ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援—すぐに使えるワークシート用CD‐ROM付
クリエーター情報なし
エンパワメント研究所

 
  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
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    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  



私の答えは、半分正解。

正確にいうと任せ方の問題による。

大きくは、2つのダメな任せ方がある。

1つは、ジョブマッチングもしないで、「任せたら育つ」という幻だけで、とにかく手当たり次第にただ無謀に任せる。

これは、うまくいけば大きいが、うまくいかない時のリスクが大きい。任せた本人がそれに責任をとれないならば、それは無責任だ。

対策)ジョブマッチングした上で、120パーセントぐらいの仕事を任せる。


もう一つは、任せっぱなしで、フォローやフィードバックをしない任せ方。これは2つの問題がある。

まず、任された本人が学びにくい。学んだとしても断片になってしまう。任せたことをさらに深めて次に活かすことができない。

また、自主性や独自性を美化して、一貫性を欠いているところがある。例えば、福祉や業界で個人流がまかりとおる。それは利用者に失礼である。教育や福祉の支援で、任されるだけで、フィードバックをもらう環境が実は少なく、IEPよりも担当の流儀で進められる。

対策)結論をいうと職場にOJT(現場でのトレーニング)の仕組みがいる。わが成人支援センターでは、そこの部分に手を抜かない。
もう少し言うと、任せる方がシステマティックインストラクションを意識する。フィードバックもいつまでも続けたら自立しない。

第1段階では、かなり細かく目的や方法を伝え成功してもらう。

第2段階では、ヒントや目的を伝え、途中経過でフィードバックをする。
第3段階では、目的を伝え、方向性を本人から出してもらい、計画・実施を自立的に進めてもらう。

そのステップ前提として大事なのが以下の点

・ジョブマッチングが前提で120パーセントぐらいの任せ方。

・基礎的なスキル、知識は、研修やロールプレイなどで素振り練習によるイメージづくりで身に付けさせる。基礎スキルがないと、どんなに偶然うまくいっても、学べない次に活かせない。

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● アイデアよりも軸

自閉症支援の分野でも、その他の様々な分野でも目的を遂行するための様々な方法が用いられます。

ネットで検索をかければ様々なアイデアが公開されてます。自閉症支援で言えば、さも全自閉症の方に合うかのごとく、そのアイデアを…

先日、TEACCH研究会佐賀支部の研究会で、成人支援センターの2人のスタッフが話をしました。そこで出てきた自閉症支援の視覚的アイデアは興味深く、参考になりそうなものでした。

しかし、参加者がそのアイデアを活用しても、たぶんうまくいかない。
なぜなら、そのアイデアは利用者一人ひとりに合わせたアイデアだからだ。

アイデアは、それを使う人、使う状況によって変化するものである。

福祉にしても、教育にしても、またビジネスにしても激動激変の時代が続いている。ユーザー、クライアントとのニーズも多様化している。

だからこそ。アイデア中心の思考や実践は対応できないし、危険でる。

大切なことは、それぞれの状況を捉えてアイデアを作り出す軸が必要である。

軸は、具体的に実践する方向をしめすもので、アイデアを作り出すプロセスの基本となる考え方。

わが成人支援センターであれば、常に障害特性の理解にかえる(基づく)。アセスメントからはじめる。個別化をはかる。目的を明確にする。(利用者の自立。QOL。)チーム間のじゃれあいじゃない協働ですすめる。
前文で話した成人支援センターの二人の発表は、アイデアも興味深いかったんですが、何より嬉しかったのは軸がぶれていないかったこと。


● 軸をもった思考は世界が広がる

アイデアと軸を、地図とコンパスに置き換えるとわかりやすい。

地図は、ある特定の場面、フィールドでしか使えない。しかし、他の場面、フィールドでは使えない。

しかしコンパスは、どんな場面やフィールドでも地図をみるための基準になる。しかし、コンパスだけでは、役目をはたさない。

広がりある活動には、軸は不可欠。その軸だけではダメで、それを具体的なプランに活用してはじめて実践につながる。

ただ、地図(アイデアの例え)をいくら持っていても、場面、フィールドが違えば使えない。

また、軸であるコンパスがないと、地図(アイデアの例え)は使えない。

活動(私たちの仕事でいえば、個別支援計画のプロセス)は、軸を中心とした具体的なプランを作っていくプロセスである。


● 本文の内容をさらに深めたい方におすすめの本

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これまでの考察

境界線(境界の提示)は、自閉症支援にとって重要な意味がある。

境界の提示としては、物理的構造化によるエリアの境界、
(仕切りや、家具、カーペットを使ったり、様々な方法で境界を提示する。)

また、タスクの中で、材料やジグを容器を使ったり、色をコーディネートして、
境界を提示する。

様々な角度から意味を考えてみる。

1つのエリア、カテゴリーがどこまでの範囲かを示すのが大切。

物理的構造化では、その境界から中に入ると活動開始、
その境界から外にでると、活動の終わりであり、そこが明確になる。

さらに違う角度からの考察

さらに深めてみる。

境界線の内側は注目すべき意味をもち、境界線のそとはその意味とは違った意味をもち、時には必要ない情報を表す。

境界線を明確にすることで。

必要な部分(意味も含む)を表すとともに、必要ではない部分を明確に提示できる。

様々システムをボードに設置したり、他の情報と離したりする支援の効果もそこにあり。

物理的構造化で境界を明確にし、その境界内の注目すべき活動を明確にしている。


昨年度の実践の中でかなり重要な視点だと講演で話している。
重要な情報を明確にすること、重要でない情報を統制したり、必要ないと位置づける視点と関連して考えても、境界の意味は大きい。


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青森講演終わりました。参加していただいた皆さんありがとうございます。

アッチコッチとんだので、ポイントをつかんでいただいたか少し不安です。

ある方から、途中で終わった感じですかね?と
言われましたが、今回はあれでいいと思います。

昨日は自立を支えるアセスメントがポイントで、

アセスメントのノウハウはおまけみたいなものです。

簡単にまとめますと・・・
・何をアセスメントするのか。
・自閉症の般化や文脈依存の特性に配慮する。
・計画的に軸をもってアセスメントする。
etc


さて、次回2月よろしくお願いします。
また、これまでこれなかったかたもOKです。

次回は、総合支援の話を中心にします。
成人に向けてをテーマに、
自立支援、コミュニケーション、行動支援、自己管理、自己認知、就労・地域移行。
現場で何をすればいいのかと、様々な事例を出す予定です。
(まだアンケートもらってませんので、内容変わるかも?)
心配なのは、雪です。


最後に、夢のスタッフ、参加者の皆さんありがとうございます。

追伸:感想コメントにお願いします。

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今日は、TEACCH研佐賀支部の研修会でした。

移行支援をテーマに、2人のわが成人支援センターのスタッフが話をしました。

一人は、特別支援学校や在宅等からわがセンターへの移行支援。もう一人は、就労移行プロセスです。

どちらも、自分が関わった実践なので、参加者に少しでもポイント理解してもらおうとアシストしたが。

本当に、良い講演だった。ずれてない。基本から。

自閉症の特性に合わせた移行。

移行前のアセスメントと継続的アセスメント。

個別化されたプランニング。

そして関係機関と協働しながらすすめる。

本当に、地道な継続的なプロセスだけど。

継続は力なり。

基本を変えないで継続したことが、こんな支援モデルを築いたと。

二人のスタッフがたのもしく見えた。

すごい!

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宮崎県の延岡セミナーにご参加のみなさん。

スタッフの皆さん。

お疲れ様でした。


大変、意味深いセミナーで短い時間に内容の濃いものになったと思います。

私も含め佐賀のスタッフも大変良い学びになりました。

とくに様々な自立的な活動を支援するときに、その活動に必要な概念やスキルを本人が理解できないと、形上は行動しているように見えても、般化できなかったり、自立のステップにいきにくいということを、かなり整理して考えることができました。


夜は、伊勢海老やら焼き肉やらで、本当に美味しかったです。

次は、元祖チキン南蛮の店にいきたいなぁ~。

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