最近は、サポートブックについての文献が多くなってきています。
どんな場所でも同じように支援という視点においては、
とても意味のあるアイデアだと思います。
しかし、少し問題点も感じます。
様々な問題点
・サポートブックではなく、親の願いブックになっている
・個別化されていない
・個別支援計画のプロセスがない
・自閉症の般化の特性を配慮されていない。
1つの例として、ある地域で、ボランティアに対して莫大な情報量のサポートをその日にわたして、うまく支援できなかったら、「ここに書いてあるでしょ」と注意している親さんを見たことがあります。ありえません。そんなんで一貫した支援も理解者の広がりはないです。
私の職場では、サポートブックに変わるものとして、個別支援計画フォーム、支援者マニュアル、サポートシートがあります。
これは以下の内容を考慮しています。
・個別支援計画プロセスが軸になっているため、保護者の思いと専門的なアセスメント。及び支援ミーティングに基づいた資料になっている。
・どんな場所でも一貫して起こる本人の困難さと、本人の強みも考慮にいれた一貫した支援内容と、般化の特性を考慮にいれた各場面ごとのサポートシートがある。
・必要にともなって、ボランティアさん用資料、雇用主用資料、親さん用資料を作成する。
・常にモニタリングしながら支援計画プロセスの中で調整していく。
サポートブックは、素晴らしいアイデアだけど、やっぱり個別支援計画が軸にあることが大前提だというのが私の考えです。それが無いと生活全般の一貫したサポートブックにならないし、ボランティアさんなどの新しい支援者への押し付けブックになりかねない。
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