ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


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  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
  ☆ プロフィール講演・セミナー等の依頼について ☆ RSS readerをご活用ください!

  ※ このBLOG『ぼ〜ざん工房』はリンク・フリーです。
    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  



 2012年度のセミナー等の課題を整理して、2013年度の『自閉症教育・支援フレームワーク』のワークショップ、セミナーの設定を変更することにしました。(【2012年度『自閉症教育・支援フレームワーク』セミナー総括!節目!】はコチラ

 2013年度からは下記の4つ+αの研修パッケージで実施予定になっています。すでに昨年度からの継続で岡山、広島、佐賀、鹿児島の計画中(期日未定)です。




【基礎講座】 受付中
 基礎講座は『フレームワークを活用した自閉症教育・支援』(以下『自閉症教育・支援フレームワーク』)の基礎的な内容を講義形式で実施します。主には特性の理解と支援を中心にしています。1~2日間で設定できて、その日数によって内容を調整します。

・自閉症・発達障害の特性理解
・構造化された指導
・自立課題について
・行動支援について  等、要望に対応します


【基礎ワークショップ】
 『自閉症教育・支援フレームワーク』のフレームワークシートを活用した基礎ワークショップです。自立課題シート及び自立課題アセスメントシートの活用を中心に、『自閉症教育・支援フレームワーク』を経験していただくプログラムです。1~2日間で設定できて、その日数によって内容を調整します。

主なシート:特性シート、構造化・支援シート、個人情報シート、自立課題シート、自立課題アセスメントシート

  

【スキルアップ・コース】
 自閉症及び発達障害の教育・支援のスキルアップ研修です。具体的なテーマを設定して1日から数日のセミナーを設定します。講義、演習等に関しては主催者と調整して実施します。『自閉症教育・支援フレームワーク』や『フレームワークシート』はセミナーを補佐する役割として活用します。フレームワークシートを活用したことがない方も参加できます(記入例などの手立てを準備していますので初めてでもイメージできます。)

 テーマの例
  ・セットアップ・セミナー(構造化された指導の設定の研修)
  ・自立課題のアセスメントと支援
  ・トップダウンの視点にたった課題の設定
  ・仕事を教える
  ・行動支援
  ・外出・イベント支援
  ・余暇・遊びの支援
  ・地域移行支援
  ・就労移行支援
  ・社会性に関して
  ・コミュニケーションの指導
  ・自己認知・周辺認知支援
  ・相談支援     等

※地域・主催者のニーズによるオーダーメイドできます。
※基礎講座・基礎セミナーを受講しなくても参加できます。

  

【実践セミナー(トレーニングセミナー)】
 『自閉症教育・支援フレームワーク』(フレームワークシートを含む)を基本とする2~3日の実践セミナーです。協力児・者(当事者)、家族にご協力いただき、実際の教室・地域場面でアセスメントと計画、そして実施を経験していただけます。

主なシート:特性シート、構造化・支援シート、個人情報シート、自立課題シート、自立課題アセスメントシート、タスク計画シート、氷山モデルシート

本に掲載されてないトレセミ独自の活用シート:理解に関するアセスメントシート、社会性、コミュニケーションに関するシート

※基礎講座・基礎セミナーの参加者を優先的に選考します。

  


【分野別研修】
 下記の各分野別に特化した設定も対応します。自閉症教育・支援フレームワークを基本にして、それぞれの分野でのアセスメントと支援計画作成、実際の支援・指導の演習を設定します。
 ・ヘルパー・移動支援者スキルアップ研修
 ・早期発見と早期発見後のフォローアップに関する研修
  (とてもシンプルなまず地域ではじめられるモデルを提案します)
 ・保育所・幼稚園スキルアップ研修
 ・教師及び学校関係者向けのスキルアップ研修
 ・就労移行支援・就労支援向けのスキルアップ研修
 ・保護者さんへの家庭でできる工夫の研修
        などご要望にも対応します。

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『フレームワークを活用した自閉症支援』「自立課題シート」「自立課題アセスメントシート」に出てくる”P(できている)”の意味について書きました。(詳しくはこちら)

