まるでここは戦場か、と思わせるような音と映像。
今までこんな自動小銃のような武器を使っての銃撃事件ってあったかしら、と思ったら、TheWasingtonPostによると、どうやら今回が初めてだと言うことでした。
A scary turn: Las Vegas may be first mass shooting using an automatic weapon
この記事によると、容疑者が使用した銃はAK-47(カラシニコフ)というライフルのようで、どうやらそれをillegally に改造し完全自動のようにしたらしい、ということです。アメリカでは日本円で800ドル弱ぐらいで購入できるようです。あるいは、法的には問題ない、クランクというものを取り付けたのかもしれないとも言われているようです。そして、このクランクというものでも40ドルくらいで買えるらしい。
*このAK-47、世界中で1億丁以上売れているということ。もともとはロシアで作られたライフルだそう。弾の貫通力がハンパじゃないということで、よく使われているということらしいです。
また、軽くて扱いやすくて、子供でも操作が簡単とか。よくアフリカとかで見る、子供兵士たちが扱っている銃もこのカラシニコフだということです。
自動小銃そのものは、1986年以降のアメリカでは購入できないそうです。が、それ以前に作られたものは持っていることが可能だということ。
また普通のライフルをどうやってautomaticにできるか、ということはネットの動画でかなり出回っているらしい。
がここで疑問の声が出ているのは、AK-47にしろ、ハンティング用の銃ではないものがなぜ普通のお店で購入できるのか、ということです。また、銃の改造の仕方なるものがネットなどでなぜ出回っているのか、ということに対しても疑問の声が上がっています。
日本に住んでいると考えられない銃社会のアメリカ。
中には、近所のスーパーに行くにも、テロを恐れてAR-15というsemiautomatic のライフルを持って出かける人もいるとか。このAR-15というライフル、700ドル弱ぐらいで購入できるらしい。
また、今回の容疑者、23丁ぐらいのライフルなどをホテルの部屋に持っていたとか。普通の人がそんなにたくさんの銃やライフルを持てるのか、それも不思議でした。
今回の事件で、今後、自動小銃を使用しての事件も増えてくるのではないのかとも言われています。しかし、今までそのような事件がなかったのが不思議なくらい。
共和党と全米ライフル協会って深い関係らしいし、こんな事件があったから、じゃあ銃規制やりましょう、というわけにはいかないようです。
せめて、一人が購入できる銃やライフルの数を規制するとか、個人の前歴を全米で共有できるとか(現在では州をまたぐと前歴もわからなくなるようです。)、銃を購入できる規制を厳しくすべきでは?
でも、やられたらやり返すような社会なので、絶対に無理かもしれません。銃がなかったら、相手に反撃できないと言って、銃規制に反対している人もいるようです。
今後、コンサート会場には、防弾チョッキ着て武装して、なんて冗談でもそんな社会になってしまいそうな雰囲気です。野外の場合、周りに高い建物がないところ、というような規制もかかるかもしれません。
容疑者が死んでしまったので、なぜこんなことを起こしてしまったのか、動機がはっきりしないので、亡くなってしまった方も可哀想です。
ご冥福をお祈りいたします。