ぼ~ざん工房
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「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援—すぐに使えるワークシート用CD‐ROM付
クリエーター情報なし
エンパワメント研究所

 
  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
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チーム間の協動はTEACCHアプローチでかなり重要視されます。(とくに親との協動) 何故か?理由を考えたことあります? 障害児者支援の一般論としてでしょうか? 答えはNO。

そこには、自閉症支援だからこそ、TEACCHアプローチだからこその意味が含まれています。おもいつくまま書き出してみます。


● ジェネラリストモデルの視点

TEACCHアプローチではジェネラリストモデルという視点があります。

我々支援者は自閉症に関する一部の偏った領域だけ(例えば言語についてだけ。例えば成人期だけ。)に対するプロではなく。幅広い領域について知り実践できるプロでなければなりません。

それがジェネラリストモデルの視点です。

しかし一人では、それを実現することは不可能です。そこで支援チーム、支援ネットワークによるジェネラリストモデルを構築することが重要なになります。


● 般化の特性とチーム支援

自閉症の方は般化の特性をもたれます。
般化の特性は、般化しすぎる特性でもあり、般化できない特性の両面を有します。(応用しすぎる・できない。関係づけしすぎる・できないと言い換えてもいいかもしれません)
ある行動を関係のないものと結びつけしすぎるがあまり、他の場面で同じ行動ができないことがおこります。学校ではできるけど家ではできない。逆もおこります。

般化の特性により支援者間で本人の状態理解が違うことが想定されます。(例、学校の先生が知っている状態がと、親さんが知っている状態がちがう)

そこで、それぞれの場面で各支援者がもっている彼らの情報は全体にとって重要な共有したい情報になります。


●ルーティンから学ぶ/変化への対応の困難さから考える

自閉症の方は、ルーティンから学びます。いつも同じは得意なんです。そしていつも違う、変化は苦手です。

支援の一貫性が必要なんです。色々な場所で異なった支援をするのは混乱をうみます。どんな場所でも同じ一貫性のある支援だと混乱も少なく、理解も早い。一貫した支援は一貫したシステムと置き換えられるでしょうか。

例えば、スケジュールのシステムを一貫させることで、伝える内容は変わってもシステムを理解して自分で確認し活動に移ることができます。

だからこそ、各場所の支援者(親も含む)どうしが情報を共有し、一貫した支援をすることが重要なんです。


● 自立支援法にともなう支援の方向性

障害者自立支援法により、日中活動支援、居住支援、移動、余暇支援が基本として分離しました。

つまりそれぞれの場面で支援者が変わり、様々な人が関わります。

般化の特性への配慮と一貫した支援の実現するため、支援チーム、支援ネットワークの連携、協動は必須なのです。


最後に繰り返し言います。自閉症の支援だからこそチーム間の連携、協動が重要なんです。

関連記事
● 生活の広がりと構造化された支援 ①
● あの人なら支援できるの悲劇
● ルーティンの重要性について

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我が成人支援センターでは、一般的なSST(ソーシャルスキルトレーニング)教材を直接的には使いません。これまでの、何人かのスタッフから質問されたり、外部から「なんでやらないのか」ときかれましたが。

これからも一般的に行われているSST教材は参考にしても、直接的に使うつもりがありません。理由はいろいろありますが、少なくとも以下の内容について答えられないSST教材はつかわない。

(どの地域に言っても、SSTについて共感を求められるので、そのたびに意見を言うのはちょっと大変なので、一応。私の視点を書いておきます。)


● 目的に疑問

そんなに勉強しているわけではないのですが、いろいろ話を聴いても、多くのSSTはやっぱり社会性のトレーニング、鍛える作業、行き過ぎると、自閉症の社会性を改善する動きになるような。

でも自閉症の社会性の特性は、本質的な社会的な違いで、改善ではなく、その違いを押さえながら、日常の中でどうしたらいいのかが基本。だから、鍛えたり、訓練するのではない。

社会的な場面の状況理解は大事にしてます。定型発達の理解を押し付けたりはしない。状況把握と、各場面での振舞い方を1場面1場面整理することのほうが重要。

(このあたりは、まだ勉強不足で、よく整理できていない部分。)

● 個別化されていない

1つのSSTの教材を様々なクライアントに使う例を目にする。

しかし、社会性についての支援は個別化が大原則。

うちでは、個別の特性を踏まえて、オーダーメードで教材や資料を作っています。
これまで、これは良いという教材にであったことはあまりなくて。視点を参考にするころはあっても、やっぱり基本はオーダーメイド。

