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ウラジロ・3~奥高尾2

 奥高尾の南斜面には“大平林道”や“高尾林道”がある。自動車が通れる道幅だが轍には草が伸び自動車が通るのは緊急時など年に数回だけだろう。この林道を歩く人は少なく日によっては誰とも出会わないことがある。高尾山のメイン登山道は休日ともなると登山者が押し掛け、平日でも小中学生や高校生の課外授業なのか、奥高尾“小仏城山”あたりまで若い声が響き渡ることがある。そんな混雑を避けてのんびりこの林道を歩くのは落ち着く。ところが林道の途中で『クマ目撃情報』の看板があると気分は突然緊張モードになる。それまでやや控えめに鳴らしていたクマ除け鈴を手に持って間断無く鳴らし前方や後方を十分に注意しながら進む。トレイルランナーや登山者と出会うと一瞬安心するが彼らが視界から消えるとまた不安になる。
 高尾山系では景信山や一丁平でツキノワグマの目撃情報があリ去年は八王子市役所付近の浅川にも現れていた。日本各地でクマ被害がニュースになっており高尾山系でもいつ起きても不思議ではない。ツキノワグマは人を食べるために襲ってくるのではなく、人を怖がっており自分が逃げるために攻撃するので抵抗せずに数分耐えれば逃げていくと言われているがこれはあくまでも一般論。クマがパニックになれば何をするのかわからない。やはり山歩きの際は最悪の事態を想定して細心の注意を払って臨みたい。
 写真は“大平林道”の斜面に生えている「ウラジロ(裏白)」。ウラジロ科ウラジロ属の常緑性シダ植物で暖地の山地の山肌などに生育している。ウラジロは1年目は渦巻き状の芽が1対立ち上がる。2年目は前年の2枚の葉の間から葉柄を伸ばしその先端から新たに2枚の葉が出る。3年目も同じように葉が出て積み上がっていく。そのために段の数を数えればその株が何歳なのかわかる。確かここでは2年前に同じ株を見ていたがそれよりもずいぶん大きくなった。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
こんにちは ()
2024-07-24 19:05:07
熊が出てもおかしくない感じの山道ですね。
ツキノワグマは人を襲わないと言われても
出くわして冷静ではいられませんよね。


ウラジロ、本当に何段も積み重なって
他の植物に覆いかぶさってきます。

子どもの頃は、ちゃんとすみ分けて
山裾は、草花が咲きその周辺には
出てこなかったですが、最近我が物顔で
リンドウやオトギリソウをいじめています。

リンドウや、オトギリソウが消えてしまわないようにと、その場所だけ何とか刈開けています。

ウラジロもおめでたい植物ですけどね。
こちらではしめ飾りとか、お供え餅の下に敷いたりもします。
 
 
 
風さん (多摩NTの住人)
2024-07-25 06:57:02
コメント有り難うございます。この道はほとんど人が通らないので恐いです。ウラジロはずいぶん大きくなりますね。
 
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