ドリームハイ ♯ ７

《あらすじ》

グクは父親に連れて行かれ、留学を厳命される。
はじめは反抗するものの、
「お前を失いたくない」という父の言葉に涙したグクは、その命令を受け入れるのだった。

すべてをあきらめたグクは、ヘミたちの偽ショーケースにも出ないという。
本当の理由は、話せない。
「何もかも面倒になったんだ。やっても何にもならないだろ」
「そんなの最初からわかってたじゃない」
「いや、わからなかった。終わりが見えているのに
楽しくて、浮かれてしまった。まぬけだよな」
「昨日バス停で話したのは？
わたしと一緒に舞台に立ちたいって言ったじゃない！」
信じられないヘミはグクを責めるが、
「そうだっけ？覚えてない」とグクは冷たかった。

「ベクヒのため？」
ヘミは、グクがベクヒのショーケースを観に行く約束をしたと知っている。
親に見捨てられているというベクヒの寂しさを知っているグクの好意だったのだが、
ヘミにはわからない。
「そうじゃない」という彼の言葉が真実かどうかも、わからなかった。

本物のショーケースでは、火種がくすぶっていた。
ジェイソンはどうしてもデュエットが気に入らない。
相手はすでに芸能界で注目されているリアで、
自分は取るに足らないオマケ扱いだ。
彼女のおこぼれを拾えと言わんばかりのシ先生にも腹が立った。

彼は憂さ晴らしにピルスクを誘い、カラオケでストレス発散する。
そして延長しようという自分の誘いを断って練習にいくピルスクの後をつけ、
入試組がステージのための練習をしていることを知ったのだった。
みな、一生懸命ダンスを練習し、一丸となって汗を流している。
「こっちが本物だ」

ヘミとサムドンが仲良く準備をしていても、グクは仲間に入らないし、
言い訳もしない。父の愛に応えると決めたから。
たとえそれが、いびつな愛情だったとしても。

ショーケース当日、ジェイソンはリアに侮辱され、我慢できなくなった。
学校で開催される偽のショウケースがバレないように助けてやろうと、
届け先を間違われたCDを自ら取りにいくと申し出た。
そしてグク不在で困っている入試組を助けて自分も出演するという。
なによりピルスクとのデュエットが気持ちいいじゃないか。

一方、本物のショーケースはジェイソンがいなくなり混乱していた。
レアもへそを曲げ、オープニングには出ないと帰ってしまう。
ベクヒを見にきたグクは、デュエットに出てほしいと懇願される。
会場に来てくれた母親に、一度でいいから認められたいというベクヒの願い。
彼女の気持ちは、痛いほどわかった。

ジェイソンの手助けで無事進行できるかと思われた偽ショーケースだったが、
思わぬ伏兵がいた。
忘れ物を取りに来ていたシ先生が感づいたのだ。
「今すぐ中止してください！」
オヒョクはなんとか取りなそうとするが、彼女の怒りは解けない。
「飛べない子に飛べると言って、谷に突き落とすつもりなんですか？！
彼らには、この先の人生がある。
見込みのない子には、はやく別の道を探してあげるべきなんです。
カン先生は、わたしなんかよりずっと残酷よ」
黙って聞いていたオヒョクは、シ先生を倉庫に閉じ込め、
ショーケースを断行した。

偽ショウケースはピルスクとジェイソンのオープニングで幕をあけた。
同じ曲で、ベクヒとグクがパフォーマンスを始める。
ふたつの舞台はふたつの場所で、同じ熱を放っていた。

舞台から降りて、グクはやっと自分の気持ちに気づく。
自分の夢、そして一緒にいたい人。
「ありがとう、俺の方こそ感謝してる」
晴れ晴れとした笑顔でグクは去って行った。
「一緒にいたいのは、わたしじゃないんだ……」
ベクヒはただ悲しかった。

オヒョクとジンマンが仕上げた、サムドン作詞作曲の歌を、
ヘミとサムドンが優しく歌い上げる。
ステージは大成功だった。
すべてが終わって、サムドンは言う。
「先生、以前、夢が見えなくなるといいましたよね。
今は、はっきりと見えます。僕の夢は本当に素晴らしい形をしてました。
あまりにもステキで、絶対につかみ取りたくなった。
その夢を追う過程も、きっとしあわせでしょう」
ただ、そんなサムドンを突然の耳鳴りが襲うのだった。

最後にオヒョクがマイクを持つ。
「みなさん、このショーケースは偽物なんです」

オヒョクの言葉に会場はどよめく。
協力者たちも、知らずに招待された生徒の家族も驚いた。

親たちは、教師に尋ねる。
この子は芽が出るか？才能はあるのか？と。
子どもたちが心配だから、そう聞くのだ。
だが、そんなことは実は教師にだってわからない。
ただ、子どもたちの情熱は本物だ。
何にもならない偽の舞台のために徹夜で練習をした。
夢までの道のりも、しあわせだと信じる子どもたち。
そんな彼らに、怪我をするから飛ぶなというのはもっと残酷では？
僕はあの子たちを信じて、飛べ、と言ってやりたい。
飛べるかどうかわからなくても、挑戦してほしい。
僕は彼らを全力で支えます。
ただ、落っこちた時の安全網は必要で、僕はそれが家族なんだと思う。