ダメな支援者では、うまくいかないのを、本人の問題にする人がいるが、無理に形が定まりすぎた教材自体があっていないことに注目できていない。


● 般化の特性が考慮されていない(イメージと関係性の理解への配慮)

1つのセッションで理解したことは、あくまでその場面の理解。社会的な振舞い方は、やっぱりOJT=現場で1場面、1場面、丁寧に支援・指導することが重要。

1つの絵カードをつかって、さも理解しているように振舞っているのを見て喜んではいけない。様々な教材は、その教材の理解にすぎない。その教材で理解したことが日常の場面とつながらない場合があることを意識しないといけない。

関係の理解の困難さを考えても、教材は教材、理解しているように振舞っても、日常の場面は日常の場面。


● どこがゴールなのかが見えない

SSTのもう1つの問題点は、ある一定のレベルを目指すみたいな錯角に落ちいる。
でも、それを目指してたら、きっと私たちのクライアントは、一生社会に出られない。

自立とは、ある一定の力をつけてからあるものではなく。それぞれが、その時その時での自立的でなくてはいけません。

ソーシャルスキルも、ある一定の力をつけることではなく、その時点での本人の特性にあった社会的な生活があるんです。


● 構造化及び支援つきの社会的行動(振る舞い)

私たちがよくやるソーシャルスキルの支援は。構造化という支援の中で、社会的な経験をする。

しかし、その状況を社会的なスキルが伸びたと判断される。でも、それはスキルは伸びていない。あくまで、支援付の社会的な経験である。しかし、その中でソーシャルスキルに気付く方もいる(?、まだ自分の中で研究途上です。)

私たちができるのは、社会的なスキルを引き上げる作業ではなく気付く経験づくりなんです。

引き上げる作業は、彼らに無理なハードルをつくる。そして、社会性の障害を一生かかえる彼らに、変わらなければならないという価値観を押し付けてしまう危険すらあるんです。

もちろん、社会的なルールを教えることは重要。個別化し、般化のプロセスを意識しながら、曖昧な価値観ではなく、具体的な理屈(理論)とやるべき振る舞い、行動
、やってはいけない振る舞い、行動を伝えることが重要だと思います。


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島根の講演会おわりました。

講演のほうは、なんとなくアッチコッチに飛んだ感じで。
盛りだくさんに、つめすぎだったと思います。

でも、皆さん、よく笑っていただいて、
最後までお付き合いいただきありがたかったです。

感想、全部読ませていただきました。
もちろん今後に活かせるご意見、うけとめました。
でも、多くの方が、学ばれた視点を含めて、
丁寧に書いていただき、本当に感謝です。
こっちが勇気をもらった感じです。

島根のスタッフの皆さん、
とても良いチーム、なにより優しかった。
私の話もいろいろ聴いていただき、
うちの嫁への安産のお守りまでいただきました。

なんだか、島根大好きになりました。
寒かったですが。

さて、大事なお仕事。島根の宣伝です。
みなさ~ん、島根は鳥取の左側です。
みんなで、鳥取の場所を確認しましょう。
こちら→
お魚美味しかったですよ。島根をよろしくお願いします。

本当に、島根の皆さん、暖かさ、優しさ、感謝でした。

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明日、島根県浜田市で
島根県西部就業・生活支援センター レント
島根県西部発達障害者支援センター ウィンド
主催の講演をします。

今日、夕方、広島駅からスタッフの方と車で移動。
雪です。雪。わぁ~、こんな感じの車の移動は、
滋賀いらいだなぁ~。

車の中では、私の止まらない、
話が、、、続く。

でも有意義なディスカッションができました。

夜、こちらの海の幸を囲んで、
こちらのスタッフの方と会食。
たくさんの方がきていただき。
たくさんたくさん話しました。

ああああ、話しすぎたかなぁ~。

講演みたいに話しすぎました。

海の幸は、最高でした。

なにより、こちらのチームの強さを感じました。
とても良いチームです。

モチベーションがあがります。

このチームと地域のために、
私ができるのは、精一杯の情報提供です。

明日頑張ります。

写真は広島から移動中の様子。

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先日のコンサルテーションで
コンサル先の施設のスタッフの方に出してもらった、個別支援計画の目的のリストです。

・まさしく個別した支援をするためのもの。
・本人の将来を組み立てていく。
・生活の質の向上→ノーマライゼーションの理念(個別化した対応は必要。しかし機会は均等。)
・本人、家族との契約(方向性の共通認識のために)
・各関係機関との情報共有
・1日の生活の組立
・個人の課題をあげ優先順位を決めていく。
・関わるすべてのメンバーが、本人についての共通理解、共通する方向性をもつ。
・つまり一貫した支援の実現。 etc

