梨泰院クラス 13話

【あらすじ】

「最強の居酒屋」決勝戦で、ヒョニは堂々の優勝を勝ち取った。
約束通り巨額の融資を受けたセロイは、
さらに会社を成長させるべく中国から世界進出に打って出る。

事業の成功に酔うタンバムの面々だが、
イソだけはわかっている。
社長の酒はまだ苦く、夜は寂しい。

勝負に負けたグンスだったが、その戦法が評価され、
チャン・デヒの後継者として正式に認められることになった。
イソへの気持ちが彼を変える。
どんなことをしても、彼女を手に入れる。

それから4年。

ICは国内大手の外食産業の仲間入りを果たした。
大きな自社ビル、海外へ販路を広げ、事業は急速に拡大。
タンバムスタッフは管理職として働いている。
セロイも代表として多忙な毎日をおくっていた。

グンスは長家のアメリカ支社での武者修行を終え、帰国。
後継者としての地盤を固めている。

その矢先、ホジンは街で偶然、グンウォンに出会った。
彼は、自分のことなど毛ほども覚えていなかった。

不穏なニュースは続く。

チャン・デヒが、すい臓がんで余命宣告を受けたというのだ。
持って半年。

天罰だとつぶやいたホジンの言葉に、
セロイはあらためて怒りの炎が立ち上るのを感じた。

「天罰？冗談じゃない。
あなたに罰を下すのは僕だ。まだ死ぬな」

電話を受けたチャン・デヒは、不敵に笑う。

「私の最後の楽しみは君だ。急げ。長くは待てない」

セロイは近々、チャン・デヒに会いに行く。
長家への復讐は、まだ終わっていない。

（つづく）

うわーびっくり！
一気に4年も話が進んじゃって！
株式会社ICもトントン拍子にでかくなっちゃって！

まーでもチンタラやってられないですもんねぇ。
トニーだけいないけど、どうしてるんでしょうか。

そしてグンスの鬼っぷりよ。

「まるで父さんのコピーだ」

そうそう、見た目がソフトだから見逃しちゃうけどね。
会長秘書も思わず目を背けたくなるほどの冷酷非情さよ……。

グンウォン、出所してきたね。
交通刑務所に入っているのかと思いきや、
セロイが入ってたのと同じ刑務所にいたみたいですね。
そしてセロイをかわいがってくれたヤクザと同室に……。

因果はめぐる糸車（いとぐるま）ですなぁ。

ひとり黙々と腕立てふせなんて、セロイと同じ道を歩んでいます。
グンウォンなりに思うところがあったんでしょうねー。
出所して4年、やっとお父さんに会いに来たのにお父さん冷たいし。
でもまだ彼はお父さんを愛していて、体の具合を心配してる。
父には似てないんですよ……。

「なぜ自分がこうなったか、わかってる」「長家を守ってあげる」

この言葉の真意はなんなのでしょうか。
まさかセロイを襲うとか？ちょっと心配。

そして4年の間に会長はすっかり老け込んじゃって、
とうとうすい臓がんに……。

すい臓がんって、見つかりにくいがんなんですってね。
初期は自覚症状がなく、わかったときは進行したときなのですって。

定期健診さぼってた会長も悪いけど、
ここまで体調悪いのにちゃんと検査もさせない側近も悪いよ～。

悪縁もまた深い縁。
余命宣告を受けたチャン・デヒの存命を願うただひとりの存在が
宿敵パク・セロイとは、皮肉なものですな。

鬼気迫る形相のチャン・デヒはさすがの迫力。
死に際が近づいてもなお、眼光衰えず。

子ども時代の姿が、グンウォンに似てて、
やっぱり親子なんだな、って思いました。
（そう思わせるような子役を選んでるキャスティングがえらい）

あらゆる辛酸を舐め、悪行を尽くしてまで大きくした長家は、
彼の人生そのもの。
なにより守りたいものは、自分の人生の価値なのかもしれんね。

タンバムスタッフは4年の間に現場を離れ、
みんな管理職になっちゃってました。
ヒョニやスングォン、イソの見た目の変化はとってつけたようで
ちょっと違和感もありますが、まぁまぁ許容範囲。
そのうち見慣れるでしょう。

イソは生意気な少女から、大人の女性に変化した、って感じ。
相変わらずセロイには押せ押せの強気な姿勢で、
逆にセロイの方がイソを意識しだしている雰囲気。

イソの言う通り、スアはなーんにもしてないからねぇ。
でもしょうがないじゃんね？
一度はセロイに言ったもんね？
「復讐も憎しみも捨てて私としあわせになろう」って。
それをセロイが拒絶したんだから、彼女は待つしかないんですよ。

辞表出しちゃえばよかったんじゃないかと思うけどね。

離れて待ってる人より、そばで支えてくれる人を意識しちゃうのは
世の理（ことわり）ですよ……。

セロイ……当然ファーストキスもなんもかんもまだなんだろうと思うと泣ける。
聖人か、お前は。

グンスが「セロイさんを潰す方法ならわかってる」的なことを言ったとき、
ちょっとゾッとしたんですよね。
え、もしかしてスアを無理やり……とか考えちゃって。

でもこのドラマに出てくるみなさんは、そういった方面では紳士なので、
女性がひどい目にあうことはありませんでした。
ゲスな想像しちゃってすみません。

たぶん、スングォンを利用してタンバムの情報を得て、
いろいろ画策していく方向にしたんでしょう。
セロイの情にあついところを逆手にとって攻めていくのかな。
グンウォンみたいに揺るがないところが、グンスの強さですね。

イソの対応がひどいんだけど、あのこほら、ソシオパスだから。
グンスだって、それは知っていたでしょうに……。

本当に強い人間とは、どんな人なのか、グンスも気付いてくれるといいな。

今回は久しぶりにセロイの笑顔がたくさん観られて嬉しかったです！
それでも、お父さんのことを思い出しながら泥酔しちゃったセロイは
まだ悲しい。
イソだけが、セロイの心の深いところに寄り添ってあげている。
スアは勝てないよな……。
かわいそうだけど……。

いったいセロイはチャン・デヒに会って、なにを言うつもりなんでしょうか？
残り3話でドラマはいよいよ佳境に突入しますね。

みんな、できる範囲でしあわせになってくれ……頼む……。