しろわんこLIFE

趣味の旅行と食べ歩き記録
最近yaplogより引っ越してきました。

王子の頑張り

2012-07-02 22:45:39 | ぶらぶら闘病記
みなさん、たくさんのコメント、メール、
そしてお花を本当にありがとうございました。
とても慰められました。。




王子が虹の橋に旅立って9日が経ちました。

Jにとって、それはそれは長い9日間でした。
もうすでに1ヶ月位経っているかに思えます。
王子がいないだけでこれほどまでに時が進むのが遅いだなんて。

王子の最期は辛くて書けないと思っていたけど、
これをまとめておかないと前に進めない気がしました。


5月に抗がん剤を引き金にして腎不全の状態になってしまった事は日記に書きました。
その後は頑張って復活して、ご飯もまあまあ食べられる様にはなりました。
美味しいものしか食べてくれなかったけど。

そして6月18日、王子の足に大きなしこりも出来てしまったため、
再度大学病院で診察してもらったところ、
癌がいろいろ転移してしまったとのことでした。。。

本人はまだ痛みのようなものは感じていないようでしたが、
体調が悪いため、そのあとは何も食べなくなってしまいました。
それでも何とか少しでもと思って液状にした食べ物を無理矢理与えて、乗り切りました。

そして、週末。。。



土曜の夜にかなり調子が悪そうだったので掛かり付けの病院に連れていくと、、、
もう血液の数値が相当悪いとのことで、
点滴をするため夜まで預かってもらうことになってしまいました。
低血糖まで起こしていました。

夜遅く病院にブランを迎えに行くと、まだまだ危険な状態ですが、
取りあえず安定して、たまに立ち上がったりもする状態にはなりましたとのこと。
でももう少し点滴をした方が良いのは事実なので、
日曜にまた来てもらうか、あるいはそのまま預かっても良いですと話を受けました。
まずは王子も家で落ち着く方が良いだろうから日曜にまた来ることにします。と言って連れて帰ることに。
そして、病院の中から出てきた王子は、ぐったりはしているものの何だか表情は元気そうな感じになっていました。
オットはその表情を見て連れて帰って欲しい、という気持ちを感じたそうです。

家に帰った後の王子は、調子は良くないようでしたが、私たちの後を追って歩いたりもしていました。
そして、疲れて横になった王子が心配で、
お布団の真ん中にブラを寝かせ、オットと二人でぴったり付き添っていると、
安心した表情をしてすやすや眠りにつきました。
「明日の点滴も頑張ろうね」って頭を撫でながら話しかけていました。

そのまま王子を囲んで、私たちも眠りに就いてすぐのことでした。
そのまま穏やかに眠るようにして息を引き取ったのでした。

まさか、の出来事でした。


本当に、未だに、未だにまさかの出来事です。

大きな悲しみと、その倍くらいの驚きがJを襲いました。

夜中の1時半。
オットと一緒に茫然自失でした。
かなり弱ってはいたものの、まさかこんなに早く逝ってしまうなんて。

夜通し泣きました。

その日はJの家族、オットの家族も王子に会いに来てくれました。

月曜日はびっくりする程寒くて
王子を綺麗なまま旅立たせてくれようとする神様からのプレゼントだったのかな。
でも、神様。
それよりも本当は王子ともっと一緒に居たかったよ。。。

火曜に葬儀を行いました。

最後のお別れは、本当に辛かったです。



でも、王子。
本当にいままでありがとうね。
王子のお陰で本当にJは幸せな13年弱の月日を過ごせたよ。
一緒に大学病院に通った道のりだって
王子とのランデブーだね、いつかきっとこの辛い通院の事さえ
幸せだった時間だと感じるだろうねって話したよね。

