元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
キハギ・3~高尾山1号路2
高尾山“1号路”の登山道脇に生育している「キハギ(木萩)」。マメ科ハギ属の落葉低木でヤマハギなどに比べると幹が木質化ししっかり立ち上がるので“木”の名が付けられている。本州~九州の陽当たりの良い山野に分布し7~9月に長さ1センチほどの蝶形花を咲かせる。花は淡黄白色で旗弁の基部と翼弁は紫色になる。
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ノブキ
高尾山の登山道で良く見られる「ノブキ(野蕗)」。キク科ノブキ属の多年草で北海道~四国の山地の木陰に分布している。花期は8~10月で頭花の直径は7~8ミリ。中央の両性花の周囲を雌花が取り囲むように咲く。両性花は結実せず雌花だけが結実しこん棒のような集合果が出来る。
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カヤ
高尾山系で多く見られる「カヤ(榧)」。イチイ科カヤ属の常緑高木で宮城県以南の山地に自生するが、かつて種子から油を採り食用や灯火用に利用したので農家の庭などに植えられたものも多い。雌雄異株で幹は直立し樹高は20メートル以上になる。花期は4~5月で種子は翌年の秋に熟す。写真は果実ではなく種子で熟すと緑色の仮種皮が裂けてアーモンドのような種子が落下する。ちなみに“茅吹屋根”のカヤ(茅)は、イネ科植物のススキ、ヨシなどの総称であり“カヤ(茅)”という名前の植物は無い。
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ギネアキビ・1~大栗川
大栗川沿いの遊歩道に生えてきた「ギネアキビ(ぎねあ黍)」。イネ科キビ属の多年草で南アフリカ原産。牧草の“ギニアグラス(Guineagrass)”として世界各地で栽培されそれらが野生化している。1974年に香川県で初めて確認され今では関東地方以西の農耕地周辺で見られるようだ。草丈は1メートル以上になりセイバンモロコシやヌカキビに似ているが粒々の花穂がポツポツと付き風に揺られている。ここでは昨年まで護岸工事が行われており土手の整備に他所の土が持ち込まれた。それに伴いイヌホオズキやヒロハフウリンホオズキなどが続々と発生している。イネ科植物の同定は難しく私は苦手だが当地の専門家にこの存在を教えてもらった。
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アキノハハコグサ・9~蕾
南大沢3丁目の陽当たりの良い野原に生育している「アキノハハコグサ(秋の母子草)」。キク科ハハコグサ属の一年草で草丈は40~60センチ。昨年秋に当地の愛好家がここに自生しているのを発見し花が見られた。アキノハハコグサは一時期群生を作るが数年後には一株残らず消滅してしまうという。当地の専門家によると2000年年代まで長池公園や小山内裏公園の法面草地に生育していたがいずれも消滅したとのことだった。
去年は果実まで見て今春は芽生えや若葉を確認していたので開花を待っていた。この日訪れてみると何株かに蕾が出来ていて先端が少し黄色くなったものもあった。開花まではあと1週間ほどだろう。
去年は果実まで見て今春は芽生えや若葉を確認していたので開花を待っていた。この日訪れてみると何株かに蕾が出来ていて先端が少し黄色くなったものもあった。開花まではあと1週間ほどだろう。
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マルバヤハズソウ・3~斑紋
長池公園里山地区の水田脇に生えている「マルバヤハズソウ(丸葉矢筈草)」。マメ科ヤハズソウ属の一年草でヤハズソウとともにこの界隈の山野で良く見られる。図鑑などではヤハズソウを多年草として本種は一年草としているが、葉の形状を違いだけで見た目はほとんど同じに見える。先日、向山緑地付近で見たマルバヤハズソウの斑紋は旗弁の基部にあったが、写真のものは旗弁全体にあったので記録のために撮っておいた。
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ゴキヅル・2~若い果実
ウリ科ゴキヅル属の「ゴキヅル(合器蔓)」。全国の陽当たりの良い湿地や水辺に分布するつる性一年草で雌雄同株。8~11月に直径1センチほどの淡黄色の花を咲かせ花後に長さ1.5~2センチの楕円形の果実を稔らせる。果実は蓋果で熟すとパックリと割れ中から種子を零す。この形を蓋付きのお椀を意味する“合器”に見立てている。
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