今回の記事は少し長いので結論から・・・
【自閉症の様々な指導・支援の方法・アイデアが広がっているが、それを支える個別支援計画がない状態で次から次へ新しいアイデアに飛びついていくことを繰り返すことは危険】
(今回の書き込みは、新しいアイデアの否定ではなく、新しいアイデアに対応する支援体制に対する疑問点の整理です。先駆的で有益なアイデアを地道な啓発や研修をすすめる先生方には頭がさがりますし、有益な研修は私自身おすすめしています。)
自閉症の教育・支援の・・・
行動面ばかりに注意がいって、
SST(ソーシャルスキルトレーニング)ばかりに注意がいって、
表出のコミュニケーションばかりに注意がいって、
感情面ばめりに注意がいって、
しかも誰か特定の専門家の興味関心などによってそれが日ごとに移り変わって、
般化を意識しないセッションをずっと返して、
そもそもの背景となる・・・・・
生活のデザインをイメージが無いままで指導をしていくことは大きな問題ではないでしょうか。
しかし、実際にはそんな支援がちらほら。
個々の特性や生活スタイル、将来像を考慮した優先順位を立てた、
中核になる支援計画、生活を支える支援計画、個々の場面での支援計画の3つの支援計画がしっかりあり、
その中での1つとして、行動支援があったり、ライフ・スキルが支援あったり、コミュニケーションの指導・支援を総合的に組み立てるのが大切ではないでしょうか。
新しい指導・支援に関する情報は伝える時には、まず個別療育計画が前提で、大前提で、それにはかなりのお金の面や、それをできる専門家がどのくらい広がっているか、など、様々なリスクも説明した上で取り入れる段取りが必要と考えています。
ところが最近の指導・支援に関する新しいアイデアを広げている方は、支援計画なんて無視で(そもそも支援計画が整理されてないまま)、段取りなしで、これは重要だからと・・・
まるでウルトラマンのスペシウム光線のように一撃で支援の優先順位も方向性も変わる。
それって、学校の担任の先生が変わるたびに支援内容がコロコロと変わるのとなんら変わらない、素晴らしいアイデアだったらなんだって許される、素晴らしいアイデアだったら個別支援計画なんてどうでもいいという雰囲気は間違っているのではないでしょうか。
将来の説明もしないまま、優先順位をたてないまま、偏ったセッションを繰り返し、成人期になったら生活デザインが狭いまんまってこともありうるのではないでしょうか。
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生活デザインである個別支援計画をコーディネートする専門家は、揺らいだらいけないのではないでしょうか。
指導・支援に流行りなんてあってはいけないのではないでしょうか。
今回の書き込みは、新しいアイデアの否定ではなく、新しいアイデアに対応する支援体制に対する疑問点の整理です。
先駆的で有益なアイデアを地道な啓発や研修をすすめる先生方には頭がさがりますし、有益な研修は私自身おすすめしています。
【自閉症の様々な指導・支援の方法・アイデアは、
生活デザインである個別支援計画が軸となって活用することが大切。ごり押し反対。流行り支援反対。】
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