この先、王子のいないこの空間で生きて行けるか心配だけど

「もし天国に行く時は、一人では逝かないで、一緒にいる時にしてね」
「そして苦しまないで安らかに眠るように逝ってほしい」

このJの最後のお願いを全部聞いてくれたから、
前向きな王子を出来るだけ見習って
Jも頑張って行くよ。


淋しいけど、難しいけど頑張ってみるよ。

目には見えなくなったけど、いつも側にいてくれてるもんね。






感謝

2012-06-28 00:52:44 | ぶらぶら闘病記
6月26日に王子の葬儀をひっそり行いました。

王子をもう撫でられないだなんて
未だに信じられない気持ちでいっぱいです。

落ち着いたら王子の最期の頑張りなどを書くかもしれません。

24日未明に息を引き取り、葬儀は26日になりました。
この季節なので考えなくちゃいけない事がありましたが
安置所には預けたくないと思いました。

おっしゃってくれた方々もおりましたが
25日は6月とは思えない寒さで、
神様が本当に王子を可愛いまま、綺麗なままで旅立たせてくれたんだな、と
感じました。

26日当日は突き抜ける様な青空でした。

小さくなってしまった王子を家に連れて帰ると
沢山の、本当に沢山のお花が届いておりました。





とてもありがたくて、皆さんの気持ちが嬉しくて
涙が止まらなくなりました。

皆様、本当にありがとうございました。


王子もきっと驚いていますね。





ありがとうございます

2012-06-25 12:12:35 | ぶらぶら闘病記

コメントありがとうございます。
慰められます。
もう少し、気持ちが落ち着いたらお返事させて頂きたいと思います。

土曜深夜、日曜未明にJと夫に囲まれて眠るように逝った王子。

その数時間前に
先生には最後の一緒に過ごせる日曜になるかもしれません、と言われ
点滴をして貰ってから家に戻る途中、
王子に「一人で逝かないでね。Jのいる時にしてね。」と声をかけてしまいました。
そのために王子はちょっとお別れを急いだのかもしれません。
もしくは、金曜、土曜とずーっと一緒の時間を過ごせたので
週末は一緒だ、と頑張ってこらえて持ちこたえてくれたのかもしれません。
金曜の夜に珍しくJの顔に自分の顔を押し付けるように寝てくれた王子。
あれがサインだったのかな?

おかげで日曜はお別れに来てくれる家族に会えて良かったね。
頑張ったね。




今日は普通に出勤しています。
おうちで、本当に眠っているようなお顔で王子がお留守番しています。

この季節なので、早めにお骨にしてあげないといけないですが
今日、という気になれず、明日26日の午前中に葬儀をする事にしました。
明日の10時頃、王子の事を思い出していただければ、と思います。

今晩、クーラーをガンガンかけたお部屋で
毛布をかぶって最後の夜を王子と一緒に寝ようと思います。


頑張ってます。

2012-06-06 22:46:37 | ぶらぶら闘病記
なかなかブログをアップする気になれず
(そもそも写真を撮る気が起きず)
こんなに放置してしまいました。

この間のひどい状態からは脱出していたのですが
脱水症状が治まったら、今度は心臓に負荷がかかって咳ばかり。
電話してると向こうの声が聞こえない位ゼェゼェ言ってます。
苦しそうな姿は見ている方も相当辛いです。
朝方が一番ひどいので、Jも極度の寝不足に。。


本日、大学病院の日でした。
大学病院の先生とも相談して
さすがに今日は抗がん剤の投与は見送りました。
(本日の体重も3.9kg。。泣)
時間もかなり短くてすむので王子も今日は元気そうです。
免疫療法は通常通り行いました。
この次の抗がん剤をどうするか悩みます。
後肢のしこりが大きくなっているので要観察って事なので
なおさら悩みます。

そして、このひどい咳ですが、、、
様子を見る他無いようです。

これまで王子が飲んでいたお薬

ブレドニン(ステロイド)
抗生物質
フラジール(腸のお薬)
利尿剤(心臓)
ベトメディン(強心剤)
ACE阻害薬

この他に抗がん剤を入れた時には
ガスターと吐き気止めを処方されております。

今回はこれに
咳を抑えるために気管を広げるお薬が増えました。
そして、腸のほうが落ち着いているので
心臓に負担をかけるステロイドを半量に減らす事にしました。

これで少しでも咳が落ち着けば良いんだけどなあ。

ようやく良い顔が復活して来ました。








峠は越えたようです。

2012-05-22 21:26:26 | ぶらぶら闘病記

実はこの一週間、王子は結構危険な状態でした。
心臓の調子が悪く、ずーーーっと激しい咳が続いていて
かかりつけ医に診て貰っていました。
しかも食欲が堕ちていたのですが
血液検査の結果が良かったので抗がん剤治療を予定通り行ったのです。

治療から帰った16日(水)の夜、王子に異変が。。。。嘔吐。
夜通し30分おき位に吐き続けました。
抗がん剤で吐き気はいつもの事だけど、
いつもなら嘔吐は1時間~2時間で治まり
その後、普通に食事をするのだけど、今回は違う。

朝もまた嘔吐
少しだけ出勤時間を遅らせて様子を見たけど、なんか心配。。
やっぱりご飯を食べない。
オットが午後の仕事を自宅勤務にしてくれて
やっぱりおかしい、との事で夕方、かかりつけ医へ。

