昨日は、TEACCHの就労部門のデレクターのマイク・チャップマンさんの案内で、6つのジョブサイトを見学しました。あまり詳しい説明は個人的な情報を含みますので、(その情報を整理すのを自動的にはできいないんもで)仲間の様子を見て、後日詳細を書き込みます。だから今日はポイントごとの感想です。
●ジョブマッチング
ジョブマッチングがすごく重要視!!されています。
日本の就労支援でも基本なんですが、もっと細やかで、何より重要なのは本人のインフォーマルアセスメントによる部分と現場実習など情報提供したあとの本人の希望・自己決定の部分を大切にしている点です。
●地域へのアプローチ
上のジョブマッチングを可能にするために、様々な実習先、ジョブサイトをもっていることが驚きで、帰ってからまずやれるのはこのあたり。
●構造化された指導
教えたり、また支援するために、様々な構造化された方略やその他の実証された方法を活用されていました。
ここには3つのポイント?要素がありました。
・一人ひとりあった構造化を使われている/今回は、全体的に、機能的に高い方(高機能の自閉症の方も含む)の様子を見学しましたが、それぞれの理解や実行機能やアテンションの問題等に考慮された支援がみられました。
・ナチュラルな形で、必要な支援/就労先の様々なものを活用したり、本人ができるようになったことに対して構造化を少なくしたりと、ナチュラルに構造化を活用されていたのが印象的でした。必要なものは使うということが大前提で、やっぱり脱構造化というよりも「再構造化」の視点です。
それとこれは、ナチュラルサポートへのステップであることも重要。周囲の理解やまたナチュラルサポートが重要で。参考になったのは、周囲に伝えるための構造化もありました。(本人の理解とあわせて、同僚の方の構造化もあった。例えば、様々な道具を決められた場所においてもらうための視覚的なもの)
・般化を助けるための構造化/今回の見学で、何人か離職して再就職されたかたがいらっしゃいました。新しい職場に移るというのは、どんなに内容が似てても変化の対応が困難な彼らにはフラストレーションがかかるもの。そこで、離職した職場で使っていた構造化とそれに伴う本人が学んだルーティンを上手に活用しながら移行を進めている。
●カッコイイ!ジョブコーチ
マイクさんも、今回お会いした3人のジョブコーチの皆さんも本当に素敵でした。色々な要素があるけど、例えば笑顔が素敵、清潔感のある服装など概観も重要。そのほか、私も部下もトレーニングしなくていけない部分をかきますと。
・クライアントのことをよく理解し、丁寧に説明ができる。
・ここの支援について理解し、丁寧に説明ができる。
・ナチュラルサポートを導き、整理し、そして把握し、そしてそれを解説できる。
・職場の同僚、その地域の人とのコミュニケーションが細やかでさりげない。
・人権擁護の視点を常に忘れない。とくに今回は自己決定の部分が強調されていた。
・支援プラン全体と自分の仕事の位置づけをよく理解され、その仕事に責任をもてた。
・いろいろな部分でさりげなく気配りをされる。マイクさんは、例えば私たちと食事をするときでも、私たちが快く満足するように最善をつくされる。道に倒れている看板も一番に近づいて立てる。
・話し方も、具体的で、丁寧で、相手の理解も気にしつつ、笑顔で、そして自信をもって話される。
さて、まだまだ書きたいことはたくさんあります。少し整理してまた書きます。
あと一時間半ぐらいで、ホテルを出て、ラーレー→シカゴ→成田→羽田→福岡→佐賀という流れで帰国します。帰国後にまたLOGします。
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