障がい者の支援を仕事にしようと思って20年
そんな時の流れを感じる出来事があった
この仕事をしようと思ったきっかけになったのはある少女との出会いである
当時、工業高校で将来は自動車関係の仕事につくことを決めていた私には彼女との出会いはあまりに大きい出会いだった
電車の中で一人やたらと表情の豊かな少女がいた。
自分にも周囲にもこんな笑顔が出せる人はいないと不思議だった。
彼女が聴覚障害を持ってろう学校に通っていることに気づくのにそんなに時間はかからなかった。
すごい衝撃だった。
よく観察すると彼女の仲間たちも表情が素敵であった。
しばらくして、進路先生に福祉系の大学はないか聞いたら、「今のお前ではむずか」いわれ。以前紹介した担任の先生に相談し四苦八苦してどうにか大学に行くことになった。
ハンディを持った彼女たちに関われる仕事がしたいと思った。
時は流れ
昨日、そのろう学校に自閉症支援について講演をした。
その学校の先生に、何気なく私がなぜこの仕事についてるのか、ここの生徒さんがきっかけだったことを当時の状況と一緒に話した。
彼女が今ある地域で臨任の講師で教鞭をとり4月から新採で教育者の道を歩んでいることをお聞きした。
私にいろいろなことを教えてくれた彼女が、成人になり、人を育てる仕事をしているのである。
嬉しくて嬉しくて。
時の流れを感じた1日でした。
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