在庫の評価方法

　先月末に青森へ出張中に何度も

携帯に電話が鳴っていた。

慣れない雪道を運転中にブルブルと

懐が揺れるので気がかかりではある

ものの、白銀の眩しい雪の中を一刻

も早く突き抜けることを優先した。

しばらくして目的地近くの道の駅

に着いた。

４月が目前というのに山間部は肌寒く、

関西との気温は１５度以上あった。

吹雪く中で留守電を確認すると、顧問

税理士から何度か入っている。折り返

すと棚卸資産の評価方法を変更する

なら期末なので早急に回答が欲しい

とのこと。

　あ！ 返事するのを忘れていた。



　これまでは最終仕入原価法であったが

金商法ではこの評価方法は認められて

いない。ロットごとで在庫評価をする

のであれば個別法か総平均による原価法

を選択するかで監査法人と議論を交わして

きた。個別法は中古車のように一台ごと

に評価が違うイメージがあったので

少々抵抗があったものの、最終的には

原料は個別法、資材は影響額が小さいので

最終仕入原価法で落ち着いた。

　
　上記の内容を税理士へ伝えてから道の駅

で暫し暖をとった。

味に特徴のない鍋焼きうどんの湯気が

冷えた体に優しい。外の雪のりんご

の木はなんだか寂しい。

　今度は桜の季節に訪れたい・・・・