泣けます。戦争映画も久しぶりだから、昭和に戻ったような印象。
が、映画を見進めるにつれて心の中に湧いてきたのは、
このストーリー、どこかで見たことがある
ということ。
どこでみたんだっけ、と記憶を巡らせたら、また記憶だけではなく、ネットで調べたら、1993年にフジテレビでドラマとして放送されていました。
私には、このドラマを見た記憶があります。シベリアで抑留された日本人の話で、それだけではなく、遺書を他の皆さんが記憶して日本に戻ったというところで思い出しました。そのタイトルは
収容所(ラーゲリ)から来た遺書
です。
このドラマでは、山本さんたちは捕虜として抑留されているにも関わらずアムール句会なるものを結成して俳句を楽しんでいた、ということが描かれていてびっくりしたのを覚えています。というのも、収容所生活なのに、句会も開催できたのか、ということが驚きでした。映画ではそこは描かれていませんでしたね。
でも、主人公が誰だか覚えていませんでした。調べたら、なんと❗️寺尾聰さん❗️
だから今回の映画の最後に寺尾聰さんがオマケとして出演されていたのか。って、これを知っている人はどれくらいいるのでしょうか❓
* ◦ : 登場人物紹介・. ⌬
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✼ 山本顕一 (壮年期)
/ #寺尾聰
山本幡男の長男。
10歳の時に、
満州ハルビンからの帰国途中、
爆撃に合い、幡男と離ればなれに。
父や家族との思い出を胸に、
母・モジミを支える。#ラーゲリより愛を込めて pic.twitter.com/nTw0IyPUY8
そこで、このドラマを再度見ることは可能なのか、とYouTubeとかで調べたところ
ありました。
画質は非常に悪いのですが、音はハッキリです。
https://youtube.com/watch?v=R7gWlZfOgw4
それで、犬はこのドラマでは シロ なんですね。ジャックラッセルのような犬でした。クロの話は本当だったようですが、本当の犬は黒かったのか白かったのか、、、。
そこでドラマと映画、どちらかといえばドラマの方がいいかな、という感想。
山本さんの収容所での文化的な活動も描かれているし、どうしてこうなって遺書を覚えて帰国しなければいけなかったのかが、映画より丁寧に描かれているように思います。
映画版は、演出が過剰な感じ。上司が部下を罵倒するところとか、、。ただ叫んでいるだけとか、、。
ドラマ版では、石橋蓮司さんがソ連の将校と話している場面のセリフと石橋さんの演技が非常に良かったです。それに、どうしても、二宮さんより寺尾聰さんの方が、味があるというか、、、。石橋さんと寺尾さんそれにガッツ石松さんという組み合わせも良かったです。
でも、山本さんが亡くなる場面を演じた二宮さんもさすが、と思いました。寺尾さんもとても良かった。
また、ドラマ版ではラストに兵隊さんが3人現れますが、一人ずつ画面から消えていき、あ、いなくなってしまったんだな、ということが胸にずっしり響く感じがしました。良い演出。
映画版では北川景子さんが奥さん役で出演されているせいか、どうも、そっちの方に焦点が多く当たってしまっているような感じでした。泣かせるところが多い印象。
それにしても、約30年前のドラマですが、あの頃の民放はこういうドラマを作っていた、ってことにあらためて驚き、です。