もう10年。
でも、当事者の皆様にとっては、未だに現在進行形の事と思います。
自然の力はものすごいです。
人間の力が及ばないところ。津波の白い波飛沫がどんどんと海岸線に到達しようとしている様は、人間の力が及ばない自然の脅威というものを強く感じました。
この災害、地震だけであればすぐにでも復興できていたと思うのですが、津波と原発が復興を遅らせています。
津波がなかったら、原発がなかったら、と思いますが、これも自然の力。
災害は忘れた頃にやってくる
という、寺田寅彦先生の有名な言葉がありますが、地元の小学生はこの大震災の事は知りません。或いは覚えていません。
そんな世代がこれからももっと増えてくるでしょう。
そのような人々に、この大震災の詳細を教えて行くことが、これからは必要になるでしょう。
さて、そんなことから、震災遺構として大震災で影響を受けた建物が残されていますが、私としては、そのような建築物をそのまま残すのはどうなんだろう、と思っています。
というのも、そういう建築物を見るたびに暗い気持ちになってしまうから。
将来、建物も朽ちてくるのに、それでもそのまま残すのでしょうか。
建物を残すくらいなら、記念碑や記念館やメモリアルパークのような花が咲きほこるような綺麗なものを残してあげた方が、亡くなった方も喜んで、時々帰ってきてくれるんではないのかな、と思います。
自然は物凄く綺麗ですが、物凄く怖いですね。
亡くなってしまった命が無駄にならぬよう、この教訓を将来に生かしていきたいですね。