高校の必修教科の未履修問題は10県65校・生徒数約12000人に達した。
学校ではよく「子どものために」と言えば、水戸黄門の印籠のごとく、勤務時間も法や条例、肝心の子どもの健康もなんでもふきとばせるといった「文化」がある。
例えば、県内の多くの学校では子どものために土日にスポーツ少年団や部活動の練習や対外試合をがんばっている。また様々な団体や教育委員会も参加者数が足りなければ、校長を通じて「動員」をかけたり、他の大会への参加ができなくさせるなど、何がなんでも子どもの土日を何かの形で拘束しようとする。それを俗に「青少年の健全育成」と呼んでいる。その結果、子どもたちの月曜日の表情は重たい。きつそうだ。特に土日にも宿題を大量に出されている学級の子どもの実態は悲惨だ。
指摘すれば、他にも多くの事例がある。今回の高校の必修教科未履修問題はその延長上にあると思う。
報道では「学習指導要領の遵守よりも大学進学の実績」「テストの基準がカリキュラムの基準」と分析しているが、それは学校側の問題だけに焦点化しすぎた一方的な分析であると思う。
肝心の子どもたちはどうだったのか。そもそも履修していない教科に評価がついていることに疑問を持った子どもがいたことから発覚したなどと、子どもに非はないかのごとくの報道が多いが、高校によっては「生徒の強い希望があったため」そうしたというところもあった。理由がどうなのか、トータルの結果は分からないが、そうした実態を含めた分析が必要だと思う。
とりあえず、個人的に思うのは、
① 現役生は卒業までに未履修教科の完全履修
② 未履修のまま卒業した子どもに対しては卒業単位を剥奪する。
※ 今後数年間以内に受講(全国どこの高校でも可)を完了すれば卒業は認定する。また、卒業を前提として入学した大学等については受講を完了しない者は退学させる)
③ 未履修教科の成績をもとに算定されている諸団体の奨学金の支給の扱いについては原則的には諸団体の判断とするが、奨学金の支給の継続は履修の完了を前提とさせることを条件にする。
④ 未履修にもかかわらず入学・就職した者のいる学校・企業については、その者の数の分を不合格者から補充・採用する。
⑤ 先生たちの責任については、未履修のまま卒業させた子ども・現役生に対する業務の完了を必ず行うこと(定年退職などの条件は考慮しない)は最低限のものとする。
このくらいは言いたい。
なぜなら、フェアーじゃないからだ。子どもも先生たちも。指導要領の基準を守り数教科の学習をした結果、不合格になった子どもたちは浮かばれない。全国の数千の高校の中でわずかに65校だけがこんなアンフェアーなことをしたわけだから、その報いは子どもも先生たちも受けるべきだ。「子どものために」「わたしたちのために」という文化はもうおしまいにしなくっちゃいけない。
こんなのがいるから、教育界全体がおかしいとか「教育は死んだ」とかバカなことを言う者が出てくる。全体に迷惑をかけた責任は負ってもらいたい。
学校ではよく「子どものために」と言えば、水戸黄門の印籠のごとく、勤務時間も法や条例、肝心の子どもの健康もなんでもふきとばせるといった「文化」がある。
例えば、県内の多くの学校では子どものために土日にスポーツ少年団や部活動の練習や対外試合をがんばっている。また様々な団体や教育委員会も参加者数が足りなければ、校長を通じて「動員」をかけたり、他の大会への参加ができなくさせるなど、何がなんでも子どもの土日を何かの形で拘束しようとする。それを俗に「青少年の健全育成」と呼んでいる。その結果、子どもたちの月曜日の表情は重たい。きつそうだ。特に土日にも宿題を大量に出されている学級の子どもの実態は悲惨だ。
指摘すれば、他にも多くの事例がある。今回の高校の必修教科未履修問題はその延長上にあると思う。
報道では「学習指導要領の遵守よりも大学進学の実績」「テストの基準がカリキュラムの基準」と分析しているが、それは学校側の問題だけに焦点化しすぎた一方的な分析であると思う。
肝心の子どもたちはどうだったのか。そもそも履修していない教科に評価がついていることに疑問を持った子どもがいたことから発覚したなどと、子どもに非はないかのごとくの報道が多いが、高校によっては「生徒の強い希望があったため」そうしたというところもあった。理由がどうなのか、トータルの結果は分からないが、そうした実態を含めた分析が必要だと思う。
とりあえず、個人的に思うのは、
① 現役生は卒業までに未履修教科の完全履修
② 未履修のまま卒業した子どもに対しては卒業単位を剥奪する。
※ 今後数年間以内に受講(全国どこの高校でも可)を完了すれば卒業は認定する。また、卒業を前提として入学した大学等については受講を完了しない者は退学させる)
③ 未履修教科の成績をもとに算定されている諸団体の奨学金の支給の扱いについては原則的には諸団体の判断とするが、奨学金の支給の継続は履修の完了を前提とさせることを条件にする。
④ 未履修にもかかわらず入学・就職した者のいる学校・企業については、その者の数の分を不合格者から補充・採用する。
⑤ 先生たちの責任については、未履修のまま卒業させた子ども・現役生に対する業務の完了を必ず行うこと(定年退職などの条件は考慮しない)は最低限のものとする。
このくらいは言いたい。
なぜなら、フェアーじゃないからだ。子どもも先生たちも。指導要領の基準を守り数教科の学習をした結果、不合格になった子どもたちは浮かばれない。全国の数千の高校の中でわずかに65校だけがこんなアンフェアーなことをしたわけだから、その報いは子どもも先生たちも受けるべきだ。「子どものために」「わたしたちのために」という文化はもうおしまいにしなくっちゃいけない。
こんなのがいるから、教育界全体がおかしいとか「教育は死んだ」とかバカなことを言う者が出てくる。全体に迷惑をかけた責任は負ってもらいたい。