札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

札幌市南区の建築探訪① 109-N氏家農業施設 110-エドウィン・ダン記念館 114-石山商工組合 115-ぽすとかん 116-旧黒岩家住宅 117-北大空沼小屋 118-ヘルヴェチア・ヒュッテ

2021-03-02 21:18:44 | 札幌市南区

 

「N氏家農業施設」 
       
 
所在地 南区澄川
建築年 大正期
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
この地域は昔は畑が多く、納屋の中には当時の農機具が保存してあるらしい
納屋の手前はトウモロコシかな
 
写真の納屋の右部分は新しいが増築ではなく改築で
以前は中心部分と同じく木造下見板張りでした。
 
 
 
N氏宅は門から梅林が続き季節には満開の花を咲かせます
いっときだけ門を開放し一般公開をしている話を聞いた。
また住宅も立派ですね 右手が納屋です。
 
敷地内にはほかにもレトロ施設がある。
 
 
ここは展示棟でしょうか?
敷地外からズームにて。
 
 
 
一番奥が門です
旧農家的な建物や農具を近くで見れるかもしれません
木造の建物は懐かしさを覚えるよね
 
以前は採れたての野菜を販売していたようです
現在はわかりませんが機会があれば春に梅林を、夏に農作物を見て購入したいね。
 
 
 
2020年8月、21年2月撮影
 
 
 
 
 
 
「エドウィン・ダン記念館」 旧北海道庁真駒内種畜場事務所
       
 
所在地 南区真駒内泉1丁目6
建築年 明治20(1887)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 夏期開館日:4月1日から10月31日まで(午前9時30分から午後4時30分まで。毎週水曜日は休館日。)
    冬期開館日:11月1日から3月31日まで(金曜日、土曜日、日曜日のみ開館。午前9時30分から午後4時30分まで。年末年始は休館日) 
入館料 無料
 
 
 
エドウィン・ダンは明治期の北海道で畜産、農業、獣医学に多大な貢献をしたアメリカ人で
勲五等双光旭日章を授かった人です。
 
エドウィンダン記念館は北海道の畜産技術の導入のため真駒内に作られた種畜場の事務所です。
当時建物があった場所は現在の自衛隊真駒内駐屯地でした。
 
この事務所だけ、現在のエドウィンダン記念公園に移築されエドウィンダン記念館して公開されています。
 
 
 
 
公園、建物は南区役所のすぐそばにあります
駐車場は無いので区役所の駐車場でよいかと思います。
 
 
管理がきちんとされており綺麗です 訪問した時も補修工事が行われていました。
 
 
 
おそらくこのテラスから旧種畜場が見渡せたのではないか
 
入館は記帳が必要だったかと思います。
 
出窓がいいですね
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
公園は池があり憩いの場です
支笏湖へ行く途中の路で左側に見えます。
 
建物は左右対称でとても状態が良いです
ここはおそらくこれからも管理と補修で綺麗な状態が保てそうです。
 
エドウィン・ダンの歴史は北海道にとって重要な意義があると思います
建物を見ながらぜひその経緯を見ると面白い発見や思い当たることがありそうですよ。
 
 
2020年8月撮影
 
 
 
 
 
 

 

 

「石山商工組合」 旧定山渓鉄道石切山駅舎 
       
 
所在地 南区石山1条3丁目
建築年 大正7(1918)年
指定等 札幌景観資産
開館時 10時00分~17時00分 *組合事務所に許可を取ってください
休館日 土・日・祝祭日
入館料 無料
 
 
定山渓鉄道は開業1918年10月17日 廃止1969年11月1日でした。
   
   

起点は東札幌駅、終点は定山渓駅です。
定山渓温泉まで鉄道を利用した時期が実際にありました。

1969年の廃止では、その10年後に札幌人となった私には乗ったことはおろか見たことがない鉄道でした。
上の写真は裏側なのでここにホームと線路が昔あったのでしょう
 
石山商工会(現石山振興会館)は当時の「石切山駅」でした
定山渓鉄道の駅逓が残っているのはこの石切山だけ。
鉄道マニアならずとも一度は見ておきたい施設かと思います
商店街組合も兼ねているので年に何度かイベントでも使用されているようですね
石造りの土台に綺麗に塗装された白地の下見板張りの旧駅舎はまだまだその役目があるようです。
 
 
2020年8月撮影
 
 
 
 
 
 
「ぽすとかん」 旧石山郵便局 
       
 
所在地 南区石山2条3丁目
建築年 昭和15(1940)年
指定等 札幌景観資産 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 テナント飲食店の時間による
休館日 テナントによります
入館料 飲食店です
 
 
 
 
「ぽすとかん」は「旧石切山駅」のお向かいにあります
石切山の名の通り、近くに石の採掘場があり「札幌軟石」として多くの建物に使われています
 
 
 
 
 
