか……。
そんなに寂しそうでもないところが、余計にわかりません。
綿アメとおでん串、おいしそうです。
彼女の、がんばってはみたけれど微妙なオシャレ感に親近感がわきました。
あなた素材はいいのに……。
残念すぎますよ。
恋する人と同じ景色を見たんだ、っていう満足感なのかな。
ちょっと健気すぎて、泣けました。
シフさん、復讐するならすればいいけど、
ヘリを巻き込むのはやめて、新たな計画を立てたらどうでしょうか。
だって……今の計画だって、けっこうずさんじゃないですか。
あんなにうまいこと、ヘリのところに事件っていくもんですか?
上司が割り振ってるのに。
そもそもヘリがデザイナーとして成功してたらどうしてたの?
ね、やめた方がいいですよ、ほんとに。
「計画的にわたしに近づいてきたのね?なぜよ?」
「話したくない。自分で調べろ」
イヌの態度はかたくなで、冷たいものだった。
ヘリは、弁解もしないイヌに腹を立て、
イヌは自分のミスを激しく後悔した。
「あなた、自分のたてた計画を自分で台無しにするつもり?」
ヘリとの関係が悪くなってしまっては元も子もない。
計画のパートナー、ジェニーアンの非難ももっともだった。
しかし友人は、ヘリの心配を笑い飛ばす。
「それって彼があなたに片思いしてたってことじゃないの?」
(そうなのかなぁ)
ヘリの心は揺れた。
「わたしのことが好きだったんでしょ?
言ってくれればよかったのに……」
ヘリの勘違いで、イヌは窮地を脱出する。
「僕の方から友人になるって言ったんだよ。気にすることはない」
けじめをつけるために引っ越してほしいという
ヘリの要望を素直に受け入れるイヌ。
その素直さが、逆に気になるヘリだった。
交通事故案件は、夫が愛人と仕組んだ保険金殺人の疑いが濃厚になった。
しかし、証拠がない。
徹底した捜査が必要だと、ユン検事は浮かれるヘリに釘をさした。
「先輩……スーパーマン利用権、使っていいですか?」
ヘリはユン検事を食事に誘った。
フェアにいきたいから、チン検事にも事前に報告しておいた。
お花見に誘ったり、船上レストランで、恋愛経験豊富なふりをしてみたり。
ヘリのがんばりはずっと空回りだったけれど、
最後はユン検事もほだされてしまった。
そして美しい夜桜を眺めながら、ほんの少しだけ手をつないで歩いたのだった。
さて実は、数日前からヘリの生活には変化があった。
なんだか部屋の様子がおかしいのだ。
いつまでも浴室が乾いていなかったり、置いたものがズレてたり。
ちょっとした違和感が重なって、この夜にとうとう気づいた。
(この部屋、私以外に誰かが居る?!)
怖くなったヘリはイヌを電話で呼び出した。
駆けつけたイヌは、不法侵入の男を捕まえた。
「富の再分配ですよ」と勝手な理屈を話す男は、警察にご用となった。
またしてもイヌに助けてもらって、ヘリの心は揺れる。
「引っ越し、しなくてもいいわよ」
とうとうイヌに言ってしまった。
「そのかわり、また好きにならないでね」
「どうして許してくれるの?」
「片思いだけでもつらいのに、引っ越しまでしろなんてひどいかなって……」
ヘリは人を疑うことを知らないようだ。
心根は純粋で、優しい。
「彼女は父親のマ・サンテとは違うわね」
「いや、同じさ。違うように見えてもね。
彼女は、マ・サンテの娘なんだ」
交通事故を装った保険金殺人の立証は難しかった。
ヘリの手元にはなにひとつ物証がないのだ。
夫も愛人も、容疑を認めるわけがなかった。
義憤に燃えたヘリは、証拠を探そうと不眠不休の努力をする。
しかしなかなかしっぽはつかめなかった。
疲れ切ってマンションへ帰ってきたヘリは、
心配してつきそってくれたイヌと一緒に部屋へ戻る。
そこには、食事を届けに来た母がいた。
ふたりの関係を疑う母は、さっそくイヌの身の上を根掘り葉掘り聞き出すが……。
イヌの印象は思った以上に良かったようだ。
お見合いを回避するために、
ヘリもイヌを気に入っているとアピールしたせいもある。
「彼はスーパーマンみたいに、いきなり現れて私を助けてくれるの。
はじめて会った時からよ。不思議ね。
少し生意気で自意識過剰だけど、すごく気楽なの。良い人だと思うわ」
イヌは、その賞賛にいたたまれない気分になったのだけれど。
ジョンランの夫、コ・マンチョルが姿を消した。
彼は、ユン検事が調べている不動産欠陥工事に関与した人間だ。
マンチョルが姿を隠した背景には、マ・ヘリの父、マ・サンテの指示があった。
なぜ、イヌは執拗に彼らを利用しようとするのか?
