昨日は就労移行の1つの部署である障害についての小さな勉強会をした。
発達障害ではない障害を持たれる方が利用開始される前の準備として。
我が成人支援チームは、障害特性を重要視している。
当たり前のことですが、様々なコンサルテーションに行くと、
おろそかにされている学校、事業所があるような気がする。
(障害理解よりも個の情報でいいそうです。)
しかし、障害特性を重要しするのはいくつかの意味がある。
1.違いを認め尊重する
障害特性からはいることは、その障害差別をするのではなく、その障害からくる違いを認め、尊重する意味がある。とくに一生涯続く障害に関しては、治療ではなく、その障害の困難さ、強みを把握し、生活づくりをする必要がある。
● 困難さをつかむ:障害特性から影響をうける様々な困難さを見る、もしくは想定できる。支援計画に活用します。
● 強みを活用する:障害特性から影響を受ける強みを把握し(想定し)活用できる。ジョブマッチングや生活マッチングの重要な参考になる。
2.共通した(一貫した)視点でチームで仕事ができる。
障害特性からの影響を、支援チーム(親さん、日中活動支援者、居住支援者、余暇支援者、教育者)の中で共通にもって、一貫した支援ができる。
●障害理解の一貫性
●支援の一貫性
●観察視点の一貫性(↓アセスメントポイントが絞れる)
3.アセスメント ポイントが絞れる
障害特性を把握できないと、なかなかアセスメントのポイントが広範囲で、本来のつかまなくてはいけいない困難さや強みが把握できないという問題が起こります。
障害特性を把握することで、かなり絞り込んだ視点でアセスメントを見ることができる。もちろん、障害特性だけでアセスメントするわけではないが、我が成人支援チームでも「特性シート」というアセスメント ポイントを整理するシートがある。
マニアックな現場ではなく、福祉や教育の現場では、絞り込んだ視点でアセスメントすることは重要になり、早い段階でチーム間の一貫した個人理解を深めることにもつながる。
4.重複障害の把握と特性の理解
我が成人支援チームの中でも、知的障害と自閉症の理解を混同して理解してしまう新人スタッフがいる。しかし、重複の場合、それぞれの障害の影響を整理した上で支援計画をたてることは重要。
その他、いろいろな視点がありますが、
まず、職員間でしっかりと障害理解を進めることが大切。
そこからはじめないと。
支援計画も、自己認知の支援も、ジョブマッチングもうまくいかない。
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