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ケヤキ・2~樹形

 昭和記念公園“みんなの原っぱ”の中央に聳える「ケヤキ(欅)」。樹齢はおそらく100年以上で樹高は20メートルを超えている。昭和記念公園は昭和天皇御在位50周年の記念事業の一環として米軍立川飛行場跡地を整備して昭和58年(1983年)に国営公園として開園した。この樹は広場のシンボルツリーになっているが、公園整備のために植えられたものではなく、公園設計者が既にあったこの樹を中心に“原っぱ”を作った。
 ケヤキの語源は“けやけき(尊い、顕著な、際立っている)木”で、その樹形の美しさや巨木になることから、公園樹や学校樹などに多く利用されている。その樹形は箒を逆さまにしたような姿になる。
 2006年10月、私は昭和記念公園で行われた箱根駅伝予選会に母校の応援で初めてこの公園を訪れた。当時は母校が箱根駅伝のシード権を毎年落としており、その時の予選会で見事1位通過。翌年1月の本戦で6位になり5年振りにシード権を獲得した。
 今から思えばその時の高揚感もあったのか、健康維持、体力強化のためにその2年後から週末ジョギングを始め2009年2月に初めて市民レースの『青梅マラソン10キロ』に出場した。そして2012年3月に昭和記念公園で開催される『立川シティハーフマラソン』に初出場し、隣地の陸上自衛隊立川駐屯地の滑走路をスタートしこの公園の“みんなの原っぱ”の横にゴールした。『立川シティハーフマラソン』にはコロナ禍前までに6回出場しており昭和記念公園は思い出が多い。
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タンキリマメ・6~果実2

 マメ科タンキリマメ属の「タンキリマメ(痰切豆)」。関東地方以西の陽当たりの良い海岸や低地の草地に生育するつる性多年草で、海岸から離れた多摩地域ではなかなか見られない。しかし道路工事や開発に伴い他所から持ち込まれた植栽や土に入っていた種子が発芽して群落を形成することがある。当地ではここ上柚木地区や鑓水地区で生育が確認できる。花期は7~9月で豆果は長さ1.5センチほど。中には黒い種子が2個入っている。
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オオニガナ・3~果実

 キク科フクオウソウ属の「オオニガナ(大苦菜)」。東北地方~近畿地方の山地に分布する多年草で草丈は50~60センチ。9~11月に茎の上部に直径4~5センチの頭花を数個付ける。果実は痩果で長さは7~9ミリ。先端には長さ1センチほどの冠毛がある。
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アカシデ・5~松木日向緑地2

 カバノキ科クマシデ属の「アカシデ(赤四手・赤垂・赤幣)」。北海道~九州の低山の雑木林などに自生する落葉高木で新芽や花穂が赤くなりまた鮮やかに紅葉することから名付けられている。多摩丘陵ではブナ科のクヌギやコナラなどとともにカバノキ科の本種やイヌシデが多く見られる。カエデ類の紅葉は見事だがコナラやアカシデの紅葉も美しい。これは松木日向緑地の林縁のもの。
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ツクバトリカブト・3~果実

 小山内裏公園の林内で見られる「ツクバトリカブト(筑波鳥兜)」。キンポウゲ科トリカブト属の多年草で筑波山で最初に発見されたのでその名がある。ヤマトリカブトに似ているがヤマトリカブトの葉は3~5中裂し切れ込みが浅いのに対して本種は3全裂する。雌蕊の心皮は3室あり果実は3つの袋果になる。
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イトラッキョウ

 ネギ科(←ユリ科)ネギ属の「イトラッキョウ(糸辣韭)」。長崎県平戸だけに分布する固有種でラッキョウの葉よりさらに細く草丈も低い。この変種のキイトラッキョウ(紀伊糸辣韭)は和歌山県や岐阜県などごく一部に分布している。当地では自生は無くこれは東京薬科大学薬草園のもの。
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エノキ・4~黄葉2

 松木えのき公園のシンボルツリーの「エノキ(榎)」。アサ科(←ニレ科)エノキ属の落葉高木で本州~九州に分布し山野の陽当たりの良い場所に生育している。春に目立たない小さな花を咲かせ秋に直径5~6ミリの果実を稔らせる。葉身は4~10センチの卵形~長楕円形で葉縁の上半分に鋸歯がある。葉は秋に美しく黄葉する。
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スギタケ

 長沼公園“長泉寺尾根”の枯れ木に生えていた「スギタケ(杉茸)」。モエギタケ科スギタケ属のキノコで夏~秋に広葉樹の倒木や切り株に発生する。子実体が束生し傘は円錐形から後に平たくなる。傘や柄にはささくれた鱗片が目立つ。以前は食用とされていたが現在は有毒であることがわかっており誤食すると腹痛や下痢を引き起こすようだ。
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イヌショウマ・5~果実2

 キンポウゲ科サラシナショウマ属の「イヌショウマ(犬升麻)」。日本固有種で関東~近畿地方の山野のやや湿った場所に生育している。8~9月に純白の小花を多数咲かせ果実は秋に稔る。果実は長さ5~6ミリの袋果で、同属のサラシナショウマの果実に比べて表面に艶がある。この様子はたくさんの小鳥が枝に止まっているように見える。
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ツノハシバミ・4~果実2

 カバノキ科ハシバミ属の「ツノハシバミ(角榛)」。北海道~九州の山地に分布する落葉低木で3~4月に開花し果実は10月頃に熟す。果実は堅果で長さ1~1.5センチの円錐形になりその周りに先端が角のように長くなった筒状の総苞がある。堅果の外皮を割ると淡黄色の核(仁)があり生食できる。
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