舌も紫、体も紫。。。尋常じゃない。
一瞬、血小板減少症かと思うほどでした。
先生の診断は極度の脱水症状で全身チアノーゼ状態。
すぐさま点滴をする事にしました。
夕方6時半から診療終了時間の8時まで行う予定でしたが
病院から電話が有り、もう少し点滴を続けたい、との事でした。
心臓が弱っているので、脱水症状を劇的に回復させる量を点滴すると肺に水がたまり
咳き込んでしまう。
なので、脱水症状を緩和し、なおかつ心臓に負担が少ないギリギリの量での点滴です。

肺に水がたまり始めたので夜の11時半で点滴終了。
泊まらせるか、連れて帰るか悩みましたが
点滴が終っているなら、せめて一緒に寝ようと思い連れて帰りました。

夜中の12時まで、先生には感謝です。

でも、家に帰っても落ち着かず、また何度も吐いてしまいました。

次の日も病院の始まる時間に王子を連れて行き
お仕事帰りまで点滴をして貰う事になりました。

15日(火)からほとんど何も食べていないし、吐き続けているので
3週間前の大学病院の時には4.8kgだった体重が4.1kgまで落ちていました。

一日預けたので、いろいろ検査もして貰いました。
腎臓の数値が悪い。。
おそらく、激しい嘔吐による脱水症状。
それが急性腎不全を引き起こしたようです。
体の電解質のバランスが崩れ、腎臓の働きが効かなくなったので
ますます気持ちが悪くなる、という悪循環です。

点滴をしている間は吐き気も治まっているようですが
家に連れて帰ると吐く。。。
そして何も食べない。
美味しそうなものをいろいろ用意したけどダメでした。
幼児の吐き気に効く、というOS-1というドリンクを飲ませたけどやっぱり
吐き気は止まらず。
体重はさらに3.9kgに減りました。

どうしても飲まなくてはいけない薬は可能な限り注射に置き換えて
無理なものは先生の神業で強制嚥下させてもらいました。

何より、何も食べてない事が致命的、
これ以上の絶食は限界です、と先生に言われてしまう。
命を繋ぐために、砂糖水を飲ませました。
(これは飲んでくれた!)
とにかく、中毒を起こすもの以外はあげてOK。
「食べる」と言う事が必要、との事でした。
絶食が続くと胃腸も動きを忘れてしまう。。。
時間も薬のうちなので何とか気分が良くなるのを祈ります。

3種類もの吐き気止め(制酸剤など)を投与してもらい
まずは気持ちの悪さをなんとかして止めようとしました。

病院では食事にも限界があるので、お家でいろいろ工夫して下さい、と言われていたのに
先生から、茹でた豚肉にはちょっとだけ興味を持ちました(食べなかったけど)、との話が。
どうやら、いろいろ試してくれたようです。。涙

土曜日も一日中点滴。
帰って来てから先生のアドバイスに従って茹で豚をあげてみました。
なんと、、ちょっとだけ、1cmくらい食べてくれました。
オットが買って来てくれたイチゴ半粒と苺ヨーグルトを2なめ。
涙が出ました。
そして、ようやく、家で一回も吐かずに夜を越えました。

日曜の朝、上記のものを用意したけど食べてくれなかった。。。。
そして、やっぱり一日中点滴。

迎えに行くと、今までより良い表情の王子がいました。
パンが好物、と先生に話したのを覚えてくれていて
先生が食パンを試した所、食べた、との事でした!
(本当に感謝です)
家で土曜日の倍位の豚肉と苺を食べてくれました。
フランスパンはそれなりに食べてくれました。

月曜の朝はオットが出勤を遅らせてくれて
またもや日帰り入院の王子。
でも、シーザーを半パックも食べてくれました。
先生に報告すると驚いていたようです。

5日連続の点滴治療。
ようやく、少しずつ食欲が復活して来ました。
腎臓の値も回復傾向です。
今日、火曜日は点滴をしなかったので、体重は更に減って3.8kgになってましたが
(あばらが浮いてます。泣)
食べる事が出来るので表情が違うし、歩けるし
自分でご飯置き場まで行くんです!
(ただ、普通のは食べず、気に入ったものをちょっとしか食べませんが)

ようやく峠を越えました。
先生にも一時は危なかったですね、と言われました。

今後、ちょっと抗がん剤治療の仕方、頻度も検討して行かなくてはと思います。
(やらなくてはならないけれども)

取りあえず、まさかこの状況で王子を失う事になるのかと
状況を受け入れる事が出来ず
ものすごく逃避状態のJでした。

まだまだ本調子には程遠いですが
ようやくブログを書く気分になれました。
この先もこんな事がきっといっぱい続いて行くんだろうと思います。
耐えられる力が欲しいです。