小樽の建築探訪 32-(有)川又商店 34-海猫屋 36-海鳴楼、萬象館 37-(株)岡島薬局 38-(有)中一商会 39-旧日本郵船(株)小樽支店 40-(株)ブルーハウス小樽店 41-舶来屋1号館
「(有)川又商店」 旧早川支店
所在地 色内2丁目4-7
建築年 明治38(1905)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 確認中*販売店なので入館できます
休館日 同上
入館料 同上
川又商店は紙や文房具のお店で、以前の早川商店(支店)から暖簾分けをされて商いをしています
旧時代から表通りの瓦屋根の店舗と東向きに並ぶ2軒の木造家屋、そして蔵と並んでいます。
木造の住宅部分は昭和4~5年ころに建てられた。
現在は繋がっていた蔵は切り離し、別途利用になるようです
これだけの木造の建築物が揃って残っているのは珍しいですねぇ
これだけの木造の建築物が揃って残っているのは珍しいですねぇ
朝日、松梅、鶴鷹亀などのレリーフがある うだつが見事です。
店舗は文房具を扱っているので気軽に入れそう
訪問時は観光客がよく入店していました。
訪問時は観光客がよく入店していました。
2020年10月撮影
「清水鋼機(株)」 旧清水合名会社
所在地 色内2丁目2-10
建築年 明治44(1911)年
指定等
開館時 *現存していません
木造石造りの印象的な事務所ビルでしたが、会社は2012年に破産申請しました
現地はマンションが建っています。
「海猫屋」 旧磯野商店倉庫
所在地 色内2丁目2-14
建築年 明治39(1906)年
指定等 都市景観賞 小樽市指定歴史的建造物
開館時 確認中*飲食店なので入館できます
休館日 同上
入館料 同上
旧磯野商店は佐渡でみそ醸造や米穀、縄、むしろなどを販売しており
明治20年に本店を小樽に移しました。
石造りの倉庫が多い中でレンガ造りの倉庫は珍しい
また、内部にもレンガが露出し古式蒼然とした雰囲気を醸し出している。
過去は一角が店舗や倉庫がここに並んでいたという。
現存している唯一の磯野商店の遺構である
現在はISO(イソ)がレストランをしています
ランチメニューは1,000円台が中心なので利用したいと思います。
ランチメニューは1,000円台が中心なので利用したいと思います。
蔵や倉庫を活用した店舗利用は前述の「叫児楼」と並び初期の事例であるそうな。
「海猫屋」は建物は小林多喜二著「不在地主」のモデル、お店は村松友視著「海猫屋の客」などで有名になった。
前衛芸術(舞踏)などもクローズアップされ、ちょっと近寄りがたい印象が私にあった。
海猫屋は創業40年である2016年10月末で閉店した
前衛芸術(舞踏)などもクローズアップされ、ちょっと近寄りがたい印象が私にあった。
海猫屋は創業40年である2016年10月末で閉店した
マスターはどこかで元気に接客しているのをTVで見た気がする。
2020年10月撮影
「(株)オグラ旧小樽支店」 旧北海道拓殖銀行小樽支店
所在地 色内2丁目2-9
建築年 明治39(1906)年
指定等
開館時 *現存していません
前述の清水鋼機の隣で、同マンションが建っています。
元は拓銀の小樽支店で銀行建築としては2番目に古い建物だった
円柱や尖塔、アーチ窓など華やかな建物だったようだ。
円柱や尖塔、アーチ窓など華やかな建物だったようだ。
(株)オグラは北海道で有数のお菓子卸商社でしたが三菱食品に事業譲渡をしています。
「海鳴楼、萬象館」 旧前堀商店
所在地 色内2丁目9-22
建築年 大正8(1919)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 一般公開はしていません
チョコレート色のレンガ風タイルは中々に印象的
上部のイエローラインがアクセントで引き立てる
海鳴楼はオルゴール店で現在は移転しています。
前堀商店は金物を扱っておりこの建物は店舗兼住宅だった
内部も見るべき箇所があるようだ
入口は閉鎖されており現在は2階に塾が入居しているが入口は建物の横にあり。
膨らんだ外側の窓枠と内窓も印象的だ
奥行きのある建物なのでぐるっと廻ってみればよかったと後悔
機会があれば奥も見てみたい
2020年10月撮影
「(株)岡島薬局」
所在地 色内2丁目11-4
建築年 明治40(1907)年
指定等
開館時 *現存していません
瓦屋根に白い下見板張りで洋館の雰囲気がある店舗であった
岡島薬局は現在、道路の向かい側で新築され移転しました。
「(有)中一商会」 旧戸羽商店
所在地 色内2丁目4-14
建築年 大正9(1920)年
指定等
開館時 一般公開はしていません
龍宮神社の参道続き
いわゆる龍宮通りに面しています。
いわゆる龍宮通りに面しています。
建材は本州から運び、建物の四隅の柱は3階部分まで一本柱だそうです。
市の歴史的建造物に指定されていないが、建築年や外観から見て指定されてもおかしくない個性的な外観
すっきりした木造3階建ては実にスマートです。
隣の建物と後ろ側から
奥行きもあります。
奥行きもあります。
以前架かっていた「中一商会」の立て看板が無くなっているので
現在は空家かも知れません。
現在は空家かも知れません。
2020年10月撮影
「旧日本郵船(株)小樽支店」
所在地 色内3丁目7-8
建築年 明治39(1906)年
指定等 国指定重要文化財
開館時 耐震補強を含めた大規模な保存修理工事のため
【長期休館期間】
2018年11月4日(日)から2022年3月まで(予定)
2018年11月4日(日)から2022年3月まで(予定)
旧日本郵船(株)小樽支店は小樽の歴史的建物で旧日本銀行小樽支店と並び横綱格かと思う
誠に残念ながら現在は工事のため休館中で建物もシートがかかり見えないことだろう
訪問時は囲いが始まったばかりだったので、何とか外観は見れてラッキーだった。
誠に残念ながら現在は工事のため休館中で建物もシートがかかり見えないことだろう
訪問時は囲いが始まったばかりだったので、何とか外観は見れてラッキーだった。
保存のための工事なのでいい事ですね!
国指定の重要文化財登録は小樽市は2軒しかありません その1軒がこちら👆
この建物が2階建てとはねぇ
天井が高いのでしょう もっと大きく見えます(石造り)
この建物が2階建てとはねぇ
天井が高いのでしょう もっと大きく見えます(石造り)
外観の重厚さに比べ、内部は華やかさがあるらしい
工事終了が待ち遠しいね。令和5年終了予定の記載もあります。
工事終了が待ち遠しいね。令和5年終了予定の記載もあります。
この建物は昭和30年に日本郵船から小樽市が譲り受け、小樽市博物館として再利用された。
私は博物館時代に何度か訪れており、父の軽トラに乗って行くのがいつも楽しみだった🚚
当時から博物館自体が博物館の装いで古い建物のイメージしかない
札幌市の博物館に初めて行ったときはその豪華さに驚いたね
札幌市の博物館に初めて行ったときはその豪華さに驚いたね
展示物では昆虫や蝶々の標本を覚えているのは子供だからだろう。
建物の真ん前が運河公園
観光客も市民もコロナ過で少なかったが
地元の子供がスケボーで遊んでいるのを見て平和に感じたのが良かったね。
2020年10月撮影
「(株)ブルーハウス小樽店」 旧渋澤倉庫
所在地 色内3丁目3-20
建築年 明治28~大正(1895~1910代)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 お店によります
休館日 同上
入館料 同上
*現在は小樽GOLD STONEが営業しています
南北に湾曲している小樽運河の北部は、通称「北運河」とよばれています。
漁船やクルーザーが停泊し、両岸には古い倉庫が建ち並び、昔ながらの小樽らしい景色が残っている。
この倉庫は3つの部分から成り立っており、2つの細長い平屋倉庫を並べその2つをつなぐように大きな切妻屋根をかけた構造。
2つの造りや細部が違うため別の時期に増設されたものと思われる。
小樽GOLD STONEはライブシアター、カフェ、貸しホールなどを営業しており
ライブも少しづつ復活してきたようだ。
ライブも少しづつ復活してきたようだ。
前身のブルーハウスは
インテリアショップとして創業。北海道の各地に店舗を展開、日用品や家具・衣類・輸入雑貨など幅広い品々を安価で販売し急成長。
また、小樽市で小樽オルゴール堂の経営も始めるが1997年に倒産(私も札幌店で買い物をしていたから少なからず倒産はショックだった)
インテリアショップとして創業。北海道の各地に店舗を展開、日用品や家具・衣類・輸入雑貨など幅広い品々を安価で販売し急成長。
また、小樽市で小樽オルゴール堂の経営も始めるが1997年に倒産(私も札幌店で買い物をしていたから少なからず倒産はショックだった)
この旧渋澤倉庫でオルゴール堂の2号店があったと記載されているが、インテリアとしてブルーハウスが営業したかは不明。
*オルゴール堂はその後別会社になり現在に至る
*オルゴール堂はその後別会社になり現在に至る
2020年10月撮影
「舶来屋1号館」 旧増田倉庫
所在地 色内3丁目10-19
建築年 明治36(1903)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 一般公開はしていません
運河公園の北隣に当たる運河沿いには3軒の大きな倉庫が並ぶ
その一つが旧増田倉庫。
構造は中を木で組む木骨石造り
正面の右側入口上部に台形型の跡が見えるので軒があったのかも
正面の右側入口上部に台形型の跡が見えるので軒があったのかも
倉庫が多い地区なので案内表示と建物を撮影しないと
どれがどれだかわからなくなる……
現在も倉庫として利用され内部の見学は出来ない
前身の舶来屋は倉庫の正面に「舶来屋おたる運河市場」と看板をかかげていた。
2020年10月撮影