ヘリに事件を担当させようとする意図は?
イヌはその夜、パートナーであるジェニー・アンと酒を飲んだ。
急ピッチで杯を重ねるイヌを心配するジェニー。
「あなたどうかしたの?何があったの?」
「もうやめたい……
僕は彼女を騙しているのに、彼女は僕を信じているんだ。
僕がほんの一瞬もらした本音を受け止めてる。
心を見透かされているみたいで、怖いんだ」
イヌは苦しそうにそう言った。
ジェニーの顔が、怒りで赤くなる。
「はっきり言いなさいよ!あなたどうしたいの?
ヘリと何がしたいのよ!」
「何も……したくない……」
目から、涙がこぼれた。
(つづく)
うんうんうんうん、ややこしいですね。
ジョンランさんは、自分の家を勝手に売りに出された件で、
夫のコ・マンチョルを訴えたわけですが、
その訴えを取り下げようとしています。
それは、家を買った時のお金について追求されると困るから。
「バレたらお前も生きてはいられないぞ」とおそろしいことを言われておりますが……。
おそらく、マンチョルが関係した、欠陥工事の賄賂か口止め料なのではないか、と。
そして不正な下請け工事をやらせてたのは、
たぶんヘリのお父さん、マ・サンテなんでしょうなぁ。
イヌはすべてをわかった上で、
ヘリを通じてマ・サンテに復讐しようとしているようです。
どう考えても、お母さんの交通事故死はマ・サンテのせいなんでしょう。
ジェニー・アンはどういう役回りなんでしょうね?
「今さら降りるなんて許さないわよっ」と言えるほどの共犯者なのか?
それとも、
「あなたがやめるならそれでいいわよ」と言ってくれるくらいの
協力者なのか?
イヌの目的ははっきり復讐だとわかりましたが、
それを計画した本人がやめたいといっていて、
特にやめられないような縛りもないので、
このままやめちゃってもいいんじゃないのー。
別に誰が損するってわけでもないしー。
まだ人死んでないしー。
「魔王」の後戻りできない感に比べれば、なんてことないですよね。
それとも次回、今まで優しかったジェニーアンが牙をむくのかなぁ。
お父さんのマ・サンテは、ある程度今の状況を予測していた模様。
そのためにヘリを法大へやり、
人脈を作るための政略結婚も考えていたみたい。
自分を守るために、娘を防波堤として育てるつもりだったのね。
こんなあくどい人なのに、
なんで人のよさそうなお母さんと結婚したかな。
彼女が資産家だったのかな。
スーパーマン券、ヘリってばあっさり使っちゃいましたねー。
大事に取っておいた方がいいと思うんだけどな。
たぶん、本当に困った時はいつもシフさんが助けてくれるので、
感覚が麻痺しちゃってるんですね。
う~ん、大事な展開にかかわる券だと思っていたけど、
そうでもなさそうで肩すかしですよ。
でもお花見のシーンはなかなかステキでしたね。
この人たち、だいぶん年の差がある感じなので、
なかなかドキドキした恋愛になりません。
ユン検事、いつも固いし。
ふたりがお花見に行ったんだな、と察したチン検事も
オシャレしてひとりでお花見スポットにお出かけしておりました。
これは正直、どう……解釈したらいいのか……。
そんなに寂しそうでもないところが、余計にわかりません。
綿アメとおでん串、おいしそうです。
彼女の、がんばってはみたけれど微妙なオシャレ感に親近感がわきました。
あなた素材はいいのに……。
残念すぎますよ。
恋する人と同じ景色を見たんだ、っていう満足感なのかな。
ちょっと健気すぎて、泣けました。
シフさん、復讐するならすればいいけど、
ヘリを巻き込むのはやめて、新たな計画を立てたらどうでしょうか。
だって……今の計画だって、けっこうずさんじゃないですか。
あんなにうまいこと、ヘリのところに事件っていくもんですか?
上司が割り振ってるのに。
そもそもヘリがデザイナーとして成功してたらどうしてたの?
ね、やめた方がいいですよ、ほんとに。
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