また『準備シート(1)【「できる」・興味・支援メモ】@自閉症教育・支援フレームワークシート』の視点もご確認ください。


本日は、その中の「できている部分」に関しての例を紹介します。

以下の画像をクリックするとPDFの資料をダウンロード等ができます。

PDFを参考にしてください



●理解している情報

自立課題では内容の指示を本人の理解できる情報を伝えます。

また行動支援でも周囲でおこっている情報を本人の理解できる情報を伝えます。

本人の理解る情報を計画の前にアセスメントし、おさえておく必要があります。


●概念気づき

 自立課題の中には、様々な概念が必要になることがあります。

また、行動支援においても、状況を把握するためには様々な概念が必要になります。

本人が気づいている意味・概念をおさえておくことが必要になります。

また、教科の内容もこの部分になります。


●スキル

 自立課題を遂行するためには、様々なスキルが必要になります。

 そこで本人が持っている基本的なスキル、応用的なスキルをおさえておく必要があります。


●本人のできる部分をアセスメントする

PDFの資料を参考にアセスメントをします。

アセスメントは「自立課題アセスメントシート」を活用し「項目」の欄に記入して1対1の場面でアセスメントします。(『フレームワークを活用した自閉症支援』の88から89ページ参照)




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 『フレームワークを活用した自閉症支援』「自立課題シート」「自立課題アセスメントシート」に出てくる”P(できている)”の視点はかなり幅広い視点で書き出す必要があります。


●「できている部分」を書き出す

1つの課題の中で「できている部分」を書き出します。できている部分は支援が必要ない部分で、教えたり、支援したりが必要ない部分です。

本人ができている部分をおさえることは過剰な支援をなくしますので重要です。

「自立課題アセスメントシート」を活用した課題分析のアセスメントでは、できた・合格の工程も「できている部分」になります。(『フレームワークを活用した自閉症支援』では「自立課題アセスメントシート」と「自立課題シート」を併用することをおすすめしています。)

(例)
・キャップを外す
・雑巾で拭くことができる
・スイッチを押せる
・スプーンはセットできる


●本人の持っているスキル・概念を書き出す

 次にその1つの課題を自立するための手立てに参考になる本人のもっているスキル・概念を書き出します(強みというと曖昧になるので避けますが一般的には「強み」と言われている部分です)。

(例)
・プットイン(穴に入れる)
・1対1の対応ができる
・無くなったら終わりがわかる
・絵の理解
・2~3語文は読める
・タイマーが使える


「合格」とか「できている」と言うと大げさになりますが、本人ができて課題を自立するのに活用できるスキル・理解を書き出します。


【自立を支援する時には支援しなくて良い活用できる「できる部分=持っているスキル」をおさえます】


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 水野です。本日は広島の事業所の職員研修+コンサルテーションです。

 皆さんは、自閉症について構造化について、その他、自立支援や行動支援について、人に話すことはありますか?昨日ののコンサルテーションでも、いつでも私は『フレームワークを活用した自閉症支援』の本を必ず持っていきます。話すよりも見せた方が早いことがあります。

 特にいろいろな構造化アイデアの写真が散りばめられています。もちろん1つ1つのアイデアをそのまま真似るのは危険ですが、イメージづくりには丁度いいものを掲載しています。

 『フレームワークを活用した自閉症支援』は、支援者間や親御さんとの視覚的なコミュニケーションにしていただければ幸いです。




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『フレームワークを活用した自閉症支援』の中で紹介する自閉症教育・支援フレームワークシートをより有効に活用するための視点とその補助的な役割のシートを紹介します。

本日は『フレームワークシートの準備シート(1)【できる・興味・支援メモ】』です。

「活用できる部分」「興味・関心」「支援が必要な部分」を普段から書き出しておくシートです。

自立課題シート及び自立課題アセスメントシートでは、自立課題をより自立的にするために、本人のもっているスキル概念を活用し、とくに特性に関係する支援の必要な部分をアセスメント場面だけではなく、それまで整理した本人の情報を引き出すことが大事です。
※自立課題シートの解説:72~73ページ
※自立課題アセスメントシートの解説:78~79、88~89ページ


氷山モデルシートでは、水面下の要因を考える上で必要な支援を考察することと、その要因を解決するための参考にする、本人のもっているスキル・概念・興味関心を、それまで整理した本人の情報を引き出すことが大事です。
※氷山シートの解説:104~105ページ

