いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ファン・ジニ 第十話 

2013年12月10日 | ファン・ジニ
いやー、すごい!裏切ってくれるなぁ!
初恋編が終わってしまって悲しかったが、
怒濤の第2部スタート!って感じ?

《あらすじ》

4年後、ジニはキーセン 明月(ミョンウォル)として、
押しも押されぬ地位を確立していた。
気位が高く、傍若無人。才気にあふれ、美しい女。
都でも評判は高く、男たちの話題は彼女の噂で持ちきりだ。

しかし、ジニはいまだに失った愛を忘れることができず、
両班やペンム行首への憎しみを隠そうともしないでいた。

そんなある日、松島教坊に、祝宴を開くよう、依頼が来る。
郷楽を廃止しようという明国のチャン大使をもてなしてほしいというのだ。
ここで大使を感激させられなければ、朝鮮音楽は途絶える。
依頼に現れた礼曹判書キム・ジョンハンは、
ウノの命日に入水しようとしたジニを助けた人物だった。

ジニは、ジョンハンを密かにかっていたのだが、
政府の高官に迎えられたことを知ると、見込み違いだったとひとりごちる。
そして一度は承知したコムンゴの演奏は、やる気にならぬといって
宴の当日、山寺へこもってしまった。

ジョンハンはジニを説得しに寺へ赴くが、うまくいかない。
失意のまま宴へもどってくるが、チョン大使の表情は硬い。
ところが、そこへ、コムンゴを抱えたジニが現れた。
「わたくしのへたな演奏でよければ、おきかせしましょう」

ほっとしたのもつかの間、ジニのコムンゴに弦がはられていないことに気づき、
周囲は騒然とする。
ジニは、大使が郷楽の撤廃を決めているなら、何を聞かせても同じこと。
ならば大使の心の中にある素晴らしい音楽を、
このコムンゴを通してきこうではないかと述べた。
大使がジニの演奏をけなせば、大使の心の音楽がひどいということ、
逆に褒めれば、その心に流れる音楽が素晴らしいということだ。

ジニの機知に唸り、さらに彼女の読んだ詩を聞いて感服した大使は、
彼女に褒美をやろうと、下着にさらさらと筆で文を書き付けた。
「次に来るときはお前に会いに来よう。お前を通して朝鮮を見よう」

ところが、宴の成功に胸をなで下ろしたジョンハンを尻目に、
ジニはにやりと笑って下着を引き裂き、火にくべてしまった。
「こ、こやつ!」
対面を汚され、チョン大使の怒りは頂点に達した。

(つづく)

ほほほほ、いきなり4年後ですか!
驚いたわ~。
白紙の状態でドラマを見るっていいですね。

しかもジニは誰に水揚げしてもらったのか、すっかりキーセンとして活躍しています。
松島教坊一番の売れっ子だね。
花代はバカみたいに高く、すっかりお金持ち。
そして性格は最悪。
気位は高く、わがままで、行首にも敬意を払いません。
自分のまわりにはお付きのものをつけて、世話をさせています。

ウノぼっちゃんのお家は没落してしまったのね。
正妻にいたのはウノひとりだったから、跡継ぎいないもんね。
側室に産ませて養子にすればよかったのに。
あんなことがあったあとじゃ、そんな元気もないか……。
で、下男のトクパルが、教坊に来てジニのお世話をしています。
ぼっちゃんのかわりに彼女を守ってあげないとね。

仲良しだったケットンは、行首様との約束を履行してもらい、
ちゃっかりキーセンになっています。
キーセンの苦しみを間近で見てるくせに、この子は平気なのね。
お母さんも、娘が客をとったってぜんぜん平気みたい。
お金持ちになれるんだもん、いいよね?ってこと?
望まぬ妊娠とか、梅毒とか、いっくらでも悲惨なことはあるのにね。
娼婦よりはぜんぜんいいってことか。

気になるのは、無口なっつーか、まったくひとことも台詞のない、いい男。
下男のように髪は下ろしていますが、黒装束でかっこいいです。
ジニを守る手練れの男ですが、どこからわいた人なのかな?

どうも、今後ジニの相手?となりそうなキム・ジョンハン。
この人は、国王に頼まれて礼曹判書になりました。
毒飲んで死んだ方がまし、って言ってましたが、
死んだ師匠のことを持ち出されては、もう断れないよね。
国法がなんぼのもんじゃい、という自由さがあり、
両班の腐敗を嘆く正義感もあり、なかなかの男っぷりです。

顔がね~。
優しそうで気弱そうで、ほんとにいい人っぽい。
やっぱりわたしはゲス兄さんが好みです。
でも、声がすてきなのよ。
目をつむってきくと、どことなくウノに似ている柔らかい声。
まぁ私の耳なんで、信用しないで頂きたいですけどね。

なにより、強い!
ほんの子どもだったウノ坊ちゃんとくらべたらお気の毒ですけど、
何にも流されない、ぶれない強さがあります。
そして、彼は真心の力を信じている。
ジニが心動かされたのは、彼のその言葉だったように思いますね。
そして、両班の堕落を素直に認めたのも、よかった。

なんか「仲間になれるかと思ったのに……」と言っていましたが、
まさかクーデターの準備でもしとるんじゃないだろうな?
キーセンを卑しい職業だと差別しながら、
自分たちはキーセンをおもちゃにして遊んでいる両班なんかみんな死ね!って
思ってる?
こんな国なくなれ!と?
だからわざとチョン大使を挑発したの~?