オヒョクの告白は大きな拍手を持って迎えられた。
生徒たちも、ヘミも、先生の言葉に大きな信頼を寄せるのだった。

グクは自分の気持ちを正直に父にぶつけた。
留学はしない。
父の政界進出の夢を幼稚だと言って悪かったと、あやまった。
自分の夢が見つかれば、人の夢も尊く思える。
舞台に立つと決めた。
父が誇れる息子になるつもりだ。

ヘミに、この気持ちを伝えたい。
６時にアジトで会おう、とメールを入れた。
ところが、父の会社を出たところで、父の部下たちに
強引に拉致されてしまう。

車に押し込められたグク。
後には、携帯電話が落ちていた。


（つづく）


※このあと2000字ほど、グク（テギョン）ファン以外には通じないグダグダが掲載されています。
いや、ファンだとしても全然理解してもらえないかも。
サムドン（スヒョン）推しのみなさんはぜひスルーで！
「わたしグクが好きです」宣言以降は比較的まともです。


ちょ……まって……
わたしもう、ちょっと……ムリ、かも……

吐きそう（苦）

マジですよ。
観ている間、ずっと胃の底に、なんか重たい塊がズシーンって……。

ドラマ観てこんな気持ちになったの初めてかも。
いや、前にもあったかもしれないけど、
ここまでひどいのは初かも。
まるでバリウムを無理矢理飲まされているような重たさです。

だってグクが！

どうして彼がこの舞台にいないの？
どうしてベクヒなんかと踊ってんの？
どうして仲間と一緒じゃないの？
なんでヘミの隣に立ってないの～
うわーーーーーーーん！！（泣）
と泣ければまだしも、なんか泣けもせずただただ胃が重い。

グクが踊った本物のショウケース、チョーカッコイイ！と思って観たかったのに、
もうすんごい苦しい。
きゃーきゃー言いたかったのに、全然そんな気になれない……。
すごいカッコいいのに～。

どうしてこんな風にすれちがっちゃうの……。

こんだけあったら、あれでしょ？
グクとヘミは最後には一緒にいられるようになるんでしょ？
そうなんでしょ？
もうそれだけ確約してくれれば最後まで観るから！

わかった、１００歩譲って、
とにかくグクが最後は幸福感に包まれて終わってくれればそれでいいから！

そうじゃなきゃもう観ない！マジで！

そりゃ、偽のショーケースがあまりにもうまくいったらおかしいけどさ、
ドラマ的に収まりがよすぎちゃうけどさ、
どうしてグクがこんなに苦しまなきゃいけないのーーーーーーーー！

サムドンはなんか頭の怪我の後遺症みたいなの出てきてるし、
それはそれはかわいそうなんだけど、
苦しすぎるでしょ、グクが！

ぎゃー！

何がつらいって、彼はいま、やっと自分の夢をつかんで、
それに向かってがんばってこう！ヘミと一緒の舞台に立ちたい！ってはっきりわかって、

しあわせそうなのよ！

そんでヘミだってサムドンだって舞台が成功してすごくモチベーションがあがって
幸福そうなのよ！

ただそれを観ているわたしだけがつらいっていうね……。
なんなん？これ？

ちょっと消化しきれないんで、寝落ちして明日また考えるわ……。
おやすみ！チャルジャ～。


即席だとは思えないかっこよさ。ま、即席じゃないんで当然か。





おはよう！新しい朝が来たよ！希望の朝だよ！

なぜ昨晩、あんなに苦しかったのか、寝ながら考えてみました。

グクは、悩みながらも父親の言うことを聞いて、留学しようと決めていた。
サムドンの肩に頭をもたせかけて眠っているヘミを見ても、
つらいけれど、彼女のそばにいるために父を捨てようとは思わなかった。
彼なりに出した結論だったわけよね。
一度はヘミをあきらめた。

ベクヒの境遇にシンパシーを感じたのも事実。
彼女に請われて踊ったのも、彼の選択。
そしてその結果、晴れ晴れとした顔で、夢を確信することができて、
彼にとっては結果的にとても良い方向に話は進んだわけですよ。

彼はしあわせなんですよ、今。
ヘミに会って、夢をつかんだ、もうあきらめない、お前と一緒にいたい、って
言いたい気持ちでいっぱいなの。

それなのにわたしが苦しいのは、
グクの初恋が実らないだろうという悪い予感しかしないから。
大事な時に一緒にいてあげられなかったことって、あとあと響くのよ～。
どんなに理由があっても、ムリだってわかっていても、
大事な時に一緒にいてくれた人に、心が動いてしまうのが乙女というものだと思うのよ～。