普段からの理解・概念のアセスメントスキルのアセスメント興味関心のアセスメントから情報を拾い書き出しておくといいと思います。

下の様式『フレームワークシートの準備シート(1)【できる・興味・支援メモ】』を活用するのもいいですし、『フレームワークを活用した自閉症支援』には「個人情報シート」というシートがありますのでそれをご活用ください。

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 自閉症児・者行事等の練習を支援者教育者の皆さんはどのようにされていますか。【児童発達支援センターぐるんぱ】では、卒園・修了式に向けての活動が続いていてます。

 自閉症児・者が参加する行事等の練習には大きく2つの役割があります。1つは参加する本人が見通しをもって当日を迎えるように、まさしく練習することです。もう1つは支援者が、本人の実態をつかんで、当日想定されることを考え、事前の準備をすすめ、できるだけ想定外の混乱を少なくし、もしも想定外のことが起こっても対応できるようにします

 自閉症児・者が参加する行事及びそれまでの練習で念頭におくべき留意点=フレームワークを活用した行事支援をまとめます。

【個別化された参加目標を決めておく】
 支援者の中には参加させながら様子を見て、支援や目標を考えていく方がいます。しかし、それでは、本人に無理をさせますし、活動提示の変更が多くなったり、場合によっては練習にも参加できなくなります。

 行事等は社会的にも環境面も複雑で変更が多く、活動も曖昧なことが多いです。一人ひとりにあった活動の幅を決めておくことが重要です。

 そこで、以下のポイントで参加の目標、支援を個別で決めたおく必要があります。

 ・行事等(集団)に入るタイミングと出ていくタイミングを決めておく
 ・活動の中で一人で参加する部分を決めておく
 ・活動の中で支援者と参加する部分を決めておく
 ・活動の中で参加しない部分を決めておく
 ・カームダウンの方法とそのためのコミュニケーションを決めておく
 ・その他どんな配慮、支援がいるのか決めておく


 大事なことは、行事を完ぺきに参加することではなく、本人の中で成功でき、嫌悪感の無い活動として終えることだと考えます。


【見通しを持たせる視覚的支援
 多くの行事は、いくつかの活動で構成されています。また、それらの活動は、変更が起こります。自閉症児・者は、それらの見通しを持つことが困難なために、混乱したり、参加できなかったり、動けなくなったりします。

 そこで視覚的な予告やスケジュールなどが必要になります活動のスケジュールは、全体的もしくは個別化して提示します。

 行事の中には曖昧な内容があります。例えばお客さんの話を聞くとか。それも何らかの視覚的シンボルがあることで、はじまりと終わりを伝えることができます。

 【児童発達支援センターぐるんぱ】での行事では、絵をベースにした全体的な活動提示にし、個々の園児に応じて個別化したをスケジュール活用します(通常の日課のスケジュールは個別化します)。1つの活動が終わったら、シンボルを終わりボックスに入れます。そのことを終わりに近づいていることができます(下は現在の練習に使っている全体のスケジュール)。

  
<全体のスケジュール例と個別スケジュール例>

【練習ではなく、毎回本番にする】
 多くの行事の練習は、本番の中の部分練習で何回も同じことの繰り返しになる場合があります。しかし、それでは視覚的な提示の中での行事の習慣をつかむことができません
。部分の繰り返しの練習で、間違った気づき、例えば本番でも繰り返すなども生じます。行事の練習では、毎回本番を念頭において(部分でもかまわないので)流れを経験します。

 うまくいかない部分は繰り返し練習するのを避けて、次回に手立てや教え方を工夫して実施します。必要によっては、個別に1対1の場面で1つの課題を練習する場合もあります。できれば、日ごろの課題の中でできた部分で行事等内容を組み立てることが重要です。

 それでは・・・・まとめです。

【行事等の練習で重要なのは成功の積み重ね!自信をもって経験する設定が必要です】

 『フレームワークを活用した自閉症支援』では、行事等の計画を念頭においた「行動支援計画シート」があります。このシートを活用して行事の活動内容を「項目(活動の工程 等)」の欄に書いて、毎回の練習で継続的なアセスメントをすることをおすすめします。「行動支援計画シート」は事前の手立てを書く欄がありますので、事前計画にも対応できます。

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自閉症の支援に関するコンサルテーションについて仲間から質問をうけます。

