ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

県教委の不誠実さ ~高校再編を通じて ②~

2006年03月23日 22時09分43秒 | Weblog
「後出しジャンケン」が勝つのは当たり前です。
今回大きな問題となっている立地場所の問題については、このブログでも11日に検討委員の言葉をそのまま掲載しました。
県教委は入来に決定した理由として、下記の条件を挙げました。
 ・ 入来商業には薩摩学区全体からまんべんなく通学している(樋脇は偏っている)。
 ・ 入来の方が定員充足率が高い。
 ・ 寄宿舎が活用できる。
 ・ 路線バスが利用しやすい。
 ・ 教室などの利用がしやすい。
しかし、これらはほぼ全て委員は事前に学習もしくは議論した中身であり、その上で樋脇にと協議会が決定したものを、県教委がひっくり返す根拠としては極めて不十分なものですし、そもそも検討委員会には有馬課長はじめ県教委も参加していたので、「もっと考えてみてください」など議論を深まりを促す発言があってしかるべきでしょう。そんな発言は一言もありませんでした。
もう一つ言えば、県教委のデータは「これまでの生徒数や動向」をもとにしていましたが、協議会や検討委員会は「これからの生徒数」にも注目していました。川内地区は微減ですが、旧薩摩郡地区は激減していきます。基本的に公立高校は学区が指定されているので、その学区にいる子どもの数を基本にしなければなりません。
「白紙からのスタート」とは言っても、立地場所を検討する上でのデータは白紙ではありません。「これまで」のデータがあり、「これから」のデータなのです。子どもがどんどん減っていく地域に高校を作りたいと考えるのは無理があります。これは高校再編の根本に関わる問題ですが、県教委の説明はこの点について何も見解を示していません。
だから、地元説明会で「白紙からのスタートだったはずだ。こうなるのなら最初から入来と言ってもらった方がいい。県教委はうそつきと言われても仕方がないやり方だ」と言われても仕方ないと思います。さらに言えば、地元に投げかけて検討をする意味も喪失してしまいます。

冒頭「後出しジャンケン」という表現を用いましたが、これでは「後出し」にもなりませんね。パーならパー、グーならグーを強要するようなジャンケンです。精力的に議論を重ねた意味は何もありません。

第2回目の今日は立地場所決定の理由と決定のあり方についてまとめてみました。
明日は職場の送別会のため、お休みさせていただきますが、開会までの待ち時間で編集が間に合うようであればアップしたいと思います。
コメント
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