製パン王キム・タック 第20話

タックの母、ミスンと電話で話をしたイルチュンは
夜半にひとり車を運転し、彼女に会いに出かけるが、
途中、ハン室長の工作により、事故を起こす。
後を付けていたドクターユンに助けられ、
ミスンのもとに保護されるイルチュン。

ユギョンは、復讐のためにマジュンと結託。
心はタックに残したまま、ク家との対決を開始する。
家族の食事の席に、タックとユギョンを招くマジュン。
宣戦布告に怒りが治まらないインスク。
美しく変節したユギョンの姿が信じられないタック。
もう、後戻りできないユギョン。

タックはショックと、連日の疲れから高熱を出し倒れてしまう。
介抱したミスンは、母に言われるまま、
マジュンの風邪薬をタックに飲ませてしまった。
それが嗅覚・味覚を奪う毒草薬とは知らずに……。

（つづく）

あれ？要約しちゃうと今回短いな。なんでだろ？
それなのに普段の倍は心が痛いのはなぜー！

それは迷子の人のせいです。

マジュンがね、迷うから。
薬をタックの水に入れようとしたり、捨てずに持っているくせに、
いざタックが飲みそうになると慌てて走っていって止めようとしたりするから。

ユギョンがね、迷うから。
復讐するためにマジュンとつきあうことに決めたくせに、
タックに会っちゃうと泣きそうになっちゃうから。

ハン室長ですら、
イルチュン会長の無事を祈る奥様に涙目で睨まれて
はたして自分のしたことは正しかったのかちょっと迷うからー！

現在迷いが無いのは、タック母と奥様です。

タックオンマは会長に抱きしめられてもピクリとも表情筋が動きません。
恨んでいますね……。

奥様はいつものとおりだもんね。
この人、感情は激しく動くけど、後悔したとこ見たことない。
ハルモニの悪夢にうなされても、悔やんではないよねー。
ある種すがすがしささえ感じさせるよ、この悪党ぶり。

この回は、カット版を観た人が勝ち組です。
あの悪夢の昼食会の後、タックが泣きながら
「ユギョンアー！」って叫ぶところを観なくてすんだからです。
うう、書いてて胸が痛い。

マジュンも最後にあんな顔するぐらいなら薬捨てちゃえばいいのに。
毒草醗酵させるつもりだったとか言い訳したら本当に許さないからな。