コンサルテーションをどのように進めたらいいのか。

正直、私にとっても永遠のテーマです。

今、言えることは、コンサル先の方(コンサルティ)から
情報を聞いた方が良い仕事ができるということです。

何をコンサルするのか、
何のためのコンサルなのか、
ってものは、そもそもコンサルを受ける側にあるんですよね。

それが逆転すると押しつけになります。

しかし、時にコンサルティの依頼が利用者の支援からはずれている場合があります。
でも、まずはコンサルを受ける側のニーズをさぐるところからはじめ。

その中で利用者を主体にした方向性を提案して、それでも依頼内容に問題があれば、それ受けないことも大事です。

コンサルタントが伝えたい重要なことがあっても、コンサルティのニーズからはじめるの原則を守らなかったらコンサルはうまくいきません。



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 自閉症及び発達障害の人は人生の中でたくさんの移行をします。これまでもこのブログでは移行支援に関する記事を書いてきました。

 私が総括している【児童発達支援センターぐるんぱ】でも、事業所から幼稚園等への移行や、卒園後学校への移行など、移行に関するアプローチや移行支援ミーティングが続いています。

 移行支援、特に移行支援ミーティングの中で私は、具体的な生活場面ごとの支援の方法の前に、特性理解やそれに付随する支援及び指導の方向性、つまり軸の部分をしっかりと移行することを重視しています。



 移行の時に、どうしても具体的な生活場面での支援に関しては移行元も移行先も意識します。しかし、生活内容や環境が大きく変わる中で、その生活場面ごとの計画すべてが再現することが難しかったり、移行してしばらくはよくても再設定、再調整することが難しかったりするケースを見ることがあります。

 そもそも、移行支援ミーティングの短い時間の中で、具体的な支援内容を無理矢理に詰めるのは現実的ではありません。本人と支援の場面を観察してもらったり、移行支援ミーティング後のやりとりで具体的な支援については説明できるので、まずミーティングでは軸の部分をしっかりと共通認識することをおすすめします。

そこで・・・・まとめです。

【枝葉の具体的な部分よりも、まずは幹の部分を移行することが重要です】

 フレームワークを活用した自閉症支援の中の「自閉症・発達障害特性シート」「個人情報シート」は、移行支援の軸の計画の資料としても活用することを想定しています。この2つの資料が移行元から移行先へとバトンの役割になっていただければ幸いです。

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市町サポートコーチ事業のサポートコーチをさせていただいて1年になります。

少しずつですが良い実践が広がっています。

良い実践って、そんな大げさな実践ではなく、本当にどんな地域でも始められる素朴と言うと市町さんに失礼ですが、ちょっとした実践の積み重ねが重要です。

最近の私のヒットが下の写真です。H市の公共スペースについて、私が提案したアイデアを採用していただいたものの1つです。



公共スペースの窓口にはたくさんのパンフレット、チラシがあります。

窓口に来た発達障害の親御さんにとっては邪魔な存在です。

そのパンフレット・チラシの上に硬いクリアファイルが置いてあります。

手の届かないようにすることではなく、少し取りにくくして、

「それは取らないよ」と教えることも念頭においた工夫です。


小さなことに感じますが、この市の方向が見えます。

支援すること、育てること。


また機会がありましたら、サポートコーチではじまった小さいけど、なんか良いモデル紹介します。



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自閉症啓発デー「海洋天堂」映画上映会

自閉症啓発デーに合わせて北九州では、海洋天堂という映画の上映会を行うそうです。癌に侵され余命わずかである父親と自閉症と重度の知的障害を持つの息子との生活を描いた物語で、残されたわずかな命の時間の中で服の脱ぎ方やバスの乗り方といった生活の術をひとつひとつ息子に教え始めるという感動のストーリーです。国際的なカンフーアクションスターのジェット・リーがノーギャラで出演したという話題の映画です。

日時:4月7日(日)13時~15時
場所:北九州芸術劇場
往復ハガキで(5人まで)北九州市発達障害支援センターに3月20日までに申込みが必要。定員700人までで無料です。
〒802-0803
北九州市小倉南区春ケ丘10-2
北九州市立療育センター内「つばさ」





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さて、これはどこ?勉強のブースではなくて(そうは見えんか???)。

HH島市の新しい役所の窓口です。

誰もが、構造化の必要性を感じています。

多くの市民にとって構造化は、特別なことではなく意味(目的)のある身近なアイデアです。



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 昨日は【児童発達支援センターぐるんぱ】の保護者の勉強会でした。講師は私水野が務め「上手に教えるコツ」ということで話をしました。今回は座学中心でしたが、おもちゃを使ったり、道具箱など実際の場面で使うと便利なものもお見せしました。