彼がしあわせそうだから余計苦しいのよ！

グク！たぶんそれはもう、取りもどせない愛なのよ！

あきらめたら、それで試合終了なのよ！

今まで観てきたドラマのほとんどは、
わたし王道選択だったんですよ。
例外は「美男ですね」の時くらい。
あのときは、むくわれないとわかっている二番手くんに感情移入して
死にそうになってたっけ……。

今回もたぶん、あの時と同じだと思います。
面倒なのは、「美男～」とちがっていまだにどっちがヘミの相手なのかわかんないところ。
もう絶対ムリだとわかれば苦悩するのみだし、
最悪もう観ない！選択もアリなんですが……。
もしかしたらグクだってまだチャンスがあるかもしれないし……。

ま、一晩寝ながら考えたわりにはたいして進展してない思考でしたね。
ミアネヨ。

結論としては、

わたしめちゃめちゃグク（テギョン）が好きです！

ってことでご了解ください。


いやはや、偽ショーケース、面白かったですね。
ジェイソンが来てくれたのが大きいなぁ。
意に沿わないデュエットを強いられ、刺身のつま扱いされたのがカチンと来たんですね。
彼、アメリカ育ちの設定なの？
とってもスマートで、リベラルな感覚の持ち主なのでほっとします。
ウダウダ考えずにピルスクをカラオケに誘っちゃうところがなんともスマート。

正直、ジェイソン＆ピルスクのステージより、
グク＆ベクヒのステージの方が好き。
これはキャラクターの違いによる演出で、好みはひとぞれぞれでしょう。
なんだかんだいって偽のくせにすごい舞台になってるのがおかしい。
回ってますよ、ピルスクちゃん。

サムドンの歌が完成して披露されたのも良かったですねー！
歌詞が…歌詞が……。
ヘミの心境として、相手はサムドンでもグクでも対応オッケーな歌詞なので、
ぐぎぎぎぎぎと歯ぎしりして聞いてました。
どっちなんだよ……ヘミや……。

でもサムドンの笑顔が本当にかわいい！
彼のなまりもいいしね！
歌もうまいわ～。

最終的にグラミー賞とるのは、やっぱ彼なんですかね……。
作詞作曲だってできちゃう才能なんだもん。
でももしそうなら、ヘミのことはあきらめてほしいなー。

シ先生の意外な一面が見られたのも楽しかったー。
「伝達力」の授業でオヒョク先生に迫ったのに、
まったく相手にされなかったあたりから、シ先生はオヒョク先生を意識していると思います。
職員会議でサムドンの事故について怒ったオヒョク先生をみて、
なにか感じるところがあったみたいだし。
かついでいかれて閉じ込められて泣いちゃって、
「うえ～ん、遅いわよ～」と間違ってジンマン先生の胸で泣いちゃうあたり、かわいさ爆発です。
いつもあんなにツンケンしなきゃいいのに。

生徒の名前も呼ばずに番号で呼んでるでしょ。
特別な感情を抱かないための防御壁なのかな。
そんなにいい先生じゃないけど、自分なりの哲学を持った先生だということはわかります。
オヒョク先生を好きになっちゃえばいいよ。

あははははははああぁぁぁぁぁぁぁ（ため息）

やっぱりダメだ。

どんなに元気に考えようと思っても、
グクのこと考えるとブルーになっちゃう。
わたしだってヘミのこと、最初からすごい好きってわけじゃなかったけど、
彼女が少しずつ素直になってくるのを見てると、かわいいなって思う。
感情表現がへたなだけで、優しい心だってあるし、
今は悪いと思ったらちゃんと謝れるし。

だから、グクが彼女のことを好きなら、
彼女にもグクのこと、想ってほしい。

ほぼそうなってんのに、ここからのすれ違いで別れなんて苦しすぎるよ……。

あーあ、ほんとに次回観たくないよ～。
だって約束の時間にいけないことなんかわかりきってるじゃん、この展開。
もしこのままグクとヘミが離れちゃって、
入試組にも帰れなくなっちゃって、
グクとベクヒがダークカップルみたくなるんだったら、

本気で観たくない……

けど、こんな理由でリタイアしたくない……。

この際だから２ＰＭで楽しそうなテギョンみて気を紛らわそうかな。
いっぱい観たら好きな気持ちも落ち着くかもしれないし。

そうだ！この際だから、カン・オヒョク先生萌えに転向すればいいんだ！
だってここ最近、なにげにかっこいいんだもん！
そうだ！そうしよう！

ゥワァ─・゜・(゜｀Д´゜)・゜・─ァァン!!!


〈オマケ〉


初めてのステージが終わり……


歓声と拍手の中、振り返ってみれば……


そこには眩しい光が輝いていた……のです。

一連の表情、いいなぁ～。
なんなんだこれは？と何かを疑いつつ、
最後は恍惚と切なさとが入り交じった表情すぎてアレですが。