ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

樋脇・入来商業再編問題 ②

2006年03月07日 23時53分10秒 | Weblog
おたこはんさん、ちえみんぐさん、コメントありがとうございます。

まずは、私の基本スタンスを冒頭に述べておきます。
私は現在県教委が進めている高校再編には懐疑的です。子どもが減るから学校も減らすというのはもっともらしい理屈です。小中学校は義務教育だから小規模校でも残すけど、高校は違うから私立との共存共栄を図りながら、減らしていくというわけです。私は、義務制との違いは踏まえつつも、子どもを育てる公共機関としての責任と機能を考えれば、40人学級にこだわるのではなく、35人、30人学級としてより個人に対応した教育が充実するようにしていくべきだと思うし、地方の高等教育の機会を維持しないといけないと思います。
昨日、樋脇地区住民に意見を言う資格なしという強い主張をしましたが、それは上記のような思いから宮之城、樋脇・入来と高校再編のあり方を問う運動に関わってきましたが、あまりにも地元が無関心すぎることに対する率直な怒りです。
今回、再編協議会・検討委員会が「樋脇で」と一本化を図った懸命の努力と英断は否定しません。それを説明もなく、「入来で」と説明も不十分なままに結論を押しつけたことは非常に大きな問題だととらえています。なぜなら高校再編は樋脇・入来だけではなく、これからまだまだ全県的な問題として続いていくからです。このまま黙っていていいはずはありません。

そこで、昨日の指摘の一つについて説明いたします。
地元の中学校の先生方は過去営々と地元集中の努力を傾け、樋脇・入来商業が存続するようにしてきたが、その子たちを「地元外」へ出し続けてきたのは他ならぬ地元と書きました。
地元の高校と言うなら地元の子どもは地元の高校に行くべきです。普通科あり商業科ありで全てはないにしても、わざわざ同じ普通科で川内高校に行く必要があるのかと言えばありません。商業にしても川内商工にもありますが同様です。あえて言えば大学に行けるからなどということでしょうか。
樋脇高校生は大学には行けないか、否。川内高校ほど華々しくはないでしょうけど、ここ数年でも明治、法政大学に進学しています。明治、法政に学力的に全くとどかない川内高校生もいるわけです。
もう一つ言えば、旧樋脇町時代に町は高校に対して高校振興のための補助金を出していますし、競技場の整備を図るなどホッケーを町技として国体・インターハイの上位に常にあり続け、ママさんホッケーなどまさにホッケーによる町作りにこだわってきました。
これだけ町作りと高校振興が一体となった地域というのは全国的にも非常に珍しいですし、これを薩摩川内市がどう受け継いでいくのか、非常に強い興味を持っています。
ところが、05年4月に樋脇高校に地元・樋脇中から進学したのは12名と樋脇高校入学生全体64名の2割以下です。樋脇中からは13名が川内商工、10名が川内高校というように地元よりも川内へ流れる傾向はここ数年顕著になっています。
つまり、地元の高校にやっても鳴かず飛ばずになるという意識の裏返しなんでしょう。しかし、いわゆるイナカの高校なんてのはこういう学校が多く、大学に何人とかいう次元で地域は見ていないわけです。ここに県教委の掲げる「きれいな言葉の羅列」による高校づくりと相反する状況が発生するわけです。

ということで、連載①を終えますが、お分かりいただけたでしょうか。
ところで、緊急ですが、3/18に鹿児島市で「高校再編関係市町村長かごしま県連絡会」(会長:隈元新・大口市市長)主催で学習会が行われます。場所とか時間はまた分かりしだいお知らせいたします。
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今さら何を言っているのか?!樋脇・入来商業再編問題①

2006年03月07日 00時44分32秒 | Weblog
樋脇高校・入来商業高校の再編問題が大揺れだ。
薩摩川内市高校再編協議会・検討委員会が「樋脇高校で一本化」を決定したのに対して、県教委は「入来商業高校の敷地内に新高校を」とした。この理由の説明がないということで、樋脇町民約120名が県教委に押しかけた。
よくもまぁ大量に動員をかけたものだ。そして集まったものだ。みんな、仕事の忙しい月曜日にである。
今さら何をか言わんやとはまさにこのことである。

昨年、8/31に県教委は再編案を提示した。それは唐突ではあったけれど、予測はずいぶん前からなされていた。
中学校の先生方は過去営々と地元集中の努力を傾け、樋脇・入来商業が存続するようにしてきた。その子たちを川内高校など「地元外」へ出し続けて来たのは他ならぬ地元の保護者だ。その結果、当然、樋脇・入来商業に行く子どもは少なくなった。
また、入来商業が耐震補強工事を近々に行うことは事前に分かっていた。再編によって当面使用者がいなくなるはずの建物に大きな予算を傾けての工事を行うこと自体不自然と考えない方がどうかしている。
そういったことを指摘するために、昨年11/22に「地域の高校について語る会」が学習会を開催した。その際、どれだけ樋脇・入来の住民が参加したのか、また、検討委員会の会議にオブザーバーとして参加したのか。
そういった自らの自助努力をなさないままに、手続きがおかしいと騒ぎ立てても、県教委からは足元を見られるだけだ。
湧水町のように事前に自らの手で高校を作ろうとしていた方々が騒ぐのは当然だ。県教委はきちんと対応すべきだ。
しかし、樋脇地区住民の方々が騒ぐ権利はあるのか。私は「ない」と断言する。今さら何をしたいのかと言いたい。きつい言い方をするのが若干悪いかなと思うが、率直な言葉をあえて使わさせてもらった。
とりあえず、明日から4回(予定)にわたって、私なりの指摘をできるだけ丁寧に連載していく。ご意見があれば正々堂々受け止めお返ししたい。
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