 専門用語をできるだけ抑えて、家庭でもできる教えるコツをお伝えしました。1時間と短い時間で情報も多かったのですが、最後まで熱心に参加いただき、アンケートに「やってみたい」のチェックが多く「ほっ」としています。

 具体的な内容です

1.特性をおさえよう!
2.なんで理解するかを知ろう!
3.「できる」「芽ばえ」「できない」を知ろう
4.教える場所は?
5.見える形で伝える!
6.活動の流れを書き出す
7.最小限の手がかりで!
8.4つの手がかり
9.後の方から教える
10.修正の仕方


 氷山モデルの視点・視覚的指示視覚的整理統合課題分析プロンプトのタイプ、逆行連鎖エラー修正を含んだ内容です。


レジュメです。ワークシートも2枚用意しました


 『後の方から教える』『見える形で伝える』は評判がよく、「実践できそう」という声をいただき、嬉しかったです(少し、保護者向けのフレームワークのパッケージとして精選してみます)。

 バックステップ逆行連鎖材料箱を使うなどの視覚的整理統合の発想は、用語を知らなくても、ちょっと知るだけでお家の支援が良い方向に変わると思います。是非、実践していただきたいと思います。

 内容はABAの視点とTEACCHの構造化された指導の視点でしたが、ABAは『応用』がつきますし、TEACCHでも親との協働が重視されているように、家庭の中で実践できるこの2つの視点の重要性を改めて感じました。

追伸:親御さんの気付きでもあったのですが、とくに4から10の視点は、別に発達障害の子どもさんだけではなく、定型発達の方にも有効な方法です。


 今回はフレームワークを活用した自閉症支援の中の「自立度チェックシート」を活用しました。

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昨日は一日、テンションがマックスでした。

ある市にサポートコーチとして2回目の訪問です。

1回目の効果は良い形にでていました。

午前中は保健師さんの研修と実践報告、早期発見の検診場面で、定型発達も含むすべての親御さんに発達障害の解説をする時間があり、あわせて親御さんが気になる部分をチェックするシートをくばるという取り組みです。

早期発見からオブラートに包んだ対応が多い広島では本当に一歩です。

「どうしても氷山モデルの上の説明が多くなるので、下の部分をイメージしてもらうことが重要です」とアドバイスしました。


午後は、保育所ですが、1対1で勉強を教える場面や活動を明確にする境界の設定、まず本人がカームダウンして対応するなど、小さいですが確実に広島のモデルになる実践がスタートしていました。

「ユニバーサルデザインと個別の設定を両面で支援する」

「抽象的なアドバイスしかできないマニアックな専門家に頼らないで、市独自で早期発見プログラム、保育所、児童発達支援事業の支援体制整備をすすめる必要があります。」

と助言しました。


来年度、新しい早期発見後フォローモデル、OJT型ペアレントトレーニングとそれに必要な専門家トレーニングが1年間の事業ですが、予算がおりたようで、サポートコーチとあわせて、数か所でモデルをつくる予定です。基本はTEACCHの1対1エリアからはじまるモデルですので、真新しさはありませんが、地域の地域専門家による、どの地域にも般化可能なモデルにしあげていきます。

そういえば最近、全国からの視察が増えています。

来年度も踏ん張って小さなモデル、あの地域しかできないモデルではなく、どの地域でもできるモデルを広げます。

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正規分布をながめているとなんだかワクワクします。変かな~。

ちなみに統計や数字は本当に苦手ですが。


ある要素で考えると自分は多数派(標準的)

ある要素からみると自分は少数派(独特・特殊・・・)





自分は、みんなの中の一人であり、珍しくもない平凡な一人であり、特別な個性をもつ一人でもあると、色々と想像してしまいます。


同じことに気づき・感動し、違うことに気づき・感動し、そして尊重しあうことが大切です(特に違いを尊重することは重要で永遠の課題です)。

珍しくない存在でもあり、珍しい存在でもあります。

集団員でもあり、個人でもあります。

それが自分です。


それで良いんです。同じでOK。違ってもOK。

でも横の人も、そんな人です。遠くの人もそんな人です。


そんな単純なことを時々忘れてしまう。あああ情けない。でもそれも自分です。


もう一度眺めるてみる。うっとり、ワクワク。やっぱり変か??