 
〒マークのプレートが、郵便局当時の面影を伝えています。
 
現在は、まちづくり活動の場として活躍しており、旧石切山駅とともに、石山地区の歴史を物語るシンボル的な建物として親しまれています。
私は定山渓方面に行くときは毎回ぽすとかんと旧石切山駅の前を通っていましたが
今は見る目が建物向きに変わってしまいました。
 
石造りの建物としてはこじんまりでしょうが、地域にはどっしりと重厚感がある
石山地区は他にもよく見ると石造りの建物があるので徒歩で廻るのも楽しいと思います。
 
 
2020年8月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「旧黒岩家住宅」 旧旧簾舞通行屋 
       
 
所在地 南区簾舞11-1
建築年 明治5(1872)年
指定等 札幌市指定有形文化財
開館時 9時00分~16時00分
休館日 月曜日(祝日の時は翌日)、祝日の翌日、年末年始
入館料 無料
 
 
 
 
 
 
 
 
「この建物は、札幌から定山渓を経て有珠へ往来する旅行者や、荷物を運ぶ人馬の宿泊・休憩所として、
その要所であった簾舞に開拓使によって建てられました。
その後、通行人が減ったため通行屋は廃止され、明治20(1887)年に定山渓への新道(現在の旧国道230号)が開通した際に、
通行屋の屋守だった黒岩家によって現在地に移築されました。」
 
 
 
良く管理されている建物です。
 
 
 
 
 
「札幌に残る唯一の通行屋、かつ最古の開拓農家の住宅で、役場の出張所や、
私設教育所(簾舞小学校の前身)などにも利用された、地域の歴史を物語る貴重な建物です。」
 
 
 
 
 
こちらも定山渓鉄道の資料があります いかに住民にとって定鉄が深い関係があったかを物語っている。
 
 
 
 
 
 
馬具も展示品が豊富🐎
 
 
 
 
 
 
何故か奥に熊のはく製が!
 
 
 
 
古いミシンの展示はシンガーが多い気がする
 
 
 
 
 
 
解体~移築~復元されています この写真は貴重だ
 
 
非常によく手入れがされている建物です。
 
管理がご近所の方?がされているようで ここもよく通る道ですが初めて入りました。
 
駐車場は道路の向かいにあり、建物、定山渓鉄道、昔の農機具や馬具、部屋のつくりなど
見どころはたくさんあります
何度も見るべきものではないかと思うが、一度は行ってきても損は無いですよ。
 
 
 
2020年8月撮影
 
 
 
 
 
 
「北大空沼小屋」 旧秩父宮殿下ヒュッテ 
       
 
所在地 南区空沼万計沼
建築年 昭和3(1928)年
指定等 
開館時 6月中旬~10月中旬(土・日,土日を含めて連休となる祝日のみ)
 
*空沼岳山頂近くの万計沼のほとりに現存しています
登山口から2時間ほどかかるので登山休止中の私は未見です。
 
 
 
 
 
 
「ヘルヴェチア・ヒュッテ」  
       
 
所在地 南区定山渓
建築年 昭和2(1927)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 年中(土・日のみ)基本的には北大山岳部のみ利用
 
 
 
「ヘルヴェチア」とはスイスの古名です
 
 
札幌市から小樽へのルートは①国道5号線 ②高速札樽道 ③それとこの道道1号線(定山渓から朝里へ抜ける)ルートがあります
おそらく一番交通量が少ないルートだが道はしっかりしている。
 
 
グーグルマップで検索すると2か所にポイントがありますが
車道沿いの春香山小屋に近いほうです。
 
 
定山渓方向から来て、これが目印 車1台分、左に入る道があり。
 
 
入ったそこが駐車スペース 普通に3台はOK
 
 
まだ車で行けそうだが小川もあるのでストップ
車高高のジープ系なら難なく行けるはず
 
 
少し歩いただけですぐに見えて来た
一応、クマよけの鈴を鳴らしながら行ったが拍子抜け
まさかの数10メートルで到着です。
 
 
 
 
放射状の模様が変わっているなぁ 元より山小屋の利用が無いのでよくわからず
 
 
 
高床式
 
 
 
 
エーデルワイスとその下に「AACH」の文字が
おそらく「北海道大学山岳部・山の会」 Academic Alpine Club of Hokkaido の略と思われ
 
 
トイレも綺麗になっています
 
 
煮沸して飲むほうがいいでしょうね
 
設計者のマックスヒンデルは、北海道で教会関係を中心に16余の建築物を設計。北海道における「近代建築の開拓者」と言われる。
現存する建物は少なく、その中に空沼小屋とヘルヴェチアヒュッテがある。
 
ヘルヴェチアヒュッテは登山というより山スキー用の小屋として建てられたようだ
1985年に改修をされ現在は北海道大学が所有、管理をしています。
 
現存する日本国内最古の本格的なスイス式山小屋で、また最古のログハウスとなっている。
 
 
 
2020年9月撮影