まだまだあるはずですが。
日本の福祉、教育の場面でこのことが意識されているでしょうか。

施設では、支援の押し付けになってしまないか。
教育現場で、彼らのその時点と将来の自立を意識した計画が実現しているのか。
点ではなく、幅広い面による支援計画になっているのか。優先順位を決める仕組みがあるのか。

そもそもノーマライゼーションの意味を本当の意味をつかんだ上での支援計画になっているのか。

障害みな同じ。のブッコミ支援をしてないのか。(個別化されていない)

学校が変わるたびに、学年が変わるたびに、先生、支援者が変わるたびに一貫した支援ができているだろうか?それのための支援計画を活用しているのだろうか。

個別支援計画がどうも一人あるきしてないだろうか?
なんだから形式だけが流行りになってないか?
現場で活用するための工夫もされてないのでは?

個別支援計画には、目的がある。
それを意識することからもう一度はじめる必要があるのではないでしょうか。


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昨日は、気のある仲間と飲み会でした。

とっても気持ちが楽になるグループで、
ついつい気持ちがはじけて、
しかも、めちゃくちゃ飲ませるのがうまいのがいて。

ボトルで黒霧を頼んで、ロックで、、、、、
飲んで。飲んで。飲んで。

気がつくと。ボトルの半分以上、、たぶん3分の2ぐらい飲んでました。
もちろん一人で。

こいつらと飲むといつもこうなる。楽しいのよね。

でも、以前飲みすぎと違って、
寝なかったし(あ、確か9時前から飲んで、2時すぎまで)
吐かなかったし。

ただ、少しウザいオヤジだったような。

朝は、まだ少し酒が残って、ふらふらはしてたけど、
二日酔いもなく、7時置きです。

んんん。大丈夫だろうか。

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なんだか、いまごろですが、
コラボレーションセミナー2008の報告です。

TEACCHコラボレーションセミナー2008
行ってきました、行ってきました。
京都、行ってきましたよぉ~!!

ぶっちゃけて言いますよ。かなり良かった。
かなり内容の濃い、意味あるセミナーでした。
本当に行って良かったです。

ジョン・ドカティー先生の講義やコメントは意味深く。
ここで詳しくは言いませんが、
コンサルテーションや学校へのアプローチ内外のアプローチについて、TEACCHの基本理念をしっかりと押さえながら、コラボレーションのあり方を説明していただきました。

私は、ジャックウォール先生から、かなりコンサルテーションについて学んだのですが、それを再認識し、そして深めることができました。

われらがTEACCHプログラム研究会、
何がすごいって、TEACCHとの我が研究会のコラボレーションセミナーの
第1回目の軸が「コラボレーション」だということが素晴らしい!!

当日、参加されたかたはわかられたと思いますが、
2日目の実践発表で、やたらとコメントしてウザかったのは私です。
ごめんなさい。積極奇異?ぽかったですかね?

2日目の発表も、きっとTEACCHアプローチでの実践が、
構造化だけにとどまっていないのが伝わったと思います。
我が佐賀代表の大和養護学校の発表!!よっ!!天下一品!
すごく良かったです。嬉しくて嬉しくて。ついついコメントしました。

大和養護学校の実践の良かったのは、
手前味噌の実践ではなく、本当に自分たちの強みと、
自分たちのニーズをつかんだ上で、
周囲のコラボレーションしていった事例だったとおもいます。

ここ数年、その実践のお手伝い、コラボレーションのメンバーであることを、心から誇りにおもいます。感謝です。


さて、その他のエピソード。

楽天で予約したホテル。マッサージチェアがついてました。
結構はまってましまって、かなりリラックスできました。
飲み会後も直行で帰って。。。。。




ホテルの話題その2

みてくださぁ~い。
このホテルの朝食は分類課題でした。



最後にTEACCH研の佐賀の尊敬するねぇ~様方から、
以前プレゼントした本のお礼ということで。。。ネクタイもらいました。

なかなか、自分では買わない絵柄でしかも、意味もそれぞれで、
嬉しかったです。最近よくはめてます。

1つは、なんと良く見ると「花柄」!
1つは、「だるま」、コロンでも起き上がれ!
七転び八起き!最近ころびっぱなしだから。
1つは、「ブタ」。。。。ははははっ。ダイエット?
どれもかなり気に入ってます。



ブタやだるまも、公式な場所でも、気にされないのが。。。楽しい。


なんだか、いつまにか、色々な方とコラボレーションして、
色々な方から支えられてるんだなぁ~と感じる今日このごろです。

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