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 昨年度から続けてきましたフレームワークを活用した自閉症支援のレベル1~3のパッケージが先日の佐賀をもって終了することになりました。来年度はあらたに設定を変えて実施します。今回のは受講された方に復習の意味でレベル1~3の意味を振り返ってみます。

先日の佐賀レベル3の様子がぷれしゃすのホームページで紹介されています(こちらをクリックしてください)。


【レベル1:特性や理解を軸としたプロセス 】

 自閉症の教育・支援の中で重要な軸になる部分は自閉症の特性です。一般的な視点で考えるか(例:「こだわりが強い」「落ち着きがない」)、自閉症の特性で考えるか(例:「1つの部分を強く注目する」「注目が転導的に移る」)で教育・支援計画の方向性が大きく変わります。特性をアセスメントする力が必要です。

 自立課題を指導・支援する上で大切なのは、本人が何ができていて、何ができていないか、また、合格の方向を向いているものは何か(芽ばえ反応)です。

 自立課題設定で重要なことは、年代にあわせた課題の内容であり、般化の範囲です。その参考になる重要な視点としてTEACCHトライアングルエフェクトがあります。

 自閉症の教育・支援の中で重要なプロセスは、1対1の勉強のエリアからはじまり、自立エリア般化のステップが重要になります。TEACCHのアプローチをはじめる上で、まず重要な設定が1対1のエリアの設定です。

 自閉症教育・支援フレームワークシートを活用できるようになるための近道は、考えて書くのではなく、書いて考えることです。ためらわず書き続けることが必要です。

などなど
 

<会場で紹介した書籍>
自閉症スペクトラム入門―脳・心理から教育・治療までの最新知識
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中央法規出版

ウタ・フリスの自閉症入門―その世界を理解するために
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中央法規出版

自閉児発達障害児 教育診断検査―心理教育プロフィール(PEP‐3)の実際
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川島書店

自閉症スペクトラムの移行アセスメントプロフィール―TTAPの実際
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川島書店



【レベル2:アセスメントの準備と教えるプロセス】

 自立課題の指導・支援の現場では、より工程や、必要なスキルがより複雑なものがあります。また、アセスメントやプランニングも応用的なものになります。

 複雑で応用的な場面でのアセスメント及びプランニングのためには、工程を書き出す課題分析と、細分化のアセスメント前の準備が重要になります。

 応用的な現場では、目の前におこっている事象に注目しすぎて、どうしても軸である自閉症の特性理解の仕方を忘れてしまいます。どんな場面でも特性や理解に関する情報を参考にしながらぶれないように指導・支援をしていく必要があります。

 自立はいつから意識するのか、それはアセスメントの時から意識する必要があります。ある程度教えてから自立を意識するのではなく、最初から自立を意識した教えるプロセスが必要になります。
 

<会場で紹介した書籍>
障害者の雇用・就労をすすめるジョブコーチハンドブック
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【レベル3:行動支援と自己認知支援のプロセス】

 行動支援自己認知支援自立支援、様々な支援を考える上で氷山モデルの視点は重要になります。環境の要因特性の要因の相互の作用を考察して計画を立てる視点が必要です。

 自閉症の特性を考慮すると様々な視覚支援が有効と考えられています。しかし、視覚支援をすれば本人の行動や理解が適切な方向に向かうわけではありません。本人が自ら気づけるようにするためにはプロセスが重要になってきます。

 プロセスが重要なのは、本人の気づきをより応用的にするためには様々な事例を介していく必要があります。
 

<会場で紹介しました書籍です>
発達障害児者の問題行動―その理解と対応マニュアル
クリエーター情報なし
エンパワメント研究所

対人支援の行動分析学―看護・福祉職をめざす人のABA入門
クリエーター情報なし
ふくろう出版


 コーディネートした私としては継続したいパッケージでしたが、集客が難しく、ここで一度次のステップを考える必要ができました。来年度から新しいパッケージでスタートします。具体的には次回の記事で書きますが、『フレームワークを活用した自閉症支援』を中心することは変わりません。大まかには、ベーシックコースとアドバンスコース、トレーニングセミナーの枠で各地で実施予定です。


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