どうする家康
視聴率が低いとか、軽いノリだとかいろいろ言われていますが、ドラマというのも時代時代に変わっていくもの、と思っている私にはこういう戦国時代もいいかと。
そんな批判というか批評もある今回の大河ドラマですが、今私が興味を持っている役は
今川氏真
という人物。
桶狭間で討死した今川義元は誰でも知っている名前ですが、その息子、氏真になると、知らない人も多いと思います。今まで、ドラマでもあまり取り上げられてはいませんでした。
が、おんな城主直虎 で大きく取り上げられたため、このドラマで初めて、今川氏真という人物がいた、ということを知った次第です。
「明治まで名が残ったのは氏真だったからこそ」
— 小栗さくら@講談社『余烈』発売中 (@oguri_sakura) May 8, 2017
今川氏真役の尾上松也さんが語る氏真像☆
歌舞伎俳優ならではの、慣れた所作にも注目😄
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今川氏真の“歴史に隠れた功績”明かす プリンスの苦悩も表現https://t.co/03dDTo3Gpo#おんな城主直虎 pic.twitter.com/gkG0gIzbob
そのドラマでは、義元亡き後今川のトップとして頑張っている、というよりは文化人としてのイメージが強く描かれていたと思います。演じた役者さんも尾上松也さんですしね。着ているものも京風ですし。が、今回は溝端淳平さん。こう言っちゃあなんですが、溝端さんからは文化人としてのイメージがさっぱり湧いてこない。みんなが自分の言うことを聞かず、自分の思う通りに物事が進まず、ただただ信長に親を殺されて、信康に裏切られて、ただただ悔しい、と怒っているだけの人、にしか見えません。
今後、この溝端氏真さんは松本家康さんと絡む場面がドラマの中で出てくるのでしょうか❓もしそうなら、その時はこの氏真さんをどう描くのだろうか❓
今の氏真さんだったら、立場が180度逆転した家康なんかとは会うに会えない、と思えてしまうのですが。悔しさを滲ませて、会うのだろうか。まあ、家康が主人公のドラマなので、氏真はもう出番がないかもしれませんけど。
でも、どうしても、今回の氏真さんには違和感を感じてしまいます。
今後、家康の庇護を受けて京都で暮らしていくと思いますが、今の氏真だったら、とてもそんなこと受け入れることができないように思えてしまう。切腹でもしそうです。
今のような氏真で、信長とどうやって会うのだろうか❓
こう思うと、直虎の時の氏真の方が本来の氏真ではなかったのかな、と思えてしまいます。
このときのドラマでは、信長に舞を披露する氏真に家来が、
本当に信長の前で舞を披露するのですか、親の仇の信長ですよ
と尋ねるのですが、氏真は
戦うだけが方法ではない
とかと答えるのですが、今の氏真だったらとてもとてもそんなこと、口が裂けても言えないような人物に見えてしまいます。
直虎の時の氏真は、尾上さんだから演じられたのでは、と思います。
明治まで続く今川家康。が、もう戦国時代に今川家は滅亡してしまいそうな雰囲気の今の氏真と思えてしまいます。
そんな私の疑問を解決していただくためにも、氏真の登場回が、どうする家康にもっとあってほしい、と思います。
「#秋山香乃」「氏真、寂たり」読了、今川氏真の生涯を描く歴史小説、今川家を潰した駄目な武将が氏真のイメージでしたが、戦国から江戸時代迄、77才迄行きたその人となりは、決して愚将ではないと再認識です。妻の早川殿との夫婦愛、家康との友情にも感動しました。💮
— 式部大輔宗瑞 (@kenken55513) January 26, 2022
平山優先生の解説も必読です。 pic.twitter.com/2VclRRggQ8