もう、普通のドラマだったら、
ジニがその才覚を発揮して難題をクリアして、
うまく収まりました、よかったよかった、で終わるところで、
まさかの大どんでん返し。

めちゃくちゃ怒っちゃったチョン大使はどうするんでしょうか?
くそ~、次回がめちゃくちゃ気になるぜ。

ジニとしては、何が何でも両班のためになんかしてやるのは嫌なんだよね。
キーセンだから、その宿命は受け入れるから、
花代を渡されたら相手をするけどさ。
こっちのプライドを利用して、いいようにされたらたまんないぜ。
普段は犬畜生と同じ扱いのくせにさ。
女楽もなにもなくなっちゃえば、キーセンなんかなくなるんだもん、
いいじゃん、その方が。くらいに考えていそうです。

メヒャンやプヨンが歯ぎしりして見ている、手柄なんて屁でもない。
そんな称賛、ぜんぜんほしくないよ、と。
キーセンやめたら、お前はどうなる?ときかれたって平気ですよね、きっと。
今は生きているように見えて、死んでいるも同然なんだから。

チョン大使が下着に書いてあげた詩みたいなのって、なんの意味なんでしょうね?
知りたいわ~。

いやそれにしてもほんとにひねくれた娘になっちまいましたね。
「そこがイイ!」ということで評判なんでしょうが。
自分たちの愛は、国法なんてものに縛られて、
それをおしいただく世間に押さえつけられて壊れてしまったのに、
偉い両班は、国法なんか無視して、キーセンの自分を側室にしようとする。
奥さんを遠ざけて母屋に住まわしてよ、なんていうジニの無茶も、
ええよええよ、と聞こうとする。
こんなのバカみたい。
こんなバカたちに罠にはめられ、死んでいったウノがかわいそうよ!

ジニが世をすねて、あんなになっちゃったのも致し方ありませんね。

ミョンウォル、慈悲の月のはずだったのに、
新月のような鋭利な刃物をふところに持つ女になってしまいました。
逃げてくところがお寺、というところに救いはあるけど。
お母さんも具合が悪くてお寺で療養しているようなので、心配です。
はやく彼女の心が溶けて、優しい笑顔を見たいわ。

童妓のころ、ウノくんよりお姉さんに見えるし~と思ってましたが、
なんのなんの。
よく幼い表情を出していたな、と今となっては感心しきりです。
だって、真っ赤な口紅した今のジニは、すごく大人びた美女じゃないですか。
う~ん、女はかわるもんだな。

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2 コメント

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みんなしあわせになって (ビスコ)
2013-12-11 09:22:56
実はもう最後まで視聴していまして、
記事をアップしながら、自分の視聴当時の気持ちを思いだしています。
一気に観たので、あらすじも大雑把(それが本来のあらすじ)なので、
ジョンハンがお寺でジニになんといって説得したのか、
はっきりと言葉が思い出せないんですよね~。
彼のキーワードは、ウノと同じ「真心」だというのはすごく印象に残ってます。
善徳女王でも「真心」という言葉は使われていて、
これは日本人の言う「真心」とまったく同意義だとも思えないんですよ。
微妙なニュアンスの違いがあるような……。
どうなのかな、ほぼ一緒だとは思うけど。

ジョンハンは、目がすごくきれい。
子どものように澄んだ目で、くりくりとかわいらしい。
恋愛ものより、ヒューマンドラマで出会いたいわ。
「私の心が聞こえる?」で主演だそうなので、
こっちも見てみたいなーと思ってます。
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とうとう・・・ (HARU)
2013-12-11 01:41:48
とうとう10話までの感想がアップされましたね(涙)

先を知っていた手前、あまりいろいろ語れないと思っていましたが・・・
ホントにいろいろと過酷なドラマですよね・・・;
ジニにとってもウノにとっても、その他のみなさんにとっても容易く生きてる人がいない印象のドラマでした。

ウノが死んじゃって、上着のシーンに涙した後、
ええぇぇぇ~~~まだ先は長いよー!どうなるのぉ~!?
と思っていたら、薄めのほわわんメンズが登場し、
最初どうなることかと心配しましたが(失礼ミアネヨ~;)、
彼は彼でウノとはまた違った魅力のある感じですよね^^
ジニの破れかぶれな姿は見てて痛々しいけど、真っ赤な口紅つけて着飾っている姿は「売れっ子」と言って文句なしですよねーめちゃキレイ!

ビスコさんのあらすじでいろいろと思いだして、また楽しいですv
続きも楽しみにしています!
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