札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

小樽の建築探訪 18-小樽商工会議所 19-小樽グランドホテルクラシック 20-北海道中央バス(株)本社・小樽バイン 21-さくら銀行小樽支店 22-グラスシップ・大平産業(株) 23-旧川田商店

2021-03-17 23:08:41 | 小樽市

 

「小樽商工会議所」  
       
 
所在地 色内1丁目6-32
建築年 昭和8(1933)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 一般公開していません
 
 
 
 
古い建物ですが2009年まで現役で使用していた
その後、会議所は別所に移り建物はいくつかの店舗利用があったのちしばらく使用されていない。
 
 
左右対称ではないのが強い印象を与える
造りは鉄筋コンクリートで装飾に使用した石は本州の石だそうだ。
 
 
3階建てだが重厚なため大きく感じてしまう
「小樽の建築探訪」では内部の写真も公開されているが歴史があって見ごたえがありそうだ。
 
 
ホテルに再生されるそうで残念ながら囲いの外からの見学になった
新しいホテルの建設は右横に隣接しています。

2020年の撮影日段階では工事中の覆いがあった
建物が完成し、覆いが取れて全貌が見えたが
ホテル会社が民事再生法を申請したためそのままにされている。

新しいオーナーには出来れば正面の「小樽商工会議所」の標示はそのままにしてくれたらと思うが。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「小樽グランドホテルクラシック」 旧越中屋ホテル 
       
 
所在地 色内1丁目8-25
建築年 昭和6(1931)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 ホテル営業に順じます
 
*現在は Unwind Hotel&Bar
 
 
 
 
 
昭和6年建築のパッと目を惹くファザードの建物です
何度か利用は変わったけどよく残っていたなと。

そう思うのはやはり建物の素敵さからくる利用価値の高さか
 
 
 
 
越中屋ホテルとして営業した後は日本陸軍総司令部の将校クラブとして接収される。
戦時中に何をやっているのやら。
 
終戦後は米軍に接収され昭和25年に返還された。
 
 
その後は企業の寮と事務所、ゲストハウス、ホテルとして営業し
現在はUnwind Hotel&Bar
 
 
特にダイニングのアールデコ風のステンドグラスが素敵だ
小樽に宿泊するようなことがあるときは
ここが第一候補です。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「北海道中央バス(株)本社・小樽バイン」 旧北海道銀行本店 
       
 
所在地 色内1丁目8-6
建築年 明治45(1912)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 一部飲食店です
 
 
 
次々と現れる歴史的建物群の一つで
北海道銀行本店として明治45年に建てられた。
 
(現在の北海道銀行とは無関係)だが、北海道を冠とする銀行の本店があったことは
まさに当時の経済が札幌ではなく小樽だったことを物語っている。

その旧北海道銀行は第二次大戦後に旧北海道拓殖銀行に合併され銀行は消滅した。
 
 
 
ルネサンス様式を採用し、アーチを描く窓や玄関廻りの石積みはその象徴
 
現在は北海道中央バス(株)の本社である。
 
 
 
 
 
 
ここが会社の玄関
 
 
こちらは飲食店、小樽バインの入口
 
 
 
鉄扉がいい味出している
 
 
 
 
塗装された後のようでとても綺麗だった
やはりしっかりした企業が本社社屋にしているのでこのようになるのだろう
 
余談だが札幌にある北海道銀行本店は2年後くらいに解体、新築となります。
旧帝国ホテルの設計で有名なフランク・ロイド・ライトに従事した
田上義也の設計した建物がまた一つ姿を消す。
 
小樽はその点、建物を保存し使って、残していこうの気概がある街に感じるね。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 

 

 

「さくら銀行小樽支店」 旧三井銀行小樽支店  
       
 
所在地 色内1丁目3-10
建築年 昭和2(1927)年
指定等 
開館時 [5~10月] 9:30〜17:00
    [11~4月] 10:00~16:00
    ※入場は閉館30分前まで
休館日 [5~10月] 無休
    [11~4月] 毎週水曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始
 入館料 一般 500円 3館共通 2,000円
 
 
*現在は小樽芸術村の一部
 
 
昭和2年竣工のこの建物は小樽で初めて鉄骨鉄筋コンクリート造りを採用し、水洗トイレを設けるなど
当時の時代の最先端の技術で建てた。
 
 
 
銀行名は「小樽の建築探訪」発刊時に さくら銀行であったが住友銀行と合併の際に三井住友銀行となり
さくら銀行の名前は消滅した。
 
 
 
 
石は本州のものを使用 細かい造作は他の銀行建築物より群を抜いている
 
 
 
 
 
 
現在は小樽芸術村の一角として中の見学が有料ではあるが出来ます
単独でも見れるけど3館一緒がよいだろうね。
 
 
 
 
 
 
 
私は小樽の歴史的建物の思い出はほとんど無いが
この旧三井銀行には中学生のころ、当時ブームだった趣味に没頭し
アメリカの会報誌が欲しくなり親父に付き添ってもらってドルを送金したのがこの三井銀行。
 
入るときにすごく緊張して気後れしたのを思い出した
それはきっとこの素晴らしい建物にあるのだろう
早く中が見たくなった。
 
 
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「グラスシップ」 旧高橋倉庫  
       
 
所在地 色内1丁目2-17
建築年 大正12(1923)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 [5~10月] 9:30〜17:00
    [11~4月] 10:00~16:00
    ※入場は閉館30分前まで
休館日 [5~10月] 無休
    [11~4月] 毎週水曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始
入館料 一般 700円 3館共通 2,000円
 
*現在は小樽芸術村の一部
 
 
 
旧高橋倉庫は旧北海道拓殖銀行小樽支店と旧三井銀行の間にある広場の奥にある
そしてこの3館が小樽芸術村。

ニトリさんはいいことしてくれましたな
 
 
 
 
 
 
 
「小豆将軍」とまで言われた高橋直治氏が建てたもので、昭和40年に大平産業が取得し
昭和50年ごろまで建築資材の加工場や社員の駐車場として利用されていた。

 
 
 
右隣の小さな倉庫はこの後に紹介する旧島谷倉庫。
 
芸術村ではステンドグラス美術館として素晴らしいステンドグラスを展示している
外から見えるのはこの一箇所。
 
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 


「大平産業(株)」 旧荒田商会  
       
 
所在地 色内1丁目2-17
建築年 昭和10(1935)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 「旧高橋倉庫」と同様
 
*現在は小樽芸術村の一部
 
 
 
 
 
 
旧荒田商会は運河に面して建っている
倉庫が多い地域だけに事務所の建物は目立つね
今は外壁も綺麗 でも落ち着いた色合いで場に合っているのでは。
 
 
 
 
後ろが旧高橋倉庫
元オーナーの大平産業さんがどちらも所有していた。

小さな建物だがファサードはとても素敵だ
 
 
 
 
ステンドグラス美術館への入口と以前はミュージアムショップやカフェがあったようだが
現在はどうなっているのかな。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「旧川田商店」   
       
 
所在地 色内1丁目5-10
建築年 昭和8(1933)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
残念ながら網がかかったような状態だった
落下防止だろうね。
 
 
この手の建物で木製の玄関戸は珍しいかも
このような意匠も好きだ。
 
 
 
装飾が見事なんだけどねぇ
これは仕方がない。

褐色のタイルもいいね
全面は店舗で奥に木造2階建ての住居と蔵があるようだ
 
 
後ろの状況も見たかったな
 
 
このままでは劣化が進み取り壊さないと危険かも知れない
どなたかリノベーションして再生して欲しいけどなぁ

そんな建物の一つだと思います。
 
 
2020年10月撮影