王子が逝ってから、オットと話していて出た結論は、
今回の王子の去り際の見事さは、王子の私達への最後のプレゼントだったんだろう、と言う事です。
去年の秋、王子の前立腺癌が分かった時、
Jは本当に落ち込みました。
落ち込み過ぎて、ほぼ発狂に近い状態だったと思います。
きょとん、とする王子の前で泣き叫んでいたのです。
手術する時も先生に、生きて戻れないかもしれません、と言われていました。
思ったよりは状態が良かったけど、すでにリンパ節への転移もありました。
イヌの前立腺癌に確実に効くと言う抗がん剤はない、と言われました。
余命は出せない状態です、と。。
でも、リハビリしたら歩ける様になりますって言われていたのに
術後、すぐにJを見つけたら立ち上がった王子。
その後も目覚ましい回復を見せてくれて、
辛い抗がん剤やリンパ療法を頑張ってくれた王子。
癌なんて治っちゃったんじゃないかな、と錯覚させてくれる程でした。
Jの誕生日を祝い、恒例の初詣にも行けたし、お花見にも行けた。
亡くなる一週間前にはいつものカフェにも出掛けられました。
楽しそうな笑顔を見せて、Jを安心させてくれてた王子。
写真を見返していて、最後に行ったカフェの写真をみたら
Jが思っていた以上にやつれた王子の姿がありました。
亡くなる一ヶ月前位は、考えてみればとても辛かったんだと思う。
でも、Jは死んじゃうなんて思ってもなかった。
まだまだ逝っちゃうとは思ってなかったけど
心臓も苦しそうだし、これが長引くと却って王子のためにならないかもしれないな、と
感じ始めた矢先でした。
それでも、一緒に楽しそうにカフェに行ってくれた。
そして、Jがお休みの金曜日。
王子の調子が少し悪そうだから、Jはどこにも行かずに一日中一緒だったね。
今思えば、あれも王子から何かを感じてたのかも。
Eもお見舞いに来てくれて、王子が寄り添ってた。
最近は心臓の影響で咳が辛く、
寝る時もちょっと離れて、寝やすい様に寝ていたのに
金曜の夜は元気だった頃のように、
Jの顔に自分の顔をぴったりとくっつけて寝に来てくれた。
Jは嬉しくて嬉しくて、「ありがとうねえ。来てくれたのねえ」と抱きしめたんだった。。
いつもは土曜日も出勤するオットが
なぜか、今日は家で仕事する、、って出掛けなかったんだよね。
そして、仕事するオットの足元で寝てた。。。
あれもこれも、王子のお別れへの準備だったんだね。
そして、土曜の深夜という曜日もきっと王子が選んだんだね。
私達のスケジュールも熟知してたもんね。
もう少ししたら酸素室もレンタルしよう、
王子の為にクーラーも新しく整備しなくちゃ、とか
いろいろ話してたから
王子は「もう大丈夫だよ。必要ないよ」って思ったのかな。
ここ最近は夜、一時間おきに起きて辛そうにしている王子の看病のため
ベッドじゃなくて和室にお布団で寝る事にして
夫婦交代で寝不足になりながら看病してたから
もう潮時って思ったのかな。
王子とJの最後のツーショット写真。
亡くなる5日前。
明け方、仕事を終えたオットが撮ったものだそうです。
Jが起きた時にはもう足元で寝てたけど
こうやって寄り添って来てくれてたんだね。

あの前立腺癌告知の時、
王子はこのまま死ねないって思ったんだろうな。。。
今死んだらJがとんでもない事になる、、って。
それで頑張って5月まではもしかして癌は治っちゃったかな?って
錯覚させる勢いで、不安を感じさせずに過ごさせてくれた。
ちょっとだけ、本格的な介護もさせてくれて、
最後に濃密な時間を過ごさせてくれて
すぅっと天国に行ってしまった王子。
辛くて、悲しくて、苦しくて、息が出来ない、って状態だけど
それでも、想像していたよりも頑張れているよ。
それはきっと、あの秋の日から王子が考えていたんだろう、
このお別れ計画のお陰なんだね。
小さな後悔はいっぱいあるけど
それでも、王子が心の残りが無いように配慮してくれたから
後悔も最小限ですんだ。
これが無かったら、Jはどうなってたかわからないもんね。
Jの後ろ向きで心配性で落ち込みやすい性格を一番分かっていた王子。
本当はもっともっと一緒にいたかったけど
きっとこれが精一杯だったんだね。
よくここまで頑張ってくれました。
これが王子の私達への贈り物だったんだね。
本当に可愛くて可愛くて、大事な大事な
そして、去り際のかっこいい、私達の王子でした。
今回の王子の去り際の見事さは、王子の私達への最後のプレゼントだったんだろう、と言う事です。
去年の秋、王子の前立腺癌が分かった時、
Jは本当に落ち込みました。
落ち込み過ぎて、ほぼ発狂に近い状態だったと思います。
きょとん、とする王子の前で泣き叫んでいたのです。
手術する時も先生に、生きて戻れないかもしれません、と言われていました。
思ったよりは状態が良かったけど、すでにリンパ節への転移もありました。
イヌの前立腺癌に確実に効くと言う抗がん剤はない、と言われました。
余命は出せない状態です、と。。
でも、リハビリしたら歩ける様になりますって言われていたのに
術後、すぐにJを見つけたら立ち上がった王子。
その後も目覚ましい回復を見せてくれて、
辛い抗がん剤やリンパ療法を頑張ってくれた王子。
癌なんて治っちゃったんじゃないかな、と錯覚させてくれる程でした。
Jの誕生日を祝い、恒例の初詣にも行けたし、お花見にも行けた。
亡くなる一週間前にはいつものカフェにも出掛けられました。
楽しそうな笑顔を見せて、Jを安心させてくれてた王子。
写真を見返していて、最後に行ったカフェの写真をみたら
Jが思っていた以上にやつれた王子の姿がありました。
亡くなる一ヶ月前位は、考えてみればとても辛かったんだと思う。
でも、Jは死んじゃうなんて思ってもなかった。
まだまだ逝っちゃうとは思ってなかったけど
心臓も苦しそうだし、これが長引くと却って王子のためにならないかもしれないな、と
感じ始めた矢先でした。
それでも、一緒に楽しそうにカフェに行ってくれた。
そして、Jがお休みの金曜日。
王子の調子が少し悪そうだから、Jはどこにも行かずに一日中一緒だったね。
今思えば、あれも王子から何かを感じてたのかも。
Eもお見舞いに来てくれて、王子が寄り添ってた。
最近は心臓の影響で咳が辛く、
寝る時もちょっと離れて、寝やすい様に寝ていたのに
金曜の夜は元気だった頃のように、
Jの顔に自分の顔をぴったりとくっつけて寝に来てくれた。
Jは嬉しくて嬉しくて、「ありがとうねえ。来てくれたのねえ」と抱きしめたんだった。。
いつもは土曜日も出勤するオットが
なぜか、今日は家で仕事する、、って出掛けなかったんだよね。
そして、仕事するオットの足元で寝てた。。。
あれもこれも、王子のお別れへの準備だったんだね。
そして、土曜の深夜という曜日もきっと王子が選んだんだね。
私達のスケジュールも熟知してたもんね。
もう少ししたら酸素室もレンタルしよう、
王子の為にクーラーも新しく整備しなくちゃ、とか
いろいろ話してたから
王子は「もう大丈夫だよ。必要ないよ」って思ったのかな。
ここ最近は夜、一時間おきに起きて辛そうにしている王子の看病のため
ベッドじゃなくて和室にお布団で寝る事にして
夫婦交代で寝不足になりながら看病してたから
もう潮時って思ったのかな。
王子とJの最後のツーショット写真。
亡くなる5日前。
明け方、仕事を終えたオットが撮ったものだそうです。
Jが起きた時にはもう足元で寝てたけど
こうやって寄り添って来てくれてたんだね。

あの前立腺癌告知の時、
王子はこのまま死ねないって思ったんだろうな。。。
今死んだらJがとんでもない事になる、、って。
それで頑張って5月まではもしかして癌は治っちゃったかな?って
錯覚させる勢いで、不安を感じさせずに過ごさせてくれた。
ちょっとだけ、本格的な介護もさせてくれて、
最後に濃密な時間を過ごさせてくれて
すぅっと天国に行ってしまった王子。
辛くて、悲しくて、苦しくて、息が出来ない、って状態だけど
それでも、想像していたよりも頑張れているよ。
それはきっと、あの秋の日から王子が考えていたんだろう、
このお別れ計画のお陰なんだね。
小さな後悔はいっぱいあるけど
それでも、王子が心の残りが無いように配慮してくれたから
後悔も最小限ですんだ。
これが無かったら、Jはどうなってたかわからないもんね。
Jの後ろ向きで心配性で落ち込みやすい性格を一番分かっていた王子。
本当はもっともっと一緒にいたかったけど
きっとこれが精一杯だったんだね。
よくここまで頑張ってくれました。
これが王子の私達への贈り物だったんだね。
本当に可愛くて可愛くて、大事な大事な
そして、去り際のかっこいい、私達の王子でした。