第749号の日本大学広報誌に「本学オリンピックの軌跡」という記事が掲載されました。
日本大学初の金メダリストは、1932年のロサンゼルス大会で遊佐正憲選手と豊田久吉選手が800mリレーで獲得したものです。
この時の大会では競泳陣だけで12個のメダルを獲得しています。
遊佐選手は36年のベルリン大会でも800mリレーで金、100m自由形で銀メダルを獲得しています。
また、同大会では葉室鐵夫選手も200m平泳ぎで金メダルに輝いています。
戦後ではヘルシンキ大会で800mリレー、橋爪四郎選手の1500m自由形、鈴木弘選手の100m自由形で銀メダルを獲得しています。
鈴木選手の100m自由形の銀メダルは戦後で唯一のものです。
56年のメルボルン大会では200m平泳ぎで、古川勝選手が金、吉村昌弘選手が銀とワンツーフィニッシュ。
日本大学でもオリンピックで1.2位を独占したのはこの一度だけです。
過去の日本大学水泳部は、まさに「世界の覇者日大」だったのです。
もちろん他の競技でも多くのメダリストを輩出しており、過去18大会で日本大学関係者が獲得したメダル数は95個(金22、銀31、同42)です。
これは驚くべき数字で、ひとつの大学でこれだけ多くのメダルを獲得している大学はないのではないでしょうか。
昨年は、日本大学水泳部がインターカレッジで優勝、日大豊山水泳部がインターハイで優勝、日大豊山中学が全国中学で準優勝という結果でした。
しかしこれはあくまでも国内での活躍にすぎません。
かつての先輩方は、世界を相手に見事な戦いを繰り広げていたわけです。
いよいよ2020年の今年は東京オリンピックが開催されます。
「水の覇者日大」を世界に示すときがきました。
今年の東京オリンピックで、メダル数を100個の大台にのせる活躍をみてみたいものです。
竹村知洋