私の答えは、半分正解。
正確にいうと任せ方の問題による。
大きくは、2つのダメな任せ方がある。
1つは、ジョブマッチングもしないで、「任せたら育つ」という幻だけで、とにかく手当たり次第にただ無謀に任せる。
これは、うまくいけば大きいが、うまくいかない時のリスクが大きい。任せた本人がそれに責任をとれないならば、それは無責任だ。
対策)ジョブマッチングした上で、120パーセントぐらいの仕事を任せる。
もう一つは、任せっぱなしで、フォローやフィードバックをしない任せ方。これは2つの問題がある。
まず、任された本人が学びにくい。学んだとしても断片になってしまう。任せたことをさらに深めて次に活かすことができない。
また、自主性や独自性を美化して、一貫性を欠いているところがある。例えば、福祉や業界で個人流がまかりとおる。それは利用者に失礼である。教育や福祉の支援で、任されるだけで、フィードバックをもらう環境が実は少なく、IEPよりも担当の流儀で進められる。
対策)結論をいうと職場にOJT(現場でのトレーニング)の仕組みがいる。わが成人支援センターでは、そこの部分に手を抜かない。
もう少し言うと、任せる方がシステマティックインストラクションを意識する。フィードバックもいつまでも続けたら自立しない。
第1段階では、かなり細かく目的や方法を伝え成功してもらう。
第2段階では、ヒントや目的を伝え、途中経過でフィードバックをする。
第3段階では、目的を伝え、方向性を本人から出してもらい、計画・実施を自立的に進めてもらう。
そのステップ前提として大事なのが以下の点
・ジョブマッチングが前提で120パーセントぐらいの任せ方。
・基礎的なスキル、知識は、研修やロールプレイなどで素振り練習によるイメージづくりで身に付けさせる。基礎スキルがないと、どんなに偶然うまくいっても、学べない